↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
14/77

第13話

ベータテストが始まった当初。

ラビィはミスも多かった。

任務の取りこぼし。報告漏れ。操作の確認不足。


「す、すいません……!」

そんな声が開発室に何度も響いた。


だが——

いざ戦闘や探索となれば話は別だった。


「え、そこもう突破したの?」

「そのボスまだ想定到達レベルじゃないッスよ!」

「そ、そのルート、だ、誰も見つけてないんだけど……」


本来ならベータテスト段階では到達困難とされる高難度クエスト。

ラビィはそこから、しっかりと戦闘ログと挙動データを持ち帰ってきた。


「さすがトッププレイヤー……」


誰かがぽつりと呟いた。


ラビィは照れくさそうに笑うだけだった。


そして——

気づけば、二ヶ月があっという間に過ぎていた。


⸻


ベータテスト最終日。


フィニスが軽く手を叩いた。


「大分システムも安定してきたわね。今日はチームみんなでテストに入ってみましょうか」


「楽しそう!」

ナナミがぱっと顔を輝かせる。


「マジですか?」

マヤのメガネがキラリと光った。


「室長も行かれるんですか?」

ショーンが腕を組んで聞く。


「もちろん」


フィニスは微笑んだ。


「私たちのプレイヤーデータも揃ってるわよね?努くん」


「も、もちろんです!」


努は少し鼻息を荒くしながら端末を抱えた。


「じゃあラビィさん。今日の任務はマルチクエストよ」


フィニスは悪戯っぽくウインクしラビィの方を見る。


「私たち全員を生存させて、クエストクリアを目指してね」


ラビィの目が燃えた。


「はい!もちろんです!」


拳を握る。


「誰一人として死なせるわけにはいきませんので!」


その言葉に、チーム全員が笑った。


⸻


午後。


チームは休憩室へ移動する。


並んだ簡易ベッド。ログイン端末。


「じゃあ順番に行きましょうか」


ナナミからログイン。


次にマヤ、ショーン、努。


ラビィも深呼吸して横になる。


「行ってきます!」


視界が暗転。


⸻


目を開けると、そこはクロノス・レジェンズのギルド内だった。


高精細な光。磨かれた床。広がるホール。


「おー……やっぱ何回見てもすご……」


周囲には、すでにログインしているメンバーたちの姿。


ナナミが手を振る。

ショーンが周囲を観察している。

マヤはメニュー画面を高速操作中。

努は挙動ログを確認している。


「ラビィさん」


声をかけられ振り向く。


光が一つ、ギルド中央に現れる。


最後のログイン反応。


その光がゆっくり人の形を取る。


長い髪。凛とした立ち姿。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


更新は毎日致しますが、2話更新に変更致します。


平日:7時頃、19時頃の1日2話

土、日、祝:12時頃、20時頃の1日2話

です。


また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。