M5K0 アフロディア20
〈伊藤正義〉
それからから五日間俺達は彼らを見守りました。その間特に何が起こるでもなく。強いてあげれば俺と歌君の二人に暗殺者や夜盗が来たくらいだ。目的は俺の持っているボートみたいです。
俺達はその暗殺者たちには母なる大地にお還りいただきました。そしてあっという間に鍛冶屋が言っていた一週間が経ちました。
朝俺達は出かける準備をして、とあることを決定しました。
「それで、一週間たったけれど彼らの強さは分かったの?正義」
「うん。大体わかったよこれなら俺がいなくても余程のことがなければ何とかなるんじゃないのかな?」
ということで、今日は鍛冶屋に行った後に渡航ギルドに寄って出航申請をすることにしました。
鍛冶屋に着きましたが誰かがもめているみたいです。俺達は中に入ろうとしましたが、鍛冶屋の外にいた兵士に止められました。
「おい!なんだよ俺はここに用事があるんだ!どいてくれ」
と言っても兵士たちは全然動きませんでしたが、俺達は押し通ろうと思いましたが、中から脂ぎったおっさんが出てきました。
「ふぅふぅなんだ貴様らふぅふぅ。ここはふぅふぅ、貴様らのような低俗な輩が来るようなふぅふぅ、場所ではないぞ!カヒィーカヒィーヒューヒュー!」
「お?お前ら来たか少し待っておれ、今こいつらを追い出すからの」
というなり親方と奥方はでかいハンマーを振り上げて地面にたたきつけると、ドカン!という音と共に石畳にひびが入り。小さいクレーターができていました。
それを見た私兵は大慌てで数人がかりで貴族?を持ち上げて豪華な馬車に乗り全力で逃げていきました。
俺はポカンとそれを眺めているとハンマーを肩に担ぎなおした親方が近づいてきて、
「すまんかったのお主ら、さっきの貴族がおめえの依頼したアダマンタイトのナイフやらドラゴンの防具やらを聞きつけて買いに来たらしい」
「ああ、そういうことか。うーん。じゃあ今回の追加報酬と詫びってことでアダマンタイトを追加でやるよ。精々あの脂団子に大金吹っ掛けてやったらどうだろうか」
といいアイテムボックスの中からアダマンタイトの塊を出して手渡す。
「じゃあ今回は防具代は無料でいいぞ」
と俺は親方の案内と共に俺達は工房の奥に歩いて行きました。
工房の中にはコンバットナイフサイズのナイフと黒い服が畳んでおいてありました。俺はそれを見ていると親方に抜いてみろと言われて、抜くと、刀身が紫色でシミターみたいな曲線のナイフでした。
歌君は黒い服を広げて感嘆の声を漏らしました。その服は真っ黒いダッフルコートで、ボタン留めは金色とところどころに金色の装飾が入っていました。一つ一つを見ていき、ウェストポーチは白い線が入っているカッコイイポーチです。ズボンにはナイフや矢筒を引っかけるための部分がある。ブーツはショートブーツで厚底のブーツでした。
歌君はその装備を一室を借りて着替えました。歌君曰くこの装備は精霊の気配がするといっていたので、多分歌君から見た装備はキラキラ光っていて眩しいんだろうなと思い苦笑いを浮かべていると、歌君は不思議と眩しそうにはしていませんでした。
鍛冶屋は郊外にあるため、俺達は鍛冶屋に礼を言って家を出て町へと戻ろうとしましたが、さっきの豪華な馬車が俺達の目の前で止まり、脂団子が出てきました。先ほどまでとは打って変わって息切れしていなかったようだ。そう思っていると、
「おい貴様らさっきの鍛冶屋にいた冒険者だな!」
と言ってきましたが俺が返事をしようとしましたが、周りの兵士たちが剣を向けてきたので一応黙りました。するとそのことを肯定と受け取った脂団子が
「では、貴様らが鍛冶屋で受け取ったものを売ってもらおうか。そうだな金貨25枚でどうだ?発言を許す答えよ」
と言ってきましたが、正直言って今懐には三百枚くらいの金貨が入っているので別に売るメリットが一切ありません。なので、俺達は顔を見合わせて頷き揃えて、
「「断る!」」
というとまさか断られるとは微塵も思っていなかった脂団子が顔を真っ赤にして
「わしが下手に出ていれば調子に乗りおって!奴を殺してしまえ!」
という声と共に兵士が剣を構えなおして襲ってきましたので、俺はランダムで飛んでくる剣戟を躱して耐えていると、歌君がバン!とかかとを地面に叩きつけて魔力を流すと、地面から俺達を守るように樹が生えてきて、兵士たちを絡めとり剣を奪い弾き飛ばしました。
歌君を見るとダッフルコートで見えなかったですがよく見るとエメラルドが光っていて足も緑に光っていました。
これはやばいと俺は危機感を覚えましたが仲間なら心強いと開き直ることにしました。俺は吊るされている兵士たちを見ると意外にも傷がついていません出したが、なぜか話せなかったらしいよく見てみると、兵士の口の中に大きめの樹の枝が突っ込まれていました。なるほどこれは話せないな。
歌君は樹に絡まった兵士たちを見て、脂団子のいる馬車に歩いて行きました。すると周りの樹々が俺達をよけて道ができました。
脂団子を見るとガタガタと震えていました。歌君と俺は脂団子の目の前に行き、
「お貴族様が野盗の真似事はやめたほうがいいですよ?次は兵士たちを埋めますよ」
と言って馬車をよけて町に帰りました。
俺達はその足で渡航ギルドに行き出航申請を出して、港の外れに行きました。
その途中で、木島と取り巻きBたちを見かけました。何故か俺達はばれなかったなあと考えながら見ていると、彼らも次の大陸に行くためのお金が貯まったようで船乗り場にいました。彼らの船では大体一週間くらいで向こうの大陸に渡れそうです。
俺達は港の船着き場で人目につかない場所に行き、アイテムボックスからモーターボートではなく魔導ボートを取り出して、船着き場に沈めました。そのボートを見て歌君はあっけにとられていました。
「え?これってなに?」
「魔法で動くボートで、俺が作ってもらったやつ。もし取られてもそもそも動かないから盗まれる心配ないっていう優れもの」
と言い、船に乗り込み、魔導ボートの後ろのエンジン部分に手を置いて魔力を流すと後ろでシャー―――という音がして、魔導ボートが発進しました。
歌君は釣竿を取り出していましたが、残念ながらこの船では魚は絶対に釣ることができません。何故なら子のボートは進んでいる間隠蔽の効果がありますし、そもそも高速で動く船で釣りをするバカはいないです。
そうしてしばらく何もない海を進んでいると、歌君が何もないところを指さして、
「正義!あれ!あの島ってエルフの森の精霊が言っていた島じゃないか?」
と言っていましたが、俺には何も見えません。
「歌君俺には見えないから場所を教えてくれ」
といい、俺は歌君の誘導に従って隠れている無人島の場所に向かいました。
ボートを進ませると霧が出てきて俺達は霧の中を進むことにしました。ですが歌君にははっきり見えているらしく一点を指さしていました。
そのまま霧の中を進み霧が晴れたときに目の前に島がありました。島には森や岩場が広がっており、遠浅で一部だけ深いところがあり、まるでそこに船をつけろと言わんばかりの岩場があります。
俺は岩場に船をつけて島に上陸しました。島の中で探知魔法を風の魔力を混ぜながら使い、ある程度の地形を把握して、キャンプ地を探しました。
短くてすみません




