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エルフの長老の到着


 エルフの待ち伏せから数日。

 いつものように町の外から帰って来て換金所で換金の順番待ちをしているとケレリスから念話が入る。


 『コアリス長老達が町に到着した。

 直ぐに冒険者ギルドに集合するよ!』


 『俺達、ギルドの隣の換金所にいるから換金が終わったら先に冒険者ギルドに行ってていいの?

 それともここでケレリスを待つ?』


 『私が行くまで換金所で待っていてくれ。

 直ぐに行く』


 『了解』



 

 「ケレリスから念話でコアリス達が到着したって、ケレリスがここに来るから待っててって」


 「分かった」


 「ハイ、分かりました」



 ケレリスを待つ間に換金の順番が来て、その結果ツラナがCランクにランクアップした。


 「おめでとう!ツラナ!これで同じCランクだね!」


 「ハイ、でもこのままフゥ君達とギルドポイントを稼いでいるとボクの方が先にBランクになってしまいますね?」


 「エッ!そうか、ツラナの方が年上だった!

 そう言えば聞いて無かったけど、ツラナって何歳なの?」


 「ボクは十四歳です。今年の黒月には十五歳になりますよ。

 十五歳になったらAランクにもなれるらしいですよ!」


 「ツラナとのパーティーは今日で解散!」


 ホチネはツラナとのパーティーを解散すると宣言した。


 「エェー!そんな!ボクはまだ駆け出し冒険者なんですよ!

 それにボク支援型の冒険者なんですから!

 一人では魔物狩りなんて出来ないですよ!」


 「冗談、冗談、パーティーは解散しません!

 でも自分の研究はいいの?」


 「二人と旅をした方が研究が進む予感を感じます。

 机の上の研究では足りないモノがこの旅で得られているのです。

 きっと二人はこの後もオークの国や黒魔どワーフの国に行くでしょ?」


 「そんな予定は無いけど?

 ネェ?フゥはそんな予定してるの?」


 「いやいや、して無いよ!

 この国に来たのだって巡り合わせと成り行きの偶然の出来事の連続で流されただけだよね。

 俺としては三日月国で『ラィ』を待つ方が良いんだろうけど、農業の町には近付け無いし研究所の町に戻るには遠くまで来すぎたからね。

 ………そうだ!これからパーティーリーダーをツラナに任せよう!

 それならツラナの研究したい国に行って調べたい人族に会えるよ!」


 「それ良いね!パーティーのリーダーはツラナにしよう!」


 ホチネはイタズラをする時の悪い顔になっている。


 「待ってください!無理です!無理です!

 ボクには無理です!」


 「ヘヘ、無理だってさ。

 仕方ないからパーティーのリーダーは引き続きフゥがする事に決定!」


 「……うん」


 俺は頷いたが心の中では、

 『ツラナにパーティーリーダーを押し付けるチャンスだったのに!

 ゴキムロンの事とか結構面倒くさいからね!』




 そんな冗談のようなやり取りをしているとケレリスがゴキムロンを連れてやって来た。


 「待たせたね。それじゃ冒険者ギルドに行こうか」


 


 ケレリスの後に付いて換金所の隣にある冒険者ギルドへと入って行く。


 冒険者ギルドの中はエルフで溢れるような賑わいを見せていた。


 

 「そんなにエルフが集まっているとは思って無かった」


 「それはそうだろう、何せエルフの長老の一人がエルフの森を出て他国に来ているのだから」


 ケレリスの説明にホチネは、

 「こんなにエルフがいると居心地が悪い!」


 そのホチネの言葉で近くにいたエルフに俺達は睨まれてしまう。


 「ホチネ、ちょっとは口に気を付けようよ!」


 「あたしがエルフを嫌いなのとエルフ達があたし達竜人が嫌いなのとは一緒だから変えようが無いよ!」


 ホチネの言葉に更に回りエルフ達が「ヒソヒソ」「ザワザワ」と騒ぎ始める。



 「皆さん!少し静かにしてください」


 部屋の奥から良く通る声が響いて一人のエルフの女性が歩いて近付いて来た。


 

 「初めまして。あなたがフゥ君ね。

 私はエルフの森でリス妖の長老をしているコアリスです。

 よろしくね」


 「フゥです。よろしく」


 

 『長老って相当な歳だよね?

 エルフは歳を取らないのかな?

 なんか薄化粧してる?』


 俺達の前に現れたエルフはとても長老には見えない若い女性だった。


 俺は隣に立っていたケレリスの顔を見る。


 『ケレリスの方が歳上に見える?』


 そんな事を思っているとケレリスがその視線に気付き殺気を込めた目を向けて来た。


 『ヤバイ!ケレリスの歳の事はタブーだった。

 いや?俺そんな事口に出して無いよ?

 心を読めるのか!』



 「フフフ」


 コアリスが口元を押さえ微笑んだ。


 「私の見た目は歳相応だ!

 この女がオカシイだけだ!」


 ケレリスは俺の視線の意味を正確に理解しているようだ。



 「フフ、エルフは魔力が多いと若さを保てるのよ。

 歳を取って魔力が減って来ると私もきっとおばあちゃんになるわよ」



 『コアリスの魔力の多さが見た目を若く保てるのか』



 「フン。魔力と化粧で歳に逆らっているだけだ」


 ケレリスはそう小声で言う。



 『そう言えばケレリス、いつもスッピンなのか?

 いやこの世界で化粧してる人見た事無かった!

 初めて化粧してる人見た!』


 

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