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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M5K0 アフロディア11

 翌日俺達は宿屋のおかみさんのドンドンと強く扉をたたく音で目を覚ました。


「あんたたち衛兵サマがお呼びだよ何やったんだい?面倒ごとをするなら出て行ってもらうよ!」


という喧騒が聞こえてきました。

 その声を聞いて驚いて飛び起きて二人して扉に向かい、寝ぼけ眼でロビーに降りていく。ロビーは酒場と兼用ですが今は丸机に椅子をさかさまにして乗っけています。

 俺達は入り口にいる衛兵を観察すると、昨日領主邸に案内してくれた衛兵さんです。

「おはようございます。朝からどうしたのでしょうか?」


「ああ、実はなまた先代様がお呼びなので、食事を終えてからで構わないから領主邸に来てはもらえないだろうか。門番にはこちらから伝えておく」


と衛兵は伝えることだけ伝えて出て行ってしまった。


「え?また厄介ごと?」


「なんかそうっぽい。まあ、ご飯食べていくか」


とおかみさんに厄介ごとじゃないことを伝えると、部屋に戻りそのまま支度を終わらせる。本来の予定ではきょう発つ予定でしたが、仕方がないので少し寄り道をすることにしました。

 また昨日と同じように領主の屋敷について門番に呼ばれた旨を話すとすんなり中に通された。そのまま昨日案内されたように領主の部屋に行くと、また爺さんが椅子にどっかりと座っていて不機嫌そうに顔をしかめ、額には血管が浮き出ていました。


「昨日ぶりですね。今日はどうしましたか?先代様」


「気持ち悪いから先代様はやめろ。俺のことはギルクでいい。それで今日なんだがお前、嘘をつくと鼻が伸びるあの魔法使えるか?」


と歌君を向いて聞いてきました。歌君は無言で頷き肯定すると、


「では頼みがある。我が愚息にそれを使ってほしい」


「え?どういうことでしょうか?」


「実はな、我が愚息が昨日衛兵に連れられて戻ってきたのだが全身土まみれで首に盗賊行為をしたということを書いた看板があってなそれの事実確認をしなければならなくてな。今はここの地下牢に閉じ込めてある」


ということでした。俺達はギルクに連れられ地下に行き牢屋を見ると、イメージと違って結構清潔で、中にはすでに人がいました。薄暗いのでよくわからなかったが、爺さんが

「ここだ!」

と言い案内する声を出すと牢の奥にいた影がものすごいスピードで走って牢の柵を力強く握り、

「申し訳ありませんでした。おじいざば~~~ここから出してください~~」

と言ってきたのはドリルサイドテールことクリスティーナでした。ですがギルクはまるでそのクリスティーナの懇願が聞こえないかのように接していました。


「っで其方に使ってほしい愚息はここだ」


と言い一つの牢を指さしました。そこにいたのは薄々感じていましたが、この前俺の釣り具を奪おうとしていた男です。


「あ!この人俺の釣り具を奪おうとしてきたやつです!」


と俺はうっかり口走ってしました。それを聞いたギルクは怒髪天を貫くというか般若のような顔になりましたが、まだ理性が残っていたらしくギリギリのところで頼む・・・と歌君に頼みました。

 釣り具を奪おうとしていた男はフラフラと柵に近づき柵の前で力なく座り込みました。どんなことをしたのか知りたい気持ちもありますが我慢して、歌君を見ると木の枝を掴んでいて、男に向かって

「『鼻伸び嘘吐き』」

というと男の鼻の横に木の枝に葉と花がついているマークが浮き出てきました。

「大丈夫ですよ?もうかかりました」


というなりギルクはいきなり本題を切り出しました。


「貴様は何故この牢に入れられたかわかるか?」


「いえ父上!何故だかわかりませんってわあああぁぁ」


「ほう。早速嘘か。気を付けよその鼻は嘘をつくと伸びていくぞ。今一度聞く、何故・・牢に入れられているかわかるか?」


「は、はい私は釣り人の釣り竿を奪おうとして反撃にあい、土に埋められました」


と自供すると伸びていた鼻が戻り、男はほっとしていました。


「それで、奪おうとして襲った男はどいつだ?」


「は、はいそこの冒険者二人です」


と男は俺達を指さしてそういいました。するとギルクは顔を真っ青にして俺達のほうを向いて、


「本当にすまんかった孫に次いで愚息まで本当にすまんかった!」


と土下座をしそうな勢いで、謝ってきました。


「で、ですが父上そそその者の持つ釣竿を使えばこの領地も潤うこと間違いなしですぞ!」


「あのな、この領地が潤わないのはお前と孫が散財しまくるからだろうが!いい加減にそのことを理解しやがれ!」


という怒号に押されて黙ってしまいました。

 俺達は爺さんの説教を横から聞いていると牢にいた男というか領主が


「申し訳なかった冒険者たちよ」


と土下座で謝ってきました。俺達はこの世界に土下座という文化があったのかと感心していると。


「昨日に引き続き済まなかった。詫びがしたい。何か望むことはあるか?」


と聞いてきましたが俺らは特にいうことはなかったので、どうしようと相談してあることを思いつきました。


「それじゃあ俺と同郷の人が来た時に鍛えといてもらえますか?」


「うむ、わかった。全力で屈強な戦士にしておこう。その者の特徴を教えてもらえるか?」


俺達はこっそりスマホを見ながら木島達の特徴を話すと、


「そのようなものは来ていないから安心するとよい。では来たら訓練しておく」


と俺らは領主邸を後にする。あ、鼻伸び嘘吐きはもう解除しておきました。あの人たちはどうなるかは知りません。

 俺達は町を出る前に冒険者ギルドに行き盗賊の売値が振り込まれていないか確認をし、値段を聞くとそこそこな稼ぎがありました。

 そして俺達は街を出てしばらく歩いていくと森に着いた。その森は俺から見ても不思議な感覚がします。歌君のほうを見ると眩しそうな顔をしているところを見ると、この森を暫定的に精霊の森と呼ぶことにしましょう。

 俺達は精霊の森に入ると、普通に魔物がいます。蛇の魔物やゴブリンに鳥などが沢山いました。俺が銃で討伐しようとしましたが

「正義、俺がやってもいいか?」

と歌君はポーチから弓矢を出して矢筒を腰に付けて弓を構えました。俺は歌君のサポートをと思いましたが、歌君は武器を扱う才能があるのか弓の才能があるのか、一本も外すことなくバスバスと魔物たちの眉間に矢を射っていきあっという間に全滅します。

「歌君弓初めてなの?」


「何となく使い方がわかるって感じかな」

という言葉と共に死体を集めて必要なものは剥ぎ取り、ゴブリンて、収納してそのまま森の奥に行くと突然俺達の足元に矢が飛んできました。俺は飛んできたであろう方向を見ると、いつでも銃を構えられるように銃に手を近づけます。


「とまれ!人間今すぐにこの森から出ていけ!」

という声と共に樹の上に人影が立っていました。気づいて周りを見ると周囲を囲むように人影が見えていました。よく見ると耳がとがっていて肌が白く金髪ブロンドの人たちです。いわゆるエルフというやつですかね。


「えっとなぜ?」


「ここは俺達エルフの森だ!」

なるほどねえ、と俺らが考えているとしびれを切らしたエルフたちが矢をつがえて、こちらに撃ってきました。俺はナイフで矢をさばききるとエルフたちがかなり驚いていました。

 次に歌君は近くの樹の根に近づき足を乗せて、力を入れると樹々がうねりだしてエルフを全て落としてしまいました。そのまま樹々がうねりエルフを拘束してしまいました。歌君をよく見るとネックレスから緑の光が伸びていて足にまとわりつきました。

 樹々に拘束されたエルフたちはポカンという顔をして状況を知ると顔を真っ赤にして。

「放せ‼放せー!俺をここから解放しろ!」

と喚く者がちらほらいたので歌君は口の中に結構太めの枝をかませてさるぐつわ代わりにして周りをキョロキョロと見まわして、一番理性的そうな落ち着いたエルフを見つけて、

「どうして襲ってきたのか教えてくださいませんか?」


「そ、それは」

と理性的なエルフが言おうとしていましたが、リーダー格のエルフがさるぐつわを噛まされていてもまだ騒いでいるのを見て、


「おーい歌君こいつちょっと黙らせてもいい?」


と聞くとリーダー格のエルフがこちらを睨んできました。


「ああ、お願いするよ」


というので、俺はETOを巳に変えると風の魔力を込めてリーダー格のエルフに撃ちこむと騒がしい声が一切聞こえなくなりました。風の魔力は沈黙の効果があります。


「これでいいかな。安心して、こいつにダメージはあまり受けてないはず」


とこれで安心と歌君にサムズアップする。


「さて、これでちゃんと言えますね」


と歌君が理性的なエルフに向かってにっこりと微笑みました。


〈勇者サイド〉

 俺は勇者取り巻きB!前回街のお使いクエストで全員受けているところだ。

 今はクエストを完了してギルドに前に集合したところだ!全員の様子を見てみよう。まずは狂戦士木島剛。奴は荷物運びだったな。精々へとへとになってフラフラしているはずだ。って何?なんかすがすがしい顔になって達成感に満ち満ちてやがる。

 次は取り巻きA。奴は店番だったな、きっとクレームが満載何だろうなあ。あいつのんびり屋だし。は?なんかもらってる。もしかして横領でもしたのか?それとも万引き?ああ?店長からもらった?どういうことだ?えっと何々、連続万引き犯を大量に捕まえて更生させた?ンなウソだろ?くっそこいつ自慢げな顔をしてやがるむかつくな。

 最後は小栗実里。こいつは孤児院の手伝いだったな。きっと子供たちにいじめられて泣いてるんだろうなよしよし俺が慰めてやろう。はあ?こいつすっごい嬉しそうな顔をしてやがる何をしやがった?なに子供と仲良くなったのか。子供に好かれるだろうし子供好きらしいし傷も治せるし優しいし料理もできる。なるほど確かにこいつほど孤児院の手伝いにふさわしい人はいないだろうな!くっそなんで俺だけ

貴族のペットの世話何て、俺は朝からずっと軽トラックくらいあるでかい狼に追い掛け回されて頭をかじられて、猫にひっかかれまくられて、散々な目に合った。俺だけボロボロなのは不公平だ!

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