表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/199

No. 57 マズイ状況

「••••••よしよし」



部屋の隅で、体育座りをするオレの頭をティアが撫でる。

よくわからないが、撫でる権利とやらを勝ち取るジャンケンで負けた真冬は、横で悔しそうにしている。



「••••••ふふっ」



ティアさん、ちょっと楽しそうですね。

王様も優しげな目で見てますよ。

はぁ、ダンジョン嫌だな••••••。



「秋矢、もう諦めた方がいいぞ。••••••それより、一つ報告したいことがあるのだが」



リオンに視線が集まる。



「ヴノ山脈で、ジークフリートと名乗る自称有名人がいたのだが••••••」



「なんだと!?」



王様が思いっきり反応する。

いや、異世界から来たオレや真冬、ダンジョンに篭っていたアダマス以外は、全員同じような反応をしている。



「誰だ?英雄さん?」



ティアに聞いてみる。

ジークフリートで思い浮かぶのは、英雄なのだが、ティアは首を横に振る。



「••••••逆」



「逆?」



英雄の逆?



「••••••昔は英雄だったけど、今は違う」



「ジークフリートは、テロリストだ」



王様が硬い口調で告げる。

テロリスト!?

名前が英雄なのにテロリスト••••••。

いや、昔は英雄だったんだよな?



「ジークフリートはとある国の王子として生まれ、王と成るべく育てられ、民のためにチカラを尽くす英雄だったのだがな、何故かは知らんが、数年前に自国のとある町の住人を大量虐殺したのだ」



••••••は?

なんだそりゃ?

そいつに何があったんだよ••••••。



「その後ジークフリートは逃亡。幾つもの国を巡っては、町を滅ぼしたり、財宝を強奪したりとやりたい放題でな。今ではありとあらゆる国から指名手配を受けている」



「ちなみに実力はかなり高くて、最強と名高いウェーデルの剣姫が倒すことが出来なかったくらいだからね。最強最悪の犯罪者の一人とも言われているね」



ウェーデルって何処やねん。

剣姫って誰?

いや、まあ、ジークフリートが強いことは分かった。

そんな危ない奴がこの近くに来てたってのか?



「奴は機能継承者でもあった」



「なんですって!?」



アダマスが目を見開く。



「機能は”猛毒の黄金”。本人曰く、ファフナーから奪い取ったものらしい」



「ファフナー••••••黄金竜ね」



嫌そうな顔のアダマス。



「あいつ面倒くさいのよね。手当たり次第に黄金ばら撒いて攻撃して来たりして」



黄金ばら撒き攻撃ね••••••。

オレが召喚術乱発するのと同じようなものか?



「あんたのよりたちが悪いわよ。弾数があんたの比じゃないし、一発一発が毒まみれだしね。掠っただけでアウトよ」



確かにそれはたち悪いな。



「それより問題なのは、奴が機能継承者であることだ」



険しい表情のリオン。



「機能継承者であるということは、資格があるということだ。そして、奴はギシリヤ周辺にいる」



「そうか!ジークフリートはダンジョンに入ることが出来るのか!」



マイクさんが声を上げる。



「マズイわね。ダンジョンには私みたいな神器があるわ。それがテロリストの手に渡ったら」



「大変なことになるな」



重くなる空気。

どうやら、ただのダンジョン攻略には成らなそうだ。













今日はイヴです!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ