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第1話 アイスコーヒーと作り笑顔
第一章 1時間だけ、おばあちゃんと暮らすことになりました。
「それでさぁ、訪問先の人とトラブっちゃって。部長がまた怒りだしてさぁ」
同僚の話は止まらない。
みほはうなずきながら、相槌だけを返していた。
同僚のリップは少しだけボルドーがはみ出しているのが気になったけれど、何も言わなかった。
アイスコーヒーのグラスには、汗が落ちて小さな水たまりができている。
「2杯目から100円ですが、いかがですか?」
店員の声に、同僚はすぐに笑った。
「安い!お願いします!中村さんは?」
本当はもう帰りたかった。
それでもみほは笑顔で答えた。
「お願いします」
「最近入った新人にさ、部長ちょっと当たり強くない?あれ絶対わざとでしょ〜」
話はまだ終わらない。
みほはスマホを開き、愛犬のチワワの写真を見た。




