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巨人




スウェーデンへは、ギルドが用意してくれた飛行機で向かっていた。

機内でのPCで怪物の詳細しょうさいを見ていた。

それは、“北欧神話”に出てくるような巨人であった。


今まで見つからなかったのは、理由があった。

この巨人は、姿を透明にして見えなくすることが出来た。

それが突然、その姿を現して街を襲ったのだ。


街中を気まま暴れまくっていた。


その街はさほど大きなものではないが、住民が撮った動画がインターネット上にアップされ続けた。

その為に今は、世界中が注目している。1日、2日、と暴れほうだいだった。


ノルウェーから支援物資が送られるニュースも流れていた。

NATOもどうするかNATO内で話し合いの最中だった。


それに対して早く動いたのがアメリカだった。

大統領命令でギルドが動いたのだ。

実は、彼女からの直接に頼まれたから行くだけで、大統領の命令でゆく訳がない。

なのでアメリカのギルドの威信いしんが掛かっている。




その巨人の身長は4メートルもあった。

そしてその巨人は2体もいた。下半身は、長い体毛でおおわれていた。

しかし、見れば男女の識別は出来た。


一部の学者から、子供を産むのでと言う者がいる始末だ。

それは、更にネットで騒ぎになる話題だった。

中には卑猥ひわいなことまで書かれる始末だった。




そして軍による攻撃も行なったが、バリアのようなもので全て無効化されていた。

そして姿を消して、戦車は投げ飛ばしたり、戦車を地面深くまで踏みつけた。

兵士の何人かは捕まって、空中高くに放り投げられた。

まるでおもちゃで遊んでいるようだ。もしかして、それだけの知能ではないかと疑われている。


姿を消した巨人は暴れに暴れた。それは軍が全滅寸前まで続いた。


あまりにもむごい光景だった。

その為に撤退てったいをする羽目になった。


その動画もインターネット上に流れまくっていた。

スウェーデン軍の面目は地に落ちた瞬間だった。



爆撃機での攻撃も試みたがダメだった。

反対に大石を投げつけられて、墜落する爆撃機が出る程だった。

もう軍としてはお手上げ状態だった。




軍の飛行場に降りたると、大勢の軍関係者に取囲まれた。

一緒に来ていた外交官によって、丁寧ていねいに話し合いは断られた。


すぐに現場にゆく必要があったからだ。

ぐずぐずしている暇はない。

魔石召喚獣と急いで向かうことを了承してもらい、キラらと飛び立った。



アプリの画面を見ながら指示してゆく。


「この方向で進んでくれ」


『わかったよ、主』




ああ成る程、巨人は消えていた。鑑定が無ければ分からないレベルだ。

強力な魔石召喚獣を空中から放り投げながら召喚してゆく。


ザザは回転しながら、ふわりと地面に着地。

そのまま水魔法を展開して発射している。

何もない空間に亀裂きれつが入り「パリン」と何かが壊れた。


その時にもう1体が地面に着地。凄い音がして地面が陥没かんぼつしている。

周りには土ぼこりが舞っている。

そこから這い出したのが、シルバーゴーレムのアインだった。


立上がったアインは、巨人と同じぐらいの高さだ。

進化した途端に8メートルから4メートルに凝縮ぎょうしゅくしてしまった。

力は倍以上になっているはずだ。


それが男の巨人と掴みあって、暴れている。

相手も力は強いみたいだ。



女の方も、ザザの攻撃でバリアが壊されて、本体をあらわした。

ザザを捕まえようと飛びつくが、ジャンプして逃れていた。


着地した瞬間に、最大の斬水ざんすいは放った。

手で防ぐが、その手も切断して首半分が切断された。

首から大量の血が噴出した。そしてそのまま倒れた。


格闘中だった男が、そっちの方向を見てしまった。

そのスキを見逃さないアインは、下からアッパーを巨人のアゴにくらわした。

巨人の巨体ごと空中に浮かんだ。


そして落下してピクリッともしないまま消え去った。

巨人の討伐が終わった。



『主殿、向こうにダンジョンがあります』


「そうか、案内してくれ」




ダンジョンの前で、ダンジョンを見ていた。


「アインは、ここで待機だ。キラと仲間は、この辺の怪物がいないか探索して、居れば退治してくれ。魔石は食っていいぞ」


『本当か!皆、行くぞーー』


言った途端とたんにいなくなっていた。



「ザザ、行くぞ」


2人でダンジョンに入った。

もうザザに任せて、俺は魔石回収に専念する。


1階層に現れるのは、2メートルをこえた巨人を小さくした奴だった。

ザザの引っかきで、絶命している。

力の差は歴然としていて呆気あっけない戦いだ。魔石回収が間に合わないぐらいだ。


「少し、ペースを落としてくれ」


『わかりました』


2階層も様々な怪物が出たが、ザザの敵でなかった。


「やっとコアか・・・」思い切り叩き壊した。


地上にワープしていた。



キラ『24体を倒したよ。そして美味しかったよ』


「そうか、よかった。それは巨人か?」


『手が4本の熊だったよ。たったまま攻撃して来るんだよ』


「ほう、熊がいたのか? それも立ったままか・・・」




ここ新たな話を追加しました。

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