リベンジ
死に戻り、
身体は...タコ足が一本減っている
「本っと、最悪...!」
起きたのは門を出たところだったのは幸い
手に入れて、
改造に使わず、インベントリに入れていた素材を取り出す
それは、ヒトの物のように太く、大きく、
それの生きていた頃の大きさを幻想する
自らの体長の何倍をも乗り越える高い跳躍を、
その力を、
私のものにする
「売ろうと思ってたのに...」
一度つけたものは劣化し、
もう一度付け外しすればさらに劣化する
修復するのに金がかかり、価値が下がる
私は、バッタ?の脚を手に入れた
ダッ、ダッ...ダッ....ダッ!
よーいドンの合図はない
慣らしもしてない
だから、走りながら感覚に慣れる
腕は振らない
ただの邪魔、風の抵抗を受ける、重い...
「“我”は“天”の“赦し”にて“低空”跳ぶ“卯”となる」
軽くし過ぎたりはしない、
跳躍し過ぎたら地面を蹴る回数が減ってしまうから
地面を蹴る回数が加速度になる
今の速度なら20分で着く
2時間かかるというブラフを信じてくれたら...
奴らに逃げる隙は与えない
私の気分を害した大丈夫を払ってもらう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はあ、はあ、はあ...スーハー〜」
先ほど死んだ場所に到着、
初心者狩りは見つからない
プレイヤーネームは分からないが、
私の予想通りならもうすぐ出てくるはず...
「よし!」
気合いを入れて、他の街への街道で陣取る
すると、しばらくもしないで
見覚えのある姿と、他人型の存在とが
馬車を囲んで門から歩いてきた
「あら、さっきぶりね、お三方?」
「は?」
まるで幽霊でも見るかのような表情、
まあ、骸骨は表情変化ないけど...
馬鹿正直に私の言葉が本当だと信じていたらしい
身体を好き勝手にいじれるのがこのゲーム醍醐味なのに、
未来の事象を過去のデータで考えるなんて...
「そんな風にボーっとしてていいの?」バッ!
私は脚を手に入れた
だからこんなに早く来れたのは見て分かること
わかった、
このゲームの本質、
適応できなければレベルが高かろうと死あるのみ
ドガッ!
前に跳び、石腕を突き出す
それだけでゴブリン型が吹き飛ぶ
相手はほぼ確実にレベル30以上、
対する私はレベル22、
ただのパンチでは吹き飛ばせても致命傷ではない
ただ、彼は核を持っていなかったし、
恐らく今も追加していない
核持ちは核が潰れるまで死亡判定ない
持ってなければカスあたりでもちゃんとダメージが蓄積されるが、核を守らなければ一撃殺なのを考えると一長一短
そんなことを考えていると
剣と牙が向かってくる
が、
高く跳躍して避ける
そして、
このままだとただの的でしかないので、詠唱を始める
「“我”、“地”に落ちる“岩”となり、“子”を潰す“罰”となる」
重力増加
落下速度上昇
相手のタイミングを狂わし、
石腕を突き出して逆に攻撃する
「っ!」
いない!
いたのは骸骨だけで、獣型スライムが見当たらない
こう言う時は大抵...
「後ろか!」
「残念不正解」
「油断しなければオレが真っ先に死ぬことなんてなかったんだよ」
ゴブリン型、
こいつ、跳躍力が上がっている?!
馬鹿か私は!
自分もそれで意表をついたんでしょうが
脚が赤いモノに取り替えられていた
あれば恐らくレッドキャップの脚
そして、私は今両腕を地面に叩きつけているから、
10秒間の重力増加によって上には対応できない
投げつけられた獣スライムは核に向かって一直線
狼由来の顎が、牙が、
私の核を砕いた...
近づく地面、
レベルアップ通知もないし、
骸骨は死んでいない
そして、核を砕かれたら指の一本も動かすことはできない
「ハハッ!大人しく引き下がっとけバーカ!!」
「はははははっ...「ゴリッ」は?」
「ふふ、ふふふふふふ...アハハっ!」
そう、“核を砕かれたら”もう終わりなの
なら、何の対策もしてないと思った?
いえ、これは運の要素が高いから、
分からなくてもしょうがないかもしれないわね?
答えは単純、
砕かれたのは核じゃ無かったの
16から22に上がったレベル
つまり6レベル上がって、二つのスキルを手に入れられる
手に入れたスキルは「装飾」と「修復」、
融合して「偽核」になったこれは
文字通り偽物の核を作ることを可能にする
使う素材によって看破される確率が下がり、
私は私の石腕の小指を素材にした
「ボロボロ骸骨にもトドメを刺して...と」
さあ、これで残るはゴブリンのアナタだけだと
頭を上げる
「は?」
あろうことかゴブリンは馬車のヒトのもとに走り、
そして荷物を捨てて一緒に逃げる逃げる
全速力で逃げていった
「...は?」
まてまて、状況を整理しよう?
まず、
彼らは共に街を出たことから共に行動するプレイヤーか、
それともNPCか、
どちらにしても仲間だったはず、
でも、戦闘中これに加わる様子もなく、
どちらかと言うと怯えて馬車に隠れていたような気が...
じゃあ、
もしかして...
もしかする?
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