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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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聖勇者の休日。

今回は次回の布石と、聖勇者くんの休暇です。

 次の朝、スケジュール表を見ると、今日は何も予定がないなと思っていましたが、そういえば今日から三週間休みだでした。朝ごはんは昨日炊飯器にセットしていたご飯で、お茶漬けを食べるとスマホにメールの通知が来ました。相手を見ると『藤原 月姫』と出ていました。


『おはようございます。無事に戻られたんですね。(*´▽`*)お帰りなさい。

今回はどうでしたか?私は修学旅行すっごく楽しませていただきました。今からお土産をお渡ししたいの

ですが、御在宅でしょうか?』だった。


なので俺は。


『おはよう。それとただいま。そうか。それは良かったよ、今は家にいるよ一応今日から三週間有給休暇で、休みだよ。別に俺は大丈夫だけどそっちは大丈夫?なんか変な噂立ったりしない?』


と送ると少したってから


『それは大丈夫です。清水さんにお願いしてついてきてもらいますから。では、今から向かいますね。』


と連絡が来ましたので、朝食の片付けや洗濯掃除などをしていると、玄関のチャイムが鳴り、モニタを見るとそこにはモデル体型のキャリアウーマン風の女性と、一見するとその妹みたいな子が立っていました。


「はいはいちょっと待ってくださいね。」


と俺が言い自分の服を見て外に出ても問題がない恰好かどうかを確認し、玄関の扉を開ける。


「おはようございます!これさっき言ってたお土産です。向こうに出張だったのでいつ帰ってくるのかが

わからなかったので、日持ちのするものを買ってきました。」


と気遣いのできる子だなと思っていると、清水さんが


「気持ち悪いわよ、あなた。」


と俺を現実に引き戻してくれました。


「そういえば、あなた連休中はどう過ごすの?」


と清水さんが聞いてきました。


「あ一応ピュアランドに行こうかなとそろそろ野菜とかフルーツとかがなくなりそうなので。あ、そうだ、ピュアジャム作って持っていきましょうか?」


「え?いいの?じゃあ遠慮なく私はマーマレードジャムで、柑橘をいっぱい使ったやつね?」


「はいはいわかりましたよ。月姫ちゃんはどうする?何なら清水さんに渡しておくけど。」


「ええ!いいんですか?お金を払います。いくらですか?あ、私は栗のジャムで。」


「ちゃっかりしてるね。じゃあ、清水さんは一万円。月姫ちゃんはお土産と相殺と、学生割引ってこと

で、千円で。出来たら清水さんに渡すので、清水さん。食べちゃダメですよ?」


「失礼ね!食べないわよ!じゃあこれ、お代ね!」


「あ、私もこれ、」


「はい。どうも。出来たら二人にメールしておくからね。」


「はい!ありがとうございます!では、私たちはこれで。」


と、言って去りました。武器の整備をしてもらいたいので、本社に寄ることにしました。

 本社に行き、地下に行くと工房の人たちや、調理研究班がいまだに上機嫌でした。工房に行き魔導銃の整備を依頼し一週間程かかると言われていたのですが、ピュアランドや地球といった魔法指数のない世界には魔物が出現しないので、持っていく必要がないからです。あ、ただし単発式の注射器型の丑モードの単発銃をもらい、扉の部屋に向かうことにしました。

 この扉の部屋は基本的には上司の許可が必要だけど、俺は筆頭審査官なので上にいったん報告するだけで、使用できるんです。

 そこで、扉の隣の端末を『M0K0ピュアランド使用者聖勇者』と打ち込み少し待つと扉から青い光が漏れだし、転移の準備が整ったみたいだ。


「それじゃあ、行ってきます。」


と俺は、振り向き一つお辞儀をして扉をくぐる。


〈ピュアランド〉


 扉をくぐるとそこは、ふわふわとした不思議な空間が広がっていました。この世界は特殊な世界で、別名精霊界と呼ばれています。この世界には俺の大好きなピュアフルーツと、ピュアベジットの畑がありまして、精霊や、妖精が管理しています。

 俺はこの世界と相性がいいようで、よく精霊たちが群がってきます。理由は、俺の体からあふれる魔力や生命力が大好物でよく寄ってきます。俺はその代わりに野菜やフルーツを分けてもらうようにしています。ただ妖精や精霊たちは数と容赦がないのであらかじめ扉に入ってすぐに工房班に作ってもらった単発式注射器型銃丑モードを自分に撃ちこむ。丑モードは自分に使うと生命力や、魔力量疲労感の回復速度が劇的に上がる。

 それを打ち込み、畑のほうに歩いていくと精霊たちが寄ってきました。


「ゆうしゃ、ゆーしゃ、きた、きた♪」


「ゆうしゃ、まってた。」


と大歓迎を受けてましたが、ちょっとあしらいながら、畑の中心にあるおっきい樹に向かうと二人の人影がありました。


「おお!久しいな勇者よ。待っておったぞ。」


「待っておったのじゃ勇者よ。」


と二人が言ってきました。

 この二人は精霊王ユグドと妖精女王セフィーです。

通常精霊や妖精は大体手のひらサイズくらいの大きさなのですが、精霊王などの力のある精霊は体が大きくなります。


「それで、今回はどうしたのじゃ?また、作物かえ?」


「はい。そうです。対価はいつも通りで、最近魔力量も増えたので多少は大丈夫だと思いますよ?」


「はっはっはっ。言ったな!お手並み拝見と行くか。」


というと、精霊王と妖精女王は近くにいた精霊と、妖精たちに吸っていいと、合図をしました。

 俺は、わかっていたので、その場に仰向けになる。その瞬間精霊や妖精たちの無垢で無邪気な笑い声とともに、俺の体に漂う余剰分の魔力と生命力を早々吸い尽くすと、俺は身体に留めておいた生命力と魔力を開放しました。丑モードのリジェネ効果もあり、精霊や妖精たちの、吸収速度と拮抗していました。

 俺は暇で、眠たかったので眠ることにしました。その間も精霊や妖精たちの楽しそうな笑い声を子守歌にしていました。

 次に俺が目を覚ました時には精霊や妖精たちは、お腹をポンポンとたたきご満悦でした。精霊王と、妖精女王は、ちょっとぽかんとしていましたが俺があくびしながら、

「おはよう。どうしたの?そんな、はえ?みたいな表情をして。」


「い、いやお主、前に来た時ヘロヘロになっておったではないか!なにがあった?」


「まあ、いろいろと?」


「ま、まあ、わかった。では、約束通り野菜をたくさん奮発しようではないか。」


「果物もな」


「お、おう、わかっておる。」

と、セフィーが、手をパンパンとたたき妖精たちがむくりと起きだした。そのまま近くの低木の森がある方に飛んでいき、光るカラフルな粉を撒くと、森全体が光って、その場の森に実がなりました。

 リンゴに桃にぶどう、イチジクにサクランボにイチゴなど様々なフルーツが生りましたもちろんクリやクルミもあります。

 次にユグドは指笛を吹くと精霊たちが近くの草原に向かい魔法を唱え光の粉を土に混ぜ込むとあっという間に目の前に畝ができて、芽が出て生長し花が咲いたので、近くにいた普通の精霊よりさらに小さい微精霊が、花々に受粉をしました。そうすると、花が散り、野菜が生りました。トマトやナス菜の花に、ダイコンやニンジン、ゴボウ。キャベツやレタスなどがたくさんありました。

 それぞれ力がある精霊や妖精たちが収穫して、持ってきました。量としてはとんでもない量がありました。下手をすれば大農家の収穫量くらいはあるんじゃないのか?と思いながらアイテムボックスに収納していく。すべてを収納し終えて立ち、お礼を言う


「ありがとうございます。しかし、毎回思うんですがこんなにいいんですか?たくさんもらって。」


「ああ、いいんじゃよ。我ら妖精や精霊は果物や野菜は食べんからな。全部持って行ってもよいぞ。」


「そういうことなら、ありがたくいただきます。あ、あとこれ、前回行った異世界のお土産、ラメツリーの種です。」


「おお、ありがとうの」


と、おれは軽く会釈をしてピュアランドを去る。


〈地球〉


 おれは、扉をくぐり地球に帰ってくる。俺は、帰還の報告を一応しておく。日時を見てみると十日くらい行っていたようでした。ピュアランドの時間は地上のおおよそ三分の一です。ピュアランドは、夜がなく、季節もない世界です。

 帰還報告をして、調理研究班の設備を借りて、作業をすることにしました。調理研究班には、ピュアベジットとと、ピュアフルーツを賄賂として渡してあるのでだいじょうぶです。

 まず、ピュアマロンを蒸してついでにピュアベジットのサツマイモも一緒に蒸します。次にマーマレードです使うのは、ピュアオレンジだけだと甘すぎるので、、レモンや、グレープフルーツなどを使い、味を調節します。鍋に少し水を張り、中に刻んだオレンジの皮とグレープフルーツの皮と実、レモンを入れる。何故かこのピュアシリーズの柑橘の薄皮はお湯に溶けるんですよね。

 マーマレードを作っている間に、栗とサツマイモを見るとちょうどいい感じに柔らかくなっているので、栗の硬い皮を剥き、三分二をマッシャーで潰していく。次に裏ごしをして、滑らかにしていく。蒸すと甘みが強くなるので砂糖はあまり入れない。そして最後に鍋に移し豆乳を少し入れて、栗とサツマイモのペーストを入れ、延ばしていく。ちょうどいいくらいを見極め、残りの栗を入れる。栗よりサツマイモのほうが比率が多いので、栗でアクセントにする。それぞれができたので、浄化魔法が施された瓶に、それぞれを入れる。残りは、大瓶タイプ(一斗缶サイズ)に詰めて調理研究班に渡す。上に行く前に、工房に行くと、メンテナンスが、終わっていたので収納する。

 上に戻り、清水さんを探す途中ちらっと受付を見ると、前見た人じゃなくななっていました。

清水さんを見つけ、声をかける。


「清水さーん。頼まれていたジャム出来ましたよーあとこれ、月姫ちゃんの分もありますので。どうぞ。」


というと、清水さんは少し渋い顔をして、


「あ、ありがとう。でも、月姫ちゃんに渡すのはちょっと難しいかも。」


「どうしたんですか?月姫ちゃん。」


「今異世界に任務に行っているのよ。」


「へ?俺は何にも聞いてませんが?」


「いえだって、あなたいま休暇中じゃないの。うちは休暇出勤させるほど人材に困っているわけじゃないのよ。それに、今回観測された世界はあなたと相性悪いのよ。」


「?どういうことですか?」


「今回の世界はM2K3で、妖怪の世界っぽいのよ。あなた幽霊とか苦手でしょ?だから余計に知らせなかったのよ。


「あ、ああ、じゃあ、安心ですね。彼女は妖怪関係にはめっぽう強いですからね。」

といい、彼女にジャムを渡し彼女のアイテムボックスにしまうように言い、帰宅する。

実は裏設定として、ピュアシリーズの野菜は、基本生食用で、彼くらいしか大量にもらうことができません。

一つどうでもいいことですが、ピュア〇〇とか書くとプリ〇ュアみたいな感じに見えてきました。

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