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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M2K3千日妖万両鬼3

 男の鬼が倒れたのを確認し一つ息を吐く。私はカスミが走っていった方向に行こうと思いましたが、山姥がぴくっと動いたように見えたので、慌てて振り向くとそこには山姥と男の鬼だったものが消えていました。このクラスの妖怪や、鬼は死んでも消えることがないのになぜか消えていたことに私は、しまった!と後悔をしました。ひとまずカスミと合流することにしました。

 カスミの行った方角に向かって走っていくとカスミが座って待っていました。少年はどこか聞くとカスミは尻尾をどけました。そこには気を失っている少年がカスミに寄りかかっていました。カスミの毛並みはすごく気持ちいので軽く羨ましいなと思いましたが、気持ちを切り替えて、仏の御石の鉢を取り出し、生えている草を薬研にかけてすりつぶしました。出来た薬を半開きの少年の口に流し込む。

 少年はしばらくしたら目を開き周りをきょろきょろしだしました。私が、


「あ、目が覚めました?痛いところない?大丈夫?」


と聞くとやっと状況が呑み込めたようで、


「大丈夫です。お姉さんが助けてくれたの?ありがとう。」


と力なく返事しました。


「よかった、どうしてところにいたの?」


と状況を聞くとたどたどしいながらも答えてくれました。要約するとこんな感じです

 さっきの少年たちはお友達というわけではなくただ絡まれていただけで、この森に来た時にすでに少年たちがいて、辺りを探して来いと命令された。拒否するとぼこぼこにされるので、泣く泣く探索に出る。 探索に出てしばらくすると、ガサガサと何か音がしていたので、恐る恐る音のしたほうに近づくと

急にあたりが真っ暗になった。ということらしい。

 私は少年を見ると服は少し破れていたくらいで、外傷は確認できなかった。


「そう。怖かったね。でももう帰れるよ。安心して、」


「え、でもあいつらは?まださっきの鳥居にいるんじゃないの?」


この少年すごくいい子だ


「大丈夫その少年たちはもう元の世界に帰したよ。あとは君だけ?」


「うんあいつら五人組で、いつも固まって移動しているから間違いないと思うよ?」


ん?五人?


「ねえ、その五人の背格好覚えてる?教えてくれる?」


「う、うんえっと」


と少年は覚えている容姿を話す。私は記憶を頼りに話と照合する。すると一つあることに気づいた。

あれ?もしかして一人違う子が混じっていた?しかも少年が一人足りない。まずい!まずいまずい。背筋がひやりとした。

 私は一応少年に雲外灯で照らし、少年が人間であることを確認する。次に服のロゴを確認し慎重に行動をする。

 私は少年を簡易鳥居を展開し、少年をもとの世界に戻し、本社に緊急連絡をする。


『緊急事態発生しました。こちらの世界のものが地球に行った可能性大!至急確認をお願いします。容姿は、無地の紺の浴衣のおかっぱ頭の少年。妖怪の可能性大!』


と緊急連絡を入れる。

 私は慌てて件の少年を探し出す。今回はどこにいったかがわからないので、出し惜しみはなしです。百目樹を呼び出して、探すように命じ、さらにオカリナを取り出し、吹くと、どこからともなく鳥が現れて近くの枝にとまりました。このオカリナは燕の子安貝といい、鳥を操ることができます。

 鳥たちに少年二人を探すように命じ、自分も本社からの返信を待っていると、本社から、


『了解した、こちらは対処しておく。』


ときました。安心していると、鳥から怪し場所があると反応がありました。そこは小高い山の頂上で大きなお城がある場所でした。

 カスミにその場所へ向かうように命じて、急がせました。しばらくすると反応のあった山のふもとに着いたので、影に潜り気配を消しこっそりと潜入をしました。中には下人風の服を着た鬼がせわしなく働いていました。私は一人になった鬼に、背後からこっそり近づき、五種ノ龍ノ頚ノ珠の苦無モードで首をかき切り影の中に引きずり込む。この影は異空間になっていて、鬼などの死骸を入れると消えずに残る特別なものです。その暗殺を複数繰り返し自由に歩けるようになったので、百目樹の亜種百目木を出して、床板に貼り付け探索をさせる。

 しばらくして、城の地下に謎の大部屋があることがわかる。私はその謎の大部屋に向かう。大部屋の扉の前に行くと、中から


「痛いよぉぉぉぉ」「助けてぇえぇえぇ」「わぁぁぁあぁあん」


 という子供の絶叫する声が聞こえてきました。私は慌てて中に入ると部屋の中心にはとんでもなく大きい鍋があり、そこから絶叫や悲鳴が聞こえてきました。その大鍋から管が伸びていて、さらに地下に伸びていました。


「な!これは!何?あなたたち何しているの?!?子供たちを返しなさい!」

と鍋の周囲にいた鬼にいうと、鬼はちょうど少年たちを鍋に放り込もうとしているところでした。

 わたしは、影から出てこようとしているカスミに目で合図をすると、カスミが理解したとばかりに影に

潜り込み、足場の影から抜け出し尻尾で少年たちを掴み、再び影に身を潜めました。

鎧を着た鬼のリーダーが悔しそうにこちらを見て、


「畜生小娘ガ、我らの目的がもうすぐ達成できるのに、邪魔をしやがって。」


「目的って何?その管と鍋に関係があるってことなの?」


と私は絶望をしたような顔をすると、鎧を着た鬼のリーダーが勝ち誇ったようにこちらをにやにやした笑みを浮かべ、


「そうだ!これはは我らが主様怨鬼様にご復活いただくためのからくりだ!鍋にはガキどもの心地いい悲鳴で充満している。いやーうまかったぜ?ガキどもの悲鳴はよおぉぉ。」


「クズが!あなたたちのたくらみは私が阻止する。」


「いや?もう手遅れさ!本当ががさっきのガキが二匹入れれば怨鬼様はご復活される予定だったが、予定変更だ!貴様を容れれば怨鬼様はご復活できる。いや、より強くなるはずだ。よし、お前ら!この小娘を鍋に放り込んじまいな!あぁ、怨鬼様しばしお待ちをいま、最高の捧げものをご用意いたします。」


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