頼光四天王
おじいさんのありがた~い おはなし。
さて、源頼光は家に帰ると、四天王を集めたそうな。
「というわけで、酒呑童寺を取り締まれてことだ。」
「強そうな名前だな。おらの熊より 強いのか?」
ひざのうえの子熊をなでながら、金太郎こと坂田金時が聞くと、
「なんか 新しい温泉の名前かな?」
ひざのうえの温泉手ぬぐいをなでながら、碓井貞光が
「童子……子供か?」
ひざの上の赤子をなでながら、卜部季武が
「とりあえず、切りゃいいのよ。」
ひざの上の古新聞に切った髭をおとしながら、渡辺綱が
「お前たち、そんなところで、きゃら作らなくていいから、関白殿の話だと、風紀上の問題があって、若い娘が帰ってこないらしい。」
「貞兄、風紀ってなんだ?」
「ふうきの湯?たぶん、九州だな。」
「赤子が、金持ちになるってか?」
「とりあえず、切りゃいいのよ。」
「おまえら……。乗り込む前に、よく、様子を探るように!」
というわけで、4人はそれぞれ、様子を探ることにした。
それから、数日後、4人はそれぞれ、帰ってきた。
「頭領、いっぱい熊がいて、おら、あの白いやつに乗りたいなぁ。」
「熊がいっぱいいるのか、それは危険だな。」
「でもな、おらが触ろうとしたら、係の人に怒られたんだ。」
「ん?係? どこ行ったんだ。」
「てんのうじだろ?」
「で、季武、お前は?」
「いやぁ、古いお寺で」
「ほう、それで、しゅてんどうじなのか。」
「いえ頭、してんのうじっていうんですぜ」
「お前、どこ行ったんだ?」
「四天王寺だろ?線香と、赤子のお守り買ってきたぞ。」
「貞、なんとかしてくれよ。」
「はい、しゅてんどうじは、大江山にあるんですよ。」
「うん、そう聞いている。」
「あそこには、美人の湯としてゆうめいな、小野小町温泉がありますぜ。」
「お前は、何を調べてきたんだ?」
「お肌が、しっとり、すべすべになるそうですぜ。」
「綱、もうお前しか。」
というと、綱は、ころりと1本のうでを、転がした。
「これは?」
「大江山から、下りてきた奴がいてな。怪しいから切った。」
「これは人の手じゃないな。」
「ああ、こりゃ鬼の手だぜ。」
「こんなのが、いっぱいいるのか?」
「おら、こんなやつと相撲とったことねえ。」
「切るしかないよ、切るよ。」
というわけで、頼光と四天王は大江山に向かったそうな。
【ごきょうくん】
おじいさんとの約束だよ。
大事なことはメモしておこうね。。
頼光四天王、「してんのう」と「しゅてんどうじ」が混線しています。