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青沼スペシャル

176話 青沼スペシャル


 新年そうそう。

 寝ていたら会社から電話が。


〘獄門島ちゃん。仕事だよ。早く出社してきなさい〙


「今行きます社長」


〘来たら、机見てちょうだいな。仕事ファイル置いとくから〙


「は〜い」


 って、社長自ら電話を。時間を見たら11時半。


 これは。

 昨夜青沼さんと4時まで呑んでたからなぁ。青沼さんは、どうしたのかしら。


「おは……」


 オフィスには、誰もいない。


「おはようございます獄門島さん」


「あ、蔵中さん。もう仕事してるんですか」


 居たんだ。声聞くまでわからなかった。


「休んでいても、することないので、とりあえず会社に……。あ、獄門島さん。妹さんから電話がありましたよ。3日までにお姉さんを捜して欲しいと」


「え、また。で、受けたんですか?」


「いえ、連絡はしときますって……。それで良かったですか?」


「ありがとうございます」


 3日まで、東侠に来てるのかな? あの子たち。


 デスクに行くと、いつものファイルが。


「あ、おはようございます獄門島さん。昨夜は大分呑んだんですか? 珍しく青沼さんが調子悪そうでしたけど」


「オハよー金田一さん。青沼さんは、何時に来たの?」

「いつもどおりの時間ですよ。はい、いつものコーヒーで、いいですか。なんなら濃くします?」

「いつもので……あ、コレにソフトクリーム乗せられる?」

「はい、青沼スペシャルで」


 え、なんだそれ?


 さすがだな青沼さん。定時に出社か。


 ファイルを見ると……。

 身辺捜査。四月に結婚予定の男を調べるって。妙に会社名に合った仕事ね。


 基本、社長はこういの断ってるて聞いたけど。

 また、田守くんの研修用だったのかしら。


 まあいいか。わたしにも研修になりそうだし。探偵としては、だけど。


 一応探偵社の社員なのに探偵が不得意なのもね。


 えーと、区役所務めの平凡な男。25歳独身だって、独身じゃないとまずいわよね。

 まあソレを調べるんだろうけど。


 結婚式をキャンセルの場合があるので、なるべく早く捜査結果がほしい。

 のね。

 

 安立区の平凡な公務員を調べるなんて。平凡じゃないんじゃないのかしら。


「獄門島さん、青沼スペシャルです」


 おお、コレが。


「十段です。コレは八ツ墓村さんには出来ません」

「あ、そう……」


 上はタダのソフトクリームだ、社長のこだわりで濃い牛乳を使ってて、その辺の安いソフトクリームとは違う。個人的だが、わたしが食べた中では会社のが一番美味しい。


 会社の外で売ったらどうなの。

 コストが高そうなんで高価な値になるだろうから一般には売れないか。


 そうだ、妹たちに。


〘お姉ちゃん。あけおめ! 元気?〙

「ええ、相変わらずよ。ミヤ、今ドコに居るの?」


〘今は裏安のホテル〙

「裏安って、あの夢の国ワールドがある」

〘そうだよ、明日ママの誕生日だから、とーちゃんが予約を入れててね。みんなで来たんだ。あ、もちろん。部屋は別々よ〙

「もちろん……。普通家族は一緒よね」

〘明日は夫婦みずいらずで楽しみたいんだって。だからさ、お姉ちゃん。綾と三人で夢の国ワールドで遊ぼうよ〙


「ごめんね。お姉ちゃんは、仕事なの。わたしの仕事は盆も正月もないから」

〘そうか……MMCだっけ〙

「違うわよMIBだから」


 ホントは、コレも違うけど。


〘そうか、ゴメン。お姉ちゃん〙

〘あ、お姉ちゃん。つかまったの、わたしにかわって。もしもしお姉ちゃん。綾よ。あけましておめでとう~元気?〙

「アヤね、捕まったとか言わない。ええ、元気よアヤも元気そうね。お姉ちゃん仕事だから。明日は遊べないの」


〘そうなのねIBMって、大変ね〙

「あー違うからアヤまで。あんたたち物覚え悪いわね。まあとにかく明日は無理だから。仕事があるのまたね」

〘バイバイお姉ちゃん〙

〘あ、おいアヤ、まだきるなよ。お姉ちゃん。またね~〙


               つづく

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