25話 冷える脳
投稿が遅くなってすみませんでした。
間に合うと思ってたんだよおぉぉぉ。
ということで本編どうぞ。
脱落した四人が目を覚ましたのは
ほぼ同時だった。
「あー……痛って。
鉄真のやつあの状況から反撃するのか……」
俺……炎牙は目を覚まし言う。
体を起こし周りを見ると他の脱落者が目に入る。
「これ誰が最下位だ……?」
「アヘナちゃんですよ」
「うぇっ!」
びっくりした。
気を失ったことで索敵が
使えてなかった。
「妖玄さんか……びっくりした。
最下位はアヘナか。最下位は免れた……って
モノがいねえ!モノより下になったじゃねえか……」
「みたいだな。
マジかー、モノより下か」
鉄真も起きたみたいで悔しがっている。
いくらバトロワとはいえ負けたのは
事実なので結構本気で悔しい。
そこで俺と鉄真は違和感を覚える。
「なあ……鉄真。
あの二人さ……静かすぎないか……?」
「だよなぁ……絶対騒ぐと思ったのに……」
俺と鉄真はちらりと後ろを見る。
「私モノに負けた……モノの役に立てない……?
もう用済み……?」
「ふぇ……うぅ……あぁ……」
体育座りで真っ青な顔しているアヘナと
逆に両手で真っ赤な顔を隠している影葉が目に入る。
俺と鉄真は前を向いた。
「え、マジでなにがあったの、あれ」
「知らねーよ……鉄真のほうが仲いいだろ。
聞いてこいって……」
「なんで俺が……いや、いいけどさぁ……」
鉄真が立ち上がり影葉のところに行く。
「影葉?どうし……」
「ピギャッ」
「え、なに」
影葉が変な声を出して
座り込んだまま鉄真から距離を取る。
困惑する鉄真が影葉に近寄ろうと
一歩進み影葉に触れようとした瞬間に
足元の影が刃となり鉄真の伸ばした腕を斬りに来る。
とっさに鉄真は後ろに下がる。
「え?!なに?!魔法?!なんで?!」
今のが影葉の魔法だと気づき
軽くショックを受ける鉄真。
「い……今、私の間合いに入らないで!」
「なにが?!え……マジで……え……?」
鉄真が泣きかねないので俺は助けてあげようと
周りの人に助けを求めようとする。
だがアヘナはさっきの姿勢で真っ青な顔のまま
ぶつぶつ言っている。
鬼玄さんと妖玄さんはお茶を飲みながら
微笑ましそうに見てる。
「ああ、これだめかも」
俺は人に頼るのを諦めた。
そもそも状況が分からない。
まずは状況の把握を。
俺は拒絶されて傷ついている鉄真と
顔を真っ赤にして鉄真を威嚇している影葉と
心配になるほど真っ青なアヘナを順に見た。
「あれ……?いやこれ……」
アヘナに関してはよく分からないが
影葉はなんか……これ……そういう矢印が……
「恋……かなぁ」
なにがあったのかは知らないが凄い意識してるな。
ほんとになにがあったのだろう。
そこまで理解した俺は
「頼む……さっさと誰か脱落してくれ……」
この空気に耐えられる気がせず空を見上げそう呟いた。
モノ視点
「ああ……詰んだかも」
俺は全力で索敵を使いながら森を歩いていた。
それで気づけなかったのは
俺の実力不足以外の何者でもないのだが。
出会いたくなかった相手に出会ってしまった。
「モノ」
「震音……」
前にアヘナと二人でいって逃げるのが
やっとだった相手に俺一人でどうしろと。
こいつに前、殺されてかけてるんですけど。
でも今回は遊びみたいなものだし
殺されることはない……はず。
「前逃げられたから今回は逃さないよ」
「まじぃ……?」
俺は木刀を構える。
震音の技は威力ゼロで吹き飛ばす打撃と
威力最大の吹き飛ばない打撃の二種類。
だったはずだから回避しかない……無理だなこれ。
震音が動く。
一歩の踏み込みで一気に間合いを
詰めてきた。
そこから放たれる拳を回避しながら
木刀で横薙ぎに震音を叩きカウンターを決めながら
横に跳んで距離を取る。
「どういう挙動だよ今の……」
軽い踏み込みから吹き飛んできたぞ。
そして予想通り今のカウンターも
ノーダメージですよと。
「勝てそう?」
「勝つ未来は見えないけど
やるだけやってみるわ。
逃げて負けるより戦って負けたいからな」
「どうせなら勝つって言えばいいのに」
「勝つイメージができないんだよ」
「そう」
またあの挙動で震音が間合いを詰める。
回避が間に合わず拳が俺の腹に当たる。
ダメージはない。
「やべっ……!」
俺が受け身を取ろうと体を動かし始めた瞬間、
後ろに大きく吹き飛んだ。
木を何本かへし折り地面を転がりようやく止まる。
「痛……どうしろっていうんだ、あんなの……」
体が痛い。
魔力が痛みも抑えてくれて
動きも補助してくれるほど優秀とはいえ
痛いことには変わらない。
震音と戦った時に地面に叩きつけられ
死にかけた記憶もちらつく。
そっか、死ぬかもしれないのか。
そう思った瞬間、
脳が段々と冷えていく感じがした。
死をはっきりと認識した。
例えるなら死神が
背後から迫ってきている状況だ。
そして脳から無駄が消えた。
震音視点
なにかが変わった。
なにかが変わった?
なにが?
自分の思考に違和感を覚えた。
モノの魔力はさっきと何一つ変わっていない。
何を見て、何を感じて変わったと認識した?
「ま、試せばわかるでしょ」
踏み込んで間合いを一気に詰める。
能力である超常・衝撃の効果で
自分を吹き飛ばすことによる移動法。
私の拳がモノの顔に吸い込まれるように
迫り当た……らなかった。
モノの木刀の柄頭で
腕を叩かれ攻撃を弾かれた。
続いて空いたモノの左手による
掌底が私の腹に当たる。
掌底を見切り能力で衝撃を吸収した。
ダメージは最小限に抑えカウンターを狙う。
その試みは脇腹に走った衝撃で中断された。
「えっ……?」
私は軽く吹き飛ばされた。
すぐに体勢を整えてモノを見る。
状況は分かった。
モノの木刀が私の脇腹に当たったんだ。
さっきのモノに感じたなにかの正体がようやく分かった。
「迷いが消えてるね。
さっきより断然、
動きの無駄が減ってる」
経験不足や修行不足による動きの無駄はまだある。
ただ思考の無駄が消え去っている。
今のモノはモノという存在の性能を
余すことなくフルで活用できている状態だ。
この状態のモノ相手に油断はできない。
本気でいこうと一歩踏み込み間合いを詰める。
空が光った。
「は?!」
「ん?」
雷が落ちる。
第三者の介入によりモノの調子も元に戻る。
二人とも後ろに跳んだことで回避には成功したが
僅かに体勢が崩れる。
それを見ていた人物は三人。
一人目は雷を落とした雷斗。
二人目は戦闘音を聞いて近くに来ていた蒼水。
三人目は影葉を倒し音を聞いてよってきた炎華。
三人とも体勢が崩れたのを見て動いた。
「ちょ!多くないか?!」
炎華はモノを狙い雷斗と蒼水は私を狙った。
結果としてモノはそのままやられていった。
私のほうは崩れた体勢のまま
雷斗の顔を殴り地面に叩きつけ
蒼水の足を蹴り吹き飛ばす。
一瞬にして三人が脱落した。
次の投稿は遅くなると思います。
ちょっと学校の予定があるんだよぉぉぉぉ。
投稿直前に確認したら前書きと後書きのテンションが変だな。
別に深夜に書いたわけでもないのに。
数時間前の俺は小さな「お」が気に入ってたのだろうか……?




