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竜人族の回復魔法


 二人と一頭に回復魔法を掛けて回復魔法が使える事を確認した。

 

 『火の回復魔法は完璧に覚えたぞ!

 水と土の回復魔法も試したいなぁ。

 どこかに病人いないかな?』



 俺が不謹慎な事を考えているとホチネとツラナが起き出して馬車から降りて来たもの



 「怪我をした馬はどちらですか?」

 ツラナが回復魔法をかけようと目をこすりながら眠そうに二人の商人に話し掛けた。


 「それならあの子が魔法をかけてくれて治ったわよ」

 俺の方を見て女性の商人がツラナに説明をする。


 「フゥさん?もう回復魔法を使えるようになったんですか!

 ボクが使えるようになるまでに一年以上かかったのに。

 やはり魔法し………」

 ツラナは魔法神と言いかけて俺を睨み考え込む。


 「ツラナ君、フゥの事で悩むのは止めた方がいいよ。

 魔法に関してはおかしいからね。考えるだけムダ」

 ホチネがツラナの肩をポンポンと叩いて呆れように首を振る。


 ホチネは俺の方を向いて、

 「だからフゥは魔法神とかエルフとか疑われるんだよ!

 あたしに黙って回復魔法を覚えてるし!」


 「そんな事言っても回復魔法は便利だしホチネも回復魔法使えないなら覚えた方がいいよ」


 俺の言葉を聞いてホチネは驚いて、

 「フゥに教えてなかったっけ?

 あたし回復魔法使えるよ?

 あたしって言うよりも龍神様から魔法石を贈られて竜人族なら誰でも回復魔法を使えるから。

 魔法石に最初から回復魔法が使える術式が入ってるから」


 「エッ!知らなかった!

 そんなチートアイテムもらってるなんて」


 「チートアイテム?が何かよく解らないけどフゥにだけは言われたくないよ!

 あんたの持ってるモノの方がそのチートアイテム?なんじゃないの?」


 

 『確かに俺の持ってる物の方がチートだった!』



 「………………まぁね。そうかも」

 俺はホチネに言い返せなかった。


 「ホチネが使える回復魔法は水の回復魔法なの?」


 「エッ?回復魔法は回復魔法だけど?水とかないよ?」


 「病気とかは治せるけど怪我にはあまり効かないとかじゃないの?」


 「そんなわけないよ。

 それじゃ全然使えないじゃない。病気も怪我も体力回復もすぐに治せるよ。魔力が減るの多いけどね」


 「へぇー、そうなんだ。

 すごいね」

 俺は棒読みで答える。


 『やっぱりチート魔法だよ!

 魔力量が多いの当たりまえだ!』

 心の中で叫び俺の顔は笑顔を見せている。






 俺とホチネのやり取りを少し離れた場所から観察していたケレリスが自分の魔法石に何かを入力しているようだった。


 

 『竜人の秘密ケレリスに聞かれてない?

 竜人の回復魔法は秘密じゃないのかな?

 それに俺がチートアイテム持ってるのも知られたか?

 またしつこく聞いてくるの勘弁してほしいな!』


 俺は面倒な事にならなきゃいいなとふぅーとため息を吐いた。

 そしてホチネに小声で聞く。

 「竜人の魔法石の話しはケレリスに聞かれてもよかったの?」


 「解んない?他の人も回復魔法は使ってるだろうしエルフも同じような魔法石を持ってるんじゃないのかな?」


 「そうなんだ」

 


 俺達が小声で話していると、ツラナが、

 「そろそろ出発しませんか?

 また魔物が寄って来てもイヤですから」


 それにホチネは、

 「エー!あたしも昆虫の魔物と戦いたい!

 フゥだけずるいよ!」


 『いやいや、ずるいって。

 俺は戦いたくないよ!』






 倒した魔物の魔石と素材は商人の二人が解体をして回収していた。

 後で買い取りの計算をして俺とケレリスに取り分をくれるようだ。

 ケレリスの倒した魔物は火魔法で倒した為に魔石の回収だけだったけどね。



 



 俺達は二人の商人の馬車に合わせて次の休憩の広場に向かった。



 少し空が明るくなってきた頃。

 数台の馬車が夜明かししている広場に到着した。

 

 その広場では後ろに居たはずの馬車がいつの間にか一台いなくなっている事で探しに行くか行かないかで冒険者の間でも意見が分かれていたようだった。


 冒険者を雇っている商人にしてみれば自分達を勝手に当てにしている商人を助けるのには反対のようで、それに従う冒険者と助けに行く方がいいのではと考える冒険者その両方が俺達が到着した事で安心したようだった。



 「心配したぞ!」

 「無事でよかった!」

 「何があったの?」

 などと口々に声をかけて集まって来た。


 「こちらの方々に助けてもらいました。

 魔物も寄って来て死も覚悟しましたよ」

 助けた商人の男性の方が冒険者達に説明し始めた。



 俺達は馬車から降りて今日の予定をどうするか話し合うことにした。


 「今日もツラナが昼を担当して夜はケレリスが馬車担当か?」

 俺はそう聞く。


 「いやいや、もうこんな疲れる事はしませんよ!」

 ケレリスが暗い街道を走らせるのにどれほど集中力と神経を使うか説明し始めた。





 「それでは教授、今日は荷台でゆっくり休んでください。

 ボクが今日も昼間馬車を担当しますから」

 


 ツラナの言葉に俺とホチネは、

 『『昨日と同じで一日中寝てたケレリスが元気になって夜も進もうって言い出さなきゃいいけどね』』

 そう思っていた。

 


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