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TVIR&GNXR プロローグ
考えたことがない、わけじゃなかった。
応援する先の誰か。努力し、挫折し、笑い、泣き、眩いばかりに輝く彼ら。――その傍らにありたいと。遠巻きに眺めるのではなく、その勝利をただ祈るのでもなく。彼らの隣で、共に勝利を目指して戦いたいと。そう考えたことは、一度や二度じゃなかった。
応援は好きだ。性にも合っている。それは間違いないことだし、そこに不満があるわけでもない。ただ純粋に、子どもの頃に夢見た姿と、現実の自分が合致しなかっただけ。何も特別なことじゃない。誰しもそういう経験はあるはずで、だから諦めることだって納得できた。
誰かの支えであればいい。俺が先頭でなくていい。等身大の自分が叶えられる限界が、たとえ小さかったとしても。たとえ見窄らしくて、泣いてしまいそうになっても。
俺の声援を受けた誰かが、一番になってくれたなら。まるで俺も、一緒に一番になれたような、そういう気分になれる。それだけでいい。それだけで充分だ。そう思った夜、その夜のことを、俺は――忘れない。
でも。ただ、分からなくなった。
分からなかった。
あのとき、どうして――あんなにも、胸が高鳴ったのかと。




