ミス・テリ子2
320話 ミス・テリ子2
田守くんに見せてもらったが社長自ら探偵社の仕事を公開してて、大丈夫なのか?
夢の国の異生物処理の件まであったがさすがにアイドル犬上明菜を実名では出してないが有名スーパーアイドルの次元処理ガールアッキーちゃんというキャラクター化されてた。
あと、ゴスロリならぬゴスメイドテラとか、ホワイトメイドのルーとか、あまり頭を使ってないようなキャラと仮名。
そうするとミス・テリ子は、わたしということになる。
しかし、こんなものを事実として見てる人がいるのだろうか?
「あ、久しぶりオバさん。いや、獄門島おねえさん」
渋屋の駅前で久しぶりにみかんと会った。
椎名みかんだっけ。
「おねえさん、あたしの名前忘れた?」
「いや、みかんよね。椎名みかん」
「まあ、違ってはいないけど……。本名は美香だよ」
「こんな時間に小学生がナニしてるの」
「今日は土曜だよ。学校休みだ」
「でも、小学生が渋屋をうろうろと……」
「いいじゃない別に悪い事してないよ。新熟歌舞伎町よりマシだと思うけど。ソレにこっちの方が宇宙人に会う機会が高いんだ」
「宇宙人?」
「そう、この本に書いてあるの」
「ナニ、コレ『宇宙人は隣に居ます』。こんな本があるんだ」
「宇宙人は、すでに地球人になりすまし住んでると。ソレに彼らの中には闇のスーパー戦隊となり悪い侵略宇宙人と戦ってるのよ」
なんだか、聞いたことある話ね。でも、彼らは宇宙人だったの? 相手は宇宙人じゃなく地底人だったはず。
あれ、この本の作者は葵ムヨーノ介。
ウチのオーナー?
著者プロフィールのとこを見れば。
葵ムヨーノ介 アマチュアオカルト研究家
某有名製菓会社や多数の中小企業のオーナーでもある。
ライトノベルやオカルト関係の研究書を多数著。
ああ、コレやっぱりオーナーだわ。
「やっぱり、あんたこういうの好きなんだ。でも友だち少ないのよね、この手のマニアは」
金田一の顔が浮かんだ。
「でも親友が一人居ればいいのよ。同級生の珠江ちゃんとか」
「あ、まえに一緒に居たメガネの子ね。あの子は良い子よね」
「え、タマちゃんのコト知ってるの?」
「いや、メガネの友だちは皆、良い子なのよ……。わたしみたいに」
「アハハハ、そんなコトないわよ。クラスの仁藤さんはイヤミな女よ」
「その子は友だちなの?」
「級友」
「親友じゃないのね。だからよ」
「あ、タマちゃんからラインだ」
アレ、まえは持ってなかったよね。
「お気に入りサイトに新ネタが上がったって! そうそう、おねえさん『ミス・テリ子』知ってる? この人の仕事って面白いのよ。宇宙人を探したりするんだから。このテリ子も渋屋に宇宙人が居ると」
ああ、なるほどこういうオカルト小学生とかがマジで信じてるのか。
社長への報告書にみかんたちのコトを書かなくて良かった。
それも書いたら、この子たちが見たら。ちょっとヤバイかも。
「知らないわ。面白い?」
「テリ子はね、ゴスメイドのテラと白メイドのルーをしたがえて、いろんな奇妙な仕事をこなしていくのよ」
まるでマンガかアニメね。
あのサイトはこの子みたいな小学生が見てるのかしら。
「しかし、今日は暑いわね」
早く会社帰ってソフト食べよ。
「コレはまた、極道さん」
うわぁなんだってこんなトコで縦溝まさし。
「あんた、いい男だね。おねいさんの彼氏?」
「そうだよ、僕は彼女とはずっと昔からの縁で」
「縁? あの今、名前間違わなかった彼氏のくせに」
コラッよけいなことを。
わたしはあわててみかんの口をふさぎ。
「縦溝さん、あまり公共の場で極道とか言わないでくれます」
「ああ、君は父上から……。ゴメンゴメン」
「じゃ今日は親戚の子が一緒だから」
「ちょと、待って下さい。その子さっきミス・テリ子とか……」
「ぷはぁやめてよ。あ、彼氏さんミス・テリ子知ってるの?」
「みかんちゃん、彼氏じゃないから。ただの知人よ」
「知ってるさ、異次元から来たネコとか捕まえる仕事をしたり、僕ら探偵とは違う仕事を受けてる闇の探偵だよね」
この人は簡単に自分の仕事を。
「異次元のネコって知らないネタ」
「少し前に電車で移動中に見たんだ」
「ソレが新ネタか……」
雅さんとの仕事だわ。これをだいの大人のこの人は現実と?
「異次元のネコ? なにそれマンガ」
「ミス・テリ子のサイトは現実なんだよ。僕はこのミス・テリ子が誰なのか調べるんだ」
「本当なの探偵のおにいさん、わかったら教えて。LINE教えるから……」
「子どもに変なコトな言わないでちょうだい、行くわよみかんちゃん。クリームソーダおごってあげるから」
やばいよ、本物の探偵が調べだしたら、わたしだとバレるかも。
あのサイトはやめさせよう。
つづく




