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8/8

ごめんなさい

 夜が明け始め、それまで静寂に包まれていたフロストベルトは途端に活気を見せ始めていた。


 そのフロストベルトの西側にはたくさんの廃棄された工場が建ち並んでいる。しかし、その中に一つだけ工場の形を保っている工場があった。それが、シフォンとクレアが経営する、ミノーレ自動車工場だった。


 ミノーレは、二人の姓である。カーレーサーだったミノーレ・ザンは現役引退後、カーレースで知り合った様々な人脈を利用し、独自の生産パイプラインを築きあげ、この工場を建てた。


 しかし、暖かい気候と外国との貿易のし易いサンベルトの発展に伴い、フロストベルトの生産量は削減。フロストベルトから徐々に技術者が流れ、数々の工場の経営は破綻。経営者達は工場を残したまま、金融業者から逃れるため、それぞれが夜逃げを繰り返していた。


 ミノーレ工場はミノーレ・ザンが元カーレーサーだったこともあり、普通自動車の発注が無くなっても、スーパカーの個人発注をいくつか受け持ち、なんとか経営を保っていた。


 ミノーレ・ザンの死後、工場の経営は娘のクレアとシフォンに委託された。当時、クレアとシフォンは17歳と15歳。一つの工場を任せるにはかなり幼かったが、小さい頃から父の仕事を手伝っていた二人は、やることは変わらず、ただ仕事の量が増えたと感じるだけだった。


 父が死んでから、二年余りがたつ。姉のクレアが父の才能を受け継ぎ、各地のジュニアクイーンレースを続々制覇。その評判を聞きつけた業界の記者たちは、クレアを「カーレース界のホップ」と呼ぶようになり、工場へのスーパカーの依頼が殺到。工場の経営は右肩上がりになっていた。


 そんな矢先だった。ルストック伯爵から新型のモビルスーパカーの発注を受けたのは。


 ルストック伯爵は業界でも有名なカーレース好きで、1ヶ月後に行われるG1レースにも出場する予定だ。ルストック伯爵は各地でカーレースを制覇している少女が工場を経営しているという噂を聞きつけて今回、依頼したのだった。


 ここで依頼をきちんとこなせば、評判はルストック伯爵の影響により広まり、工場の経営はますます良くなる。果ては、近隣のフロストベルト全体の工場も信用度が上がり、フロストベルト全体の生産量も上がることにも繋がる。


 しかし、もし失敗してしまうとこれまでの信用はなくなり、経営は危うくなってしまう。


 ある意味、今回の納品はフロストベルト全体の未来を決めることに等しいのだった。


 その重大な依頼を受け持つことになったシフォンとクレア。その肩にはとても重いものがのしかかっていた。


 





  




 

 


すみません。設定が崩壊してしまい、もう書く気が起こりません。今回取りあえず、完結ってことにします。ちょっとの間でしたが、見てくれた方、ありがとうございました。次、この小説が復活することは多分、ありません。これを教訓とし、次からは書いた後で投稿することにします。ワガママなことを言って申し訳ないです。

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