No. 10 気がつくとレベルが上がってる
「……オイオイ」
街に着くまでの間、特にやることも無く暇なので、スマホ感覚でステータスカードを見たところ、ちょっと目が可笑しくなったんじゃないかと思った。
「どうかしたのか?」
オレの一人言を聞いたリオンが不思議そうにオレを見る。
「うーん、いや、な。どうかしたと言われると、なんて言うかな……」
「ステータスカードに何かあったの?」
オレの曖昧な返事に、スピカも反応する。
ステータスカードには何も無い……ハズだ。
「とりあえず、コレを見てくれ……どう思う?」
二人に、そっとステータスカードを差し出す。
さりげなくリオンがスピカを遠ざけようとしたが、諦めて二人でステータスカードを見た。
[ シュウヤ・ホシミズ ]
LV. 9
Class:召喚士
HP:130/130
MP:1000/1000
ATK:42
DEF:36
MAT:60
MDE:40
STR:35
VIT:30
SPD:50
保有スキル
・強化召喚 LV. 1
・武装召喚 LV. 1
・制限解除 LV. 1
・魔力回復+ LV. 1
・経験値+ LV. 1
・魔力消費軽減 LV. 1
・幸運補正 LV. 1
・器用度補正 LV. 1
「「……」」
リオンとスピカは、二人して沈黙した。
無理もないが。
とはいえ、そこまで沈黙が続くことは無かった。
沈黙を破ったのは、リオンだった。
「……これは、また……凄まじいレベルで偏っているな……魔力に数値を降り過ぎだろう……」
何処か呆れたようにリオンがつぶやく。
「魔力の桁がおかしいね……いっそ清々しいかな……」
清々しいとか言われても、オレが振ったわけじゃないんですよ、スピカさん。
「てか、多分さっきのキメラ戦で上がったんだろうけどさ、オレ、別に何もしてないよな?」
ぶっちゃけ、リオンが瞬殺しただけだし。
「ああ、それなら私の経験値が君に入ったのだろう」
リオンが納得したように言う。
「どういうことだ?」
「うーん、何て言えばいいのか……そうだな。私と君の間には魔力的な繋がりがあるから、その辺が関係しているのだろう」
「魔力的な繋がり?」
何だそれは?
説明求む、と思ったら、スピカが話してくれた。
「えっとね、シュウヤとリオンの場合はちょっと違うけど、召喚士と召喚獣の間には、召喚した時点で、魔力の契約が出来るの。多分、それと同じことじゃないかな」
「緑に説明されたのはアレだが……まぁ、そういうことだ」
渋々といった感じで同意するリオン。
「まぁ、まだ納得出来ないのであれば、君も良く知っているであろう有名なゲームに出て来るが○しゅうそ○ちを君が持っていると言えばわかるか」
「ああ!それならわかる!」
なるほど、理解した。
つまり、リオンに入った経験値と同じ数値がオレにも入ったのか。
「そういえば、お前のステータスはどうなっているんだ?てか、ステータスカード持っているのか?」
「持っているぞ。君のステータスカードも元々私があげたものだしな」
リオンがしれっと言う。
それなら、オレの愛しいゲーム達は何処にあるか聞きたいが、碌な答えが返ってきそうに無いのでやめる。
「で?ステータスカードは?」
「これだ」
リオンはステータスカードを差し出した。
オレやスピカのものと若干異なり、ところどころに金色のラインがついている。
オレが見ようとしたところで、スピカが近くに来る。
それを見てリオンが謎プレッシャーを放つ。
やめてほしい。
そう思いながら、ステータスカードに目を向けた。
[ リオン ]
LV. 5
Class:司書
HP:300/300(+100)
MP:800/800(+100)
ATK:150(+100)
DEF:120(+100)
MAT:500(+100)
MDE:500(+100)
STR:145(+100)
VIT:135(+100)
SPD:300(+100)
保有スキル
・無限図書館 LV. MAX
・天使化 LV. MAX
・完全記憶 LV. MAX
・探知 LV. MAX
・看破 LV. MAX
・自己再生 LV. MAX
・魔力回復+ LV. MAX
・体力回復+ LV. MAX
・魔力抵抗+ LV. MAX
うん、何だこれ!
・無限図書館
リオンが管理する図書館。あらゆる世界のあらゆる本が保管されている。この図書館に納められている本は、絶対に破損しないのでその辺の武器より武器として使える。てか、辞書の類いの本は鈍器と化す。この図書館の管理者は、魔導書では無い本でも魔導書として扱うことができる。どんな本でも自動で保管されるのが欠点といえば欠点である。本来はスキルでは無い。




