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第24話 監視者の秘密と露天風呂

 監視者である青の6号と赤の1号は、射的場に面している茶店の縁台で、炒り豆をつまみながら雑談をした。相席した武官にとって夕闇の風は心地よく、そのことをふたりに告げると、そういう触感や暑さ・寒さなどに対する体感は、わたしたちはヒトよりもやや感じにくいように出来ているのだ、と、赤い武官は残念げに語った。


 この青い子はお嬢様度が高いんだったら、おまえは何の度合いがどういう設定なのだ、と、武官は赤い監視者に聞いた。


 それはわたくしが説明しますわ、と、青い監視者は玩具の矢で、地面に丸とそれに接する五芒星を描き、その5つの先に「攻」「防」「速」「知」「力」という字を書き、さらに中央の五角形に「嬢」という字を、苦労して書いた。


 これがわたくしの能力で、五つの力は合計して100になるようにしてあるのですわ、と、青い監視者は言った。


 さらに続けて青い監視者は、それに並べて同じような図形を描き、中央の五角形に「妹」という字を書いた。


 ご覧のとおり、わたくしは攻撃力と知力の数値が高いのですわ。それに対して1号は、防御力とすばやさが高い、要するに攻撃は連れの年長者にまかせて、ごーろごーろ戦いを見守っていればいい、という安楽設定なんですの、と、青い監視者は説明した。


 おまえ、妹だったんか、と、武官は驚き、赤い監視者はうす赤い体の色をさらに濃くした。


 ま、まあ、年長者の保護意識を高めると同時に、生意気感でその者をあおるのだな。おまえはそんなこともできないのか、みたいな感じで、と、赤い監視者はもじもじしながら言った。


 ああ、うらやましいですわ、わたくしも武官様を年長者としてお慕い申したいのですが、よろしいでしょうか、と、青い武官は薄赤青色に肌を染めて言った。


     *


 しばらく3人は、どんな妹だったらいいか、という話で盛り上がり、やっぱ義理の妹で、金のあるのがいいよね、という風に話がまとまった。


 それからさらにしばらくすると、青い監視者の連れは、まったくもう、こんなところにいたんですか、探したんですから、と汗をかきかきやってきた。青い監視者の連れは、白い髪をした小柄な文官で、赤い監視者の連れである武官の顔なじみだった。


 なんだ、おまえだったんか、と、武官は言い、なんだ、とはご挨拶だな、と、文官は返して、ふたりは笑った。


 別の旅館に泊まっているから、とりあえずお互いはここで別れよう、と、武官は言い、お名残惜しいですわ、と、青い監視者は言った。


 ところで、露天風呂のほうは混浴なのか、と、武官は赤い監視者に聞いた。


 そりゃそうだけどね、いるのは古狐や古狸みたいなのばかりだぞ。妖異の正体はだいたいそんなものだからな、と、監視者は言った。


     *


 露天風呂の湯は白濁度が高く、温めの温度設定で居心地はよかった。そして、しばらくすると、いつもの賢者が、いつもの黄衣を脱いでもじもじしながらやってきて、武官を指差しながら、ここは混浴なのですか、と驚いた声で言った。


 今は同性しかいないけど、いちおうそうだよ、と、武官は答えたので、賢者はええええっ、とさらに驚いた。


 武官は男子だったんじゃないんですか、と、賢者は聞いた。


 過去の物語を読み直してみろ、どこにおれが男子だという描写が出てきてる、と、武官は答えた。


     *


第12話 星からの監視者 「普州の若い、領主を持たぬ武官」


第13話 鋼の体液 「武官は熱くて赤い体液を背中から多分に流しながら語った。」


第15話 火狐の旧神 「武官はつかえる領主を持たない若者で、闇色の瞳と闇よりもさらに濃い黒色の髪をしていた。」


第16話 目覚まし時計工場 「読み手への奉仕の心がゆたかな語り手なら、ふたりは分厚い防寒衣を脱いで半裸の、真夏の海岸で遊ぶ程度の薄着になった、と語るだろう。」


     *


 ………確かにないですね、と、賢者は納得した。


 もっとその証拠を見せてやろう、と、武官は白濁した湯から立ち上がって半身を見せた。


 し、し、しかし、単に胸が大きな男子ということもあるでしょうし、と、賢者は言い張ったが、うるさい、おまえの身分不相応な胸を揉みしだいてやる、と、武官は怒った。


この世界を扱ったマジネタのハイ・ファンタジーを考えてるんだけど、どうも話がくだらない方向にしかいかなくて困る。

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