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最終話

「ラビィさん。これもお願い」

フィニスが書類を差し出す。


「はい」

受け取り、席へ戻るラビィ。


開発室はどこか晴れやかな空気に包まれていた。


「一周年企画、大成功だったねラビィちゃん」

ナナミが微笑む。


「すごく盛り上がったっス!」

マヤも珍しくテンション高めだ。


「し、新規ユーザーも、うなぎ登りで増えましたからね」

努も胸を張る。


「……あんな仕事量じゃなきゃ、俺も参加したかったけどな」

ショーンが椅子にもたれながらぼやく。


「ねー……」

ナナミも同意する。


王の帰還イベント二日目以降から想定を超える新規プレイヤーが流入。


サーバーは限界寸前。

開発チームは交代制で徹夜対応。

華やかなイベントの裏で、地獄のような激務が続いていた。


「そういやラビィ」

ショーンがふと顔を上げる。


「二日目来た時から妙にスッキリした顔してたよな。なんかあったのか?」


「え?」

きょとんとするラビィ。


「そうでしたか?そんなスッキリしてたかな〜私」


「忙しくてゲームも出来なかったのに……ははーん」

ショーンがニヤリと笑う。

「さてはお前、室長の弟と良い所までいったな?」


ゴッ。

バシッ。


無言でナナミとマヤの拳が炸裂する。


「いてぇ!」


「ハハハ。テロスとは会ってないですよ。現実では……」

ラビィは少しだけ意味深に笑う。


「すいません、室長。少し休憩してきます」

そう言ってラビィは部屋を出る。



屋上。

風が心地いい。


カツ、カツ。

ヒールの音。


振り返るラビィ。


「テロスに聞いたわよ」

フィニスが立っていた。


缶ドリンクを差し出す。


「ありがとうございます」

受け取るラビィ。


「楽しかった?」

穏やかな声。

「あの子との戦い」


ラビィは迷いなく答える。

「はい!もちろんです」

まっすぐな笑顔。


「負けたのに?」

少しだけ意地悪に問うフィニス。


「負けました。でも――」


ラビィは空を見上げる。

「ロラン……いや、テロスと本気でぶつかり合えたことが、何より嬉しかったです」


戦いの記憶。


蒼い閃光。

漆黒の炎。

最後の交錯。


そして――敗北。


「フフッ!テロスと同じこと言ってるわ」

フィニスが笑う。


「そうなんですか?」

ラビィも笑う。


夜空は澄んでいた。


「あー!楽しかったー!」



一周年祭イベント

《王の帰還》


勝者:レガリア陣営

累計最多撃退者:ロラン



――――fin

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


前作から続いた長い長いラビィの物語はこれでおしまいとなります。

皆様の支えで無事、走りきる事が出来。

感謝しかありません。

本当にありがとうございます。


次の作品も執筆中です。

また、よろしくお願い致します。


次回作はR18のノクターンノベルズ様での掲載を来週始めに予定しております。

過激な内容ですがもし、それでも良ければまたお願い致します。


長くなりましたが、本当にありがとうございました!

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