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魔王の生き様~遠い未来で君と共に~  作者: 赤天アリス
一章 魔王軍を作り替えよう
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頑張る騎士団長

投稿する話を色々と間違ってました

―――翌朝


「そう、分かったわ。此奴等を殺せばいいのね」


「あぁ。…後は任せるからな」


「任せなさいな」


「頼りにしてるぞ」


「フフッ…ど~も」


彼と手を叩き合い、それから騎士団本部へと移動。そして全隊長を呼んで会議を開いた。


「…宮廷魔導士団の隊長の顔は分かるかしら?」


「「勿論!」」


「顔と名前は一致する?」


「「確実に。元ライバルなので」」


「宜しい。…この名簿にチェックが付いてる奴を殺しなさい。ただしなるべく人が居ないところで」


「「御意に」」


「誰が誰を殺るかはちゃんと決めてね。それとヤバいと思ったら直ぐ連絡する事。死ぬ事は許さないから」


「「了解!」」


「…この男は私がやるね。後は決めて!」


それだけ言ってから玉座の間の付近に転移し、事前に用意してもらってた履歴書から自分が言った男のを選んで写真を見た。


「……伯爵家の息子かぁ。そう言えばどっかのパーティーでダンスに誘われたっけ?…顔が良くて色々な人にモテてたなぁ。面白い程に興味が湧かなかったけど」


そう言いながら廊下を歩いて移動を開始。何故移動できるのか?そりゃぁ此奴が居る場所は大体決まってるから。


でなきゃ態々此奴を選ばない。何処に居るのかって?そりゃ城の地下の研究所の一室だね。


レベルが一定以上は上がらないことに疑問を持って研究しているそうだ。でもそんなの特別なルールがあるからに決まってる。


まず1000が一般的な上限とされていて、1000以上にするには覚醒という特別な条件をクリアしなければいけない。


覚醒のやり方は分からないが、少なくともある程度の強者は大体が1000を超えている。ある程度、と言っても昔の魔王幹部クラス以上の話だけど。


懐かしいなぁ、魔王幹部。今は将軍とかだけど、昔は将軍と言うよりは幹部って言われることの方が多かった。


ただ将軍とはあまり呼ばれないのには理由があって、幹部は自らあまり手を汚さず、見事としか言えぬ完璧な采配で兵を動かして敵を蹂躙するから。


将軍って何か軍のトップクラスで、大戦の時は結構前線に居るイメージがあると思うけど、幹部は何があっても大体は後ろ。


六王の近くで作戦等々を練り、部下が危険になった瞬間に動くのだ。まぁ今はそんな人居ないけど。基本前線で戦わないと兵が弱いせいですぐ負ける。


「シードなら昔にしてくれそうだから楽しみだねぇ」


そう言いながら地下に居り、兵士は私の顔を見た瞬間に扉を開けて研究室へと入れてくれた。


そこから先は適当に散策をし、満喫した所で一つの部屋に入る。そして飛んで来た火球を払ってニッコリ微笑んだ。


「………名前を忘れた!まぁ良いや、死んでくれないか?」


「シャナリア公爵、残念だ。君を殺さなければいけないなんて。…せめて君を抱きたかった」


「キモイんだよなぁ。特に顔が。それと性格も。あと理想が更にキモイ」


「き、貴様ァ!!!」


魔力が手に収束したかと思えば、少々長い詠唱の後に獄炎球が放たれた。しかし何というか…どこぞの魔王秘書の魔法を見た後だと泣けてくる。


無詠唱は当たり前なのはどうでも良い、昔は普通だった。しかしまぁ結構扱いが難しい魔法を普段から扱ってるのは意味が分からない。


獄炎なんて人によっては奥義とも言えるのに。…何かレイ様に仕えてる時も同じことを言った気がする。って…そうか、シードはレイ様の息子だからか。


だからあの時にも言ったんだ。…いや、違うな。あの時のシードにも言ったけど、他の幹部にも言ったんだった。当時は私、最弱幹部だったし。


「…きっと彼等がまだどこかで生を謳歌しているなら、どんな風に過ごしてたかを知ってるだろうし、会ったらきっと馬鹿にしてくるだろうなぁ」


そう言いながら獄炎球を裂き、逆に水を生み出して彼の頭部を包み込んだ。彼は藻掻き、苦しんでとても楽しそうにしている。


「後は…おまけの雷」


雷撃を水に当てて感電させ、彼は面白い程ビリビリしてから地面に倒れたので、それを見て満足しつつ、後ろを振り向いて腰を抜かした。


「な、なんであんたが…」


「魔王秘書シード、ヴェルロイド王国領土を魔族領に。…こんな新聞記事を見たら来るしかないだろ?」


「そうそう!」


「…眠い」


「レイ様も居るそうだしな!」


「それにシード君はレイ様の子に似ている。いや、髪色以外が全て一緒。と言う事は…私が上げた魔導書に乗ってる禁術の魂転移を使ったに違いない」


「「そうそう」」


「えっ、いや待って待って。まず何時から居た?」


「「名前を忘れた所から」」


「最初からだァ…。あと何人居るの?」


「幹部の人数だから35人だな。今は幹部制度が無くなってびっくりだ。将軍呼ばわりされてるからそっちに変えたのかと思えば、幹部と呼べる才があるの等一人居た程度」


「それ。あとラスハントが居たよね」


「居た居た。張り切って仕事してたよな!魔王が人形なのはビビったが理由は納得いくもんだったし」


「「うんうん」」


「ゴメン、えっと…今まで何してた?」


「「ダンジョンを支配して適当に生活していた」」


「支配したダンジョンが35か所あるってこと?」


「いや、一か所だな。男女共同で生活してるぞ?昔の城もそうだっただろ」


「「懐かしい…」」


彼らは幹部の生き残り。四天王や総司令官は死んでいる筈だが、彼等は戦場で致命傷を負い、撤退していた。故に生きている。


「…この場所に何の用?」


「そりゃぁシードに会いに。俺等の事覚えてるかなぁ」


「前世の記憶があるとは思えないけどなぁ…」


「確かに」


「「う~ん」」


「そうだシャナリア、お前…数代前の魔王の頃から腐り始めた様だな。今は更生されて普通にやってる様だが…俺は赦せんぞ」


「―――まぁ落ち着けお前達。此処は四天王である我等が処遇を決めよう」


「「死んだはずじゃ!?」」


「我等は四天王だぞ。死んだ奴に禁術を使って復活させている」


「禁術ってそんな気軽に使えるの…?」


「数日間魔法が使えなくなり、一カ月間も強制的に全ステータスを1にされるだけだ。禁術自体は一か月無理だ」


「「おぉ…」」


「してシャナリアよ、お前は―――」


「待て。此処は総司令官たる私が決めよう」


「「バルバスト様!?」」


「流石に勇者と魔法使いの連携攻撃を食らって肉体が消し飛んだ時は死んだと思ったぞ。まぁレイ様が禁術を使ってくれたお陰で命拾いをしたが」


「「禁術手軽…」」


「そんな事は無いぞ?先程此奴が言ったデメリット以外にもかなりやばいのがあるからな。気付いてないだけでスキルレベルがランダムで下がる。最大5だな、多分」


「ま、マジ…?あんなに復活させてて結構スキルレベル高いのヤバ…」


「それ以外にも使用後から一か月はその魔法をしてもらっても復活不可だ。それと…確定で一年間全ステータスが半減する。一か月1になるから気付かないが半減している」


「「マジか…」」


「で、お前の処分だが―――」


「ギャグでもやってるの?ってか元気にしてた?覚えてる?俺だよ俺、シード!僕って言ったほうが良い?当時は一人称僕だったもんね!」


「「!!!」」


「シード…!」


「シャナリア、今度ある作戦の話をしよ!…ってかあの時素直に騎士団引き受けてくれたのってやっぱ…」


「…そうよ、確信は持てなかったけど…シードに似てたから」


「ありがと!」


「別に御礼を言われるようなことじゃないから…。ってか如何するの彼等」


「良かったら魔王軍の更生を手伝ってくれない?また元幹部の皆はまた幹部として採用したい。四天王の皆は…どうしよっか、完全に決まってるわけじゃないけど二枠埋まっててさ」


「「我等は幹部でも構いません」」


「本当!?じゃあそういう事で!それで…バルバスト、あの時はごめんね。レイちゃんが死んだ後、僕も直ぐに自殺しちゃって…」


「私の事はお気になさらないでください。それと私は前線から手を引かせていただきたく存じます」


「そっか、分かった」


「ただし宮廷魔導士団の指南役として働きたく存じます」


「おぉ、本当?助かるよ!えっと…取り敢えずこれから宜しくね!」


「「宜しくお願いします!」」


…懐かしい光景。一人の王の為に、私達は頭を垂れ、その忠誠心を示した。でも今の私は配下でも何でもない。


「シャナリア、お前…」


「私はシードの配下じゃない、そうでしょ?」


「うん!仲間、だもんね!」


「…ダメ吸血鬼も変わるもんだな」


「あぁ、だが…悪く無いんじゃないか?」


「「うむうむ」」

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