↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/537

火竜人メチザに話しを聞く


 バイテルは大きな店の前に着くと、

 「ここが私の店です」

 

 「大きいですね」


 「これでもこの国では名の知れた商人ですから。

 それでは倉庫の方に案内しますね」

 バイテルは店の横を進み裏にある建物に案内してくれる。

 その建物はどこか雰囲気の違う不思議な建物だった。


 「メチザ。すまんがこの子に火竜人の魔法を見せてやってくれないかい?」

 建物の中には火竜人の姿があった。


 「はい。良いですよ。バイテルさん先程から奥様が探されていましたよ?お店に戻られた方が」


 「そうか!店の方に戻るからこの子をしばらく頼むよ」

 バイテルは店の方に歩いて行った。


 バイテルの姿が見えなくなると、

 「オマエが噂の四本腕のエルフもどきか。

 火の聖域から情報は入っている」


 「いやいやエルフじゃないよ。

 風魔法が使えるだけだから誤解されてるだけだから。

 エルフは龍神の卵から生まれたりしないでしょう」


 「それもそうか。何でそんな話しになった?」


 「よくわからないけど最初に俺の風魔法を見た奴がすごく大騒ぎしたって聞いた」

 

 「まぁいいや。おれも火竜人の中では厄介者だからな。

 つまり人の事は言えないってことだ。ハハハ」


 「そう?それでよかったら時間を進める炎魔法見せてよ!」


 「オゥ!いいぜ!」

 メチザという火竜人は指を組むと呪文を唱え目の前の箱に入った氷の塊に手をかざす。

 箱の中の氷は跡形もなく消えて生きた魚だけ残った。


 「すごい!魚がまだ生きてる。

 この魔法!火竜人じゃないと使えないの?」

 俺は自分でも使えないか確かめたくなった。


 「たぶん火竜人しか使えないと思う。

 火の魔法石を使った特別な魔法だから」


 「それなら火の魔法石があれば俺にも使える?」


 「火の魔法石は火竜人にしか契約出来ない。だから魔力を流せないから無理だな。

 それにこの魔法を使うには特別な場所も必要なんだ。

 聖域とか特別な建物とか」


 「特別な建物って何?

 ここも不思議な感じがするけど」

 俺は建物の中を見回した。


 「この建物は土竜人の疑似聖域を造る魔法によって造られた疑似聖域なんだよ………………!

 竜人族以外に話してはいけない事だった!

 またヤッチまった!

 今の話しは誰にも黙っていてくれないか代わりに何かしてあげるから。

 おれは口が軽くてな聖域から出る事を止められていたんだ。

 でもどうしても聖域の外の世界を見たくてわざと事件を起こして聖域から追放された。

 だから厄介者なんだ」


 「アー。それじゃ今聞いた事はなかった事にしとくよ」


 俺は、なんだか気の毒になってしまった。


 「その代わりこの国の事を教えてよ。

 基本的な場所と住んでる種族や魔物の情報は教えてもらったけど細かい事は全く知らないから」


 メチザは、

 「それは良い!

 まずこの町は白魔導師が多くて研究所の町だ。資料なんかも多い。

 西に行くと首都の農業の町がある。町はこの国で一番広くていろんな種族が暮らしている。ダブルとかトリプルの混血も多い。

 さらに南西に国境の町がある。この町はホビットが多くて商人が多い。国境を挟んでドワーフや黒魔導師、エルフとも貿易している。

 そしてこの町の北には冒険者の町がある。住んでいるのはオークが多い。この町と冒険者の町の間は魔物ベルトと言われる魔物が多く棲息している地域だ。

 そして更に北にはノームが多く暮らす手工芸の町がある。ノームが作る芸術品はこの国の特産品の一つだ」


 「ありがとう。次の行き先の参考にするよ」


 「もう一つ注意しておく。

 この国の西側には三日月海って言う海がある。

 そしてこの国と南西端の橋で繋がった向こう側にチャロック大陸がある。

 その大陸の北東の端、この国と海を挟んで向かい合う形でゴブリンの国がある。

 ゴブリンは世界各地で盗みなどを働く嫌われ者の盗賊集団だ。

 そいつらがボロ舟で三日月国に密入国してくるのが最近増えているから気を付けろよ」


 「あぁ、気を付けておくね」


 『ゴブリンなんて雑魚キャラの代表みたいのもいるのか』


 俺達の話しが丁度終わった頃バイテルが戻って来た。


 「フゥ君、火魔法は見られたかな」


 「はい。見させて貰いました。とても興味深い魔法でした」


 「それは良かった。僕はこの魚を配達に行かなければならないが一人で帰れるかい?」


 「それならおれが送りますよ」

 

 メチザが宿まで送ってくれる事になった。




 メチザと話しをしながら宿屋まで歩く。

 メチザの身の上話しを聞きこの町に辿り着いて十六年、火魔法を生かせる仕事にやっと巡り会えたそうだ。


 宿屋の前でメチザと別れ宿の中に入ると、

 「もうすぐ夕食が食べられますよ」

 いつものホビットの女性が声を掛けてくれた。


 「ツレを呼んできます」


 「お連れ様ならもう食堂にいらっしゃいますよ?」


 

 食堂を覗くとすでにホチネは席に座り料理を待っていた。


 「どこ行ってたの?遅いよ!

 あたしは昼ご飯も食べてないんだよ」


 「俺もだよ。図書館に行ったけど入館料も持ってないし。

 船で会った商人の店で火魔法を見せてもらっただけだよ」


 「あぁ!そういえば水龍神様とラミネに貰ったお金、フゥの分渡して無かったわ。ごめんごめん」

 ホチネは袋から俺の分のお金を出す。


 「こんな所で大金出すなよ!」

 俺は急いでお金をアイテム袋にしまった。



 


 次回やっと魔物と戦います。

 ダークファンタジーを目指したのに、難しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。