第五十九話 戦いの末
静粛を初めに破ったのは変質者結月だった
「ちーちゃん?なかなかやりますね?結月まだちーちゃんの匂いしか嗅げてません・・そろそろ諦めて結月に胸を揉まれませんか?」
両手をワキワキしてスケベな眼光をボクに向ける変質者結月、次の瞬間!
シュンッとボクの前から消えると、ボクのサイドテールに結った髪に違和感が走る、ゴムが外されハラハラと舞うボクのストレートヘア、長い髪が眼前をスローモーションで流れていく
「ぐふふッ・・やられる女子は髪が乱れてナンボです・・素のストレートヘアで沢山結月の前で乱れてください・・ね?」
そう言ってボクの髪を結ってたヘアゴムの匂いを嗅ぐとブルブルと身を震わせ、更にスケベな表情を浮かべる変質者結月
不意にスルスルとボクのストレートヘアを触ってくる
バッとボクはその場を少し離れ、ゴクッと生唾を飲み込み結月に言った
「ちょっと・・!?少しばかり変態過ぎじゃない?ボクは本気でやってっ・・・」
言いかけた瞬間、カッと目を見開きスケベの形相で結月が叫ぶ
「笑止ッ!!!本気とは!すなわちッ!その物体になりきる事!!結月は本気で変質者になりきる!!!やられてしまえッ!!ちーちゃん!!!」
両手をワキワキしてボクの胸目掛けて高速突進してくる結月
その手をよく見て、うまし・棒立ちの極意で掴んでやった
筈だった・・・
ボクの目の前で消えた結月、次の瞬間ボクの胸に違和感が走る
「ムヒョ〜!!!生乳までもう一枚!!女子高生の癖に黒のブラとはッ!!破廉恥なッ!!!こんなもの取っ払ってくれるわッ!!!」
ボクのブラウンのショートセーターに顔を突っ込み、胸の谷間でブルブルと顔を振る変質者結月、両手がボクのブラホックに掛かり外しに掛かっていた
「あっ・・!んっ!ダ・・メッ!!取っちゃダメ・・!」
ヤバい!このままでは結月に本気で喰われる・・!
とろけそうになる意識を必死に抑え、策を走馬灯の如し速さで考えるボク
変質者結月を飛びかける意識の中、両膝を腹の下に潜り込ませてやって、そのまま変質者結月ごと後方に回転したボク
遠心力で離れた変質者結月をそのまま蹴り上げてやって、ボクのセーターごと投げ飛ばしてやった
「はぁはぁはぁ・・」
急いで息を整えバッと触って胸元のブラを確認するボク
着いてる・・間一髪だった・・
ホックが後一つ外されていたら・・・
考えるだけでもおぞましい・・
セーターを犠牲にしてしまったが・・
上半身素っ裸よりマシだ・・!
だが!!
尊い犠牲で結月の戦術がわかったぞ・・
背の小ささを利用して地を這うように移動してくる・・
消えて見えるのは低い位置で素早いから・・
ならば・・!
起き上がる結月、それを見てスッとうまし・棒立ちの極意で極限のリラックス状態に入るボク
「セーターいい匂い・・!とくに胸の辺が・・結月の戦利品・・もう後がないな・・?次は捕まえて昇天させてやる!!!」
スケベオーラ全開で低く身構える結月
シュンッとまたもや消える
次の瞬間、「獲ったりッ!」の声と同時にボクの胸下三センチに手を伸ばしてきていた結月を確認したボク
ここぞとばかりに結月の低い姿勢の更に下に這いつくばるように潜り込んでやる
結月の両足をガッと掴み上げ、バネのように上体を起こしてやると瞬時に右膝を立て頭部と片腕をボクの脇で絞め上げる
ググッと逆さで大股おっぴろげになった結月の両足を力の限り引っ張ってホールドしてやった
「お仕置きの・・!恥ずかし固めッ!!」
ハラハラと結月のロングプリーツスカートが寒空に力強く咲く花のようにめくれ上がり、恐らくパンツモロ出しな結月、気の毒な姿をボクの背中越しに晒してやった
逆さにされて破廉恥の逆襲にあった強引大股おっぴろげの結月、素に戻って脇から出す顔が真っ赤になり騒ぎ出だす
「いやーっ!!やめてっ!!見ないで〜!!結月もうお嫁に行けないです・・ちーちゃんのばか〜!!」
騒ぐ結月を尻目に、してやったりな表情でニヤッと勝利のほくそ笑みをお披露目してやるボク
決まったぜ・・
ブラとおっぴろげの瀬戸際・・
一歩間違えればこのボクが餌食に・・
敵ながら結月の素早さには感服する・・
だが!!
うまし・棒立ちの極意を使いこなしシステマをも掛け合わせることに成功したこのボクの敵ではないッ!!
脳内で危うくブラのおっぴろげ事件が未遂に終わったことに安堵したところで、マジ泣き結月が足をバタつかせる
「うぇ〜ん!誰にも負けたことないのに・・!精神的にも肉体的にも辱めを受けるなんてぇ〜!降ろしてくださ〜い・・」
慌てて結月を降ろしてやるボク、真っ赤な顔で股間を押さえている結月
小動物のように震える目でボクを見てくる
「結月ヤラレタ気分です・・あんなところ・・おっぴろげられて・・もう・・ちーちゃんに貰ってもらうしかないです・・」
結月のおかけで護身術システマを習得出来たボク
練習の結果、上半身ブラ一枚のボクに股間をおっぴろげにした結月という世にも珍しい特訓を終えたボクは、傷心する結月を気遣いながら暫く寒いのも忘れブラ一枚で結月のご機嫌を取るのであった




