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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。そんなに全削除して欲しいですか?  作者: ヘタレパンダ


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済 第76話 秘密の空間



夕方――。


人間界の見学を終えた娘娘は、精神と時の空間へ戻ってきた。


橘は明後日二日かけて、12兄弟と一緒に魔法の訓練を受ける者を横坂訓練基地でSkype選抜する。


合否はその場で判定され、受かった者から最低限の荷物を持ち、精神と時の空間で泊まり込みで訓練を受ける事になる。


訓練期間は外の時間で一ヶ月半。魔法空間では十四ヶ月だ。


娘娘は疲れているらしく、どこか元気がない。


その様子に気付いたのは、高橋だった。


「……娘娘ちゃん。」


高橋は身を屈めて、娘娘に声を掛けた。


「みゃ?」


「何かあった?」


娘娘は慌てて笑う。


「な、何でもありませんみゃ。」


「嘘。」


高橋は優しく微笑んだ。


「君、顔に出るタイプだから。」


娘娘は言葉に詰まる。


「……。」


「三角ディレクター。」


高橋は近くにいた深雪を呼ぶ。


「娘娘ちゃん、何か悩んでます。」


深雪は娘娘の顔を見る。


「本当か?」


娘娘は俯いたまま頷けない。


その様子を見た深雪は、小さく息を吐いた。


「レオン。」


「分かった。」


二人は顔を見合わせる。


「娘娘。」


レオンが静かに言う。


「秘密の空間で話そう。」


娘娘は小さく頷いた。



三人は秘密の空間へ入る。


狭い。


相変わらず狭い。


娘娘は隅っこへ座る。


深雪は壁にもたれた。


レオンは向かいに腰を下ろす。


「さて。」


レオンが優しく微笑む。


「何があった?」


娘娘はしばらく黙っていた。


やがて小さく口を開く。


「……今日。」


「十番さんと十一番さんに呼ばれて。」


「うん。」


「プロメテーウス様に会ったみゃ。」


深雪とレオンの表情が変わる。


「何だって?」


娘娘は今日あった出来事を、一つも隠さず話し始めた。


暗い空間。


虫の息のプロメテーウス。


三千年間、呪いを背負い続けたこと。


世界を守っていたこと。


そして――。


「ポルガン様のお誕生日に。」


「パンダ様、魔王様、ポルガン様を連れて来てほしいと言われました。」


沈黙が流れる。


深雪は腕を組む。


「……レオン。」


「ああ。」


「これはパンダにも聞いてもらった方がいい。」


レオンは頷いた。


「呼ぶぞ。」



数秒後。


パンダが秘密の空間へ飛び込んできた。


「狭いにゃ!」


「ひっつくな深雪!」


「しょうがないだろ!」


「お前こそ嫌らしく手を動かすな!」


「な!なんて事言うんだ!嫌らしいだなんて!」


「そんな事より暑苦しいにゃ!二人ともこんな所に隠れて、イチャイチャしてたのかにゃ?」


「仕方ないだろ、レオンが我慢できないって言うんだから。」


「深雪!それはないだろ?」


「まあにゃ。ミカエラから聞いてるにゃ。ここ何日間かレオンも深雪も魅力される回数が減ったってにゃ!」


レオンが苦笑する。


「二人とも静かに。」


娘娘は思わず吹き出した。


さっきまで張り詰めていた空気が少しだけ和らぐ。


「娘娘。」


パンダが真面目な顔になる。


「全部聞かせるにゃ。」


娘娘はゆっくり頷き、プロメテーウスとの出来事を最初から最後まで話した。


話し終えると、部屋は静まり返る。


深雪が口を開く。


「どうする?」


レオンもパンダを見る。


パンダは少しだけ考え、静かに答えた。


「娘娘。」


「はい。」


「ポルガンの誕生日前日に、本当にパンダ達を連れて行くにゃ。」


三人は驚く。


「お前、いいのか?」


深雪が尋ねる。


パンダは頷いた。


「三千年も世界を守ってきた相手だにゃ。」


「話くらいは聞く価値があるにゃ。」


誰も反対しなかった。


ポルガンの誕生日まで――


あと2ヶ月と19日。


運命の日が、少しずつ近付いていた。











パンダにゃ

黒幕登場って感じにゃね!

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