No. 55 召喚士は休めない
「ーーふむ、そんなことがあったとはな」
現在、オレ達(オレ、アダマス、ティア、真冬、リオン)は王城にいる。
スピカは、ギルドにクエスト達成の報告に行っている。
オレ達は、ダンジョンのことを王様に報告しに来たのだ。
そこには何故かマイクさんもいたが。
「あちゃー、ちょっと遅かったわけだね」
オレ達の話を聞いた二人が、苦笑いしている。
「••••••遅かったって?」
「うむ、これだ」
ティアの問いかけに、王様が一冊の本を差し出してくる。
タイトルは、『ぼくがつくったダンジョン!〜ギシリア編〜』。
作者は••••••。
「••••••」
ま た お 前 か !
いい加減にしろ!
いや、あのダンジョンを創った奴は他にいないだろうとはわかっていたが、何よりこの本が見ていてイラッとくるぜ!
「数時間前にその本を見つけてな。騎士団を派遣しようとした矢先にこれだ」
王様がため息をつく。
そして、アダマスのほうを見る。
「アダマスといったか?これらのダンジョンは資格とやらが無いと入ることも出来んのか?」
「ええ、その通りね」
「その資格を持っているかどうかは分かるのか?」
「気配で分かるわ」
アダマスが頷く。
「一応、私も分かるぞ」
リオンが小声でボソッと、口にする。
なんだろうな、人外の勘みたいなものなのか?
「ある意味では間違えて無い。機能保持者は、チカラに敏感なのだ」
へぇー、そうなのか。
意外と便利な能力だな。
「現在、この国に資格を持っている人間が何人いるか分かるか?」
王様の問いに、アダマスが考え込む。
「••••••そうね、私が感知してる範囲なら••••••シュウヤ、マフユ、リオン、それと、他にこの城の中に二人••••••5人かしら?」
「いや、そこに+1だ」
リオンが付け加える。
「この城にいるのは、他に二人で合ってるわよね?と、いうことは、この城の外で誰か知っているのかしら?」
「ああ、アインスというドジっ子メイドを、な」
「••••••え?」
アインスが!?
マジか!?
「マジだ。潜在能力はかなりのものだ。••••••いや、そもそも、あいつは」
スッとマイクさんに目を移すリオン。
リオンの視線に肩をすくめるマイクさん。
なんだ?
「とにかく、今わかっているのは6人ということだな?」
「ええ」
「そうだ」
リオンとアダマスが同時に頷く。
••••••王様の確認に嫌な予感がするのはオレだけだろうか?
なんて考えていたら、オレの予感が正しいことがすぐにわかった。
「では、その6人で、ギシリア周辺のダンジョンを攻略して欲しいのだ」
・おまけ
報告(by. スピカ)
受付嬢「はい、確認しました。これでクエスト達成です」
スピカ「イェイ!やっと終わったー!」
長かった!
ほとんどクエストと関係無いところで時間が経ってたけど!
今日のわたし、ほとんど牢屋の中だったけど!
スピカ「わたしも王城行こっと」
一人でクエスト達成の報告に来たわたしを、可哀想な目で受付嬢が見ていたのは気のせいだと思います!
そして(by. 秋矢)
嫌だァァァァァ!!
もう、ダンジョンには入りたくなぁい!!




