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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。そんなに全削除して欲しいですか?  作者: ヘタレパンダ


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済 第61話 魔道具を買おう!



レオン邸を後にした一行は、駐車場へ向かった。


待っていたのは、黒く輝くレオンカンパニー所有のアルファードだった。


スライドドアが自動で開く。


「大きい車ね。」


ミカエラが感心する。


「自動運転です。」


橘が答えた。


「目的地を入力するだけで到着します。」


真央は楽しそうに車へ乗り込む。


「未来の馬車だ!」


ポルガンも静かに後部座席へ座る。


最後に照明担当がカメラを肩に担ぎながら乗り込んだ。


ドアが閉まり、アルファードは静かに走り始める。


橘がナビを操作しようとした、その時だった。


「あ……。」


指が止まる。


「どうしました?」


ポルガンが尋ねる。


橘は少し考えてから口を開いた。


「思ったのですが、レオン様のお宅を拝見した限り、比較的強い魔力を持つ品物は、高価な物が多く見受けられました。」


「百円ショップの商品も十分魔道具になりました。しかし、日本の職人が心を込めて作った品なら、更に優れた魔道具になる可能性があります。」


「予定を変更しましょう。」


「エオンモールではなく、そこう千葉店へ向かいます。」


ミカエラは頷いた。


「それは良い考えね。」


「今日は橘に任せるわ。」


「ブランド巡りだー!」


真央が喜ぶ。


「研究です。」


橘が即座に訂正した。


「今日は研究ですよ。」


「はーい。」


アルファードは静かに進路を変え、そこう千葉店へ向かった。



約一時間後。


地下駐車場へ到着する。


「ここが百貨店……。」


ポルガンは店内へ一歩足を踏み入れるなりモノクルを掛けた。


「これは……。」


「凄いですね。」


「あちらこちらから魔力を感じます。」


ミカエラも片モノクルを掛ける。


「本当ね。」


「百円ショップとは比べ物にならないわ。」


照明担当は無言で撮影を続けていた。


橘は三人を見回す。


「いいですか。」


「今日は鑑定だけです。」


「絶対に魔力を使わないでください。」


「買い物だけですよ?」


三人は揃って頷く。


「はーい。」


橘は嫌な予感しかしなかった。



最初に案内されたのは京扇子売り場だった。


金箔。


蒔絵。


螺鈿。


繊細な彫刻。


一本一本が芸術品だった。


「綺麗……。」


ミカエラは一本手に取る。


「百円の扇子とは全然違うわ。」


モノクルで見る。


「魔力も凄い……。」


「少しだけなら。」


ミカエラはほんの僅かに魔力を流した。


ゴォォォォォォッ!!


店内を暴風が駆け抜ける。


扇子。


箱。


展示品。


飾り棚の商品。


一斉に吹き飛んだ。


「きゃあああ!」


店員が悲鳴を上げる。


「ミカエラ様!」


橘が青ざめた。


「だから魔力を使わないでくださいって言ったじゃないですか!」


照明担当は夢中で撮影している。


「これは凄い……。」


橘は慌てて店員へ頭を下げた。


「申し訳ありません!」


「レオンカンパニーが全て弁償いたします!」


ミカエラは床へ落ちた扇子を拾い上げる。


「気に入ったわ。」


「この扇子、三十本ください。」


店員は苦笑いした。


「ありがとうございます。」


橘は頭を抱える。


「ありがとうございますじゃないんですよ……。」



バッグ売り場。


ポルガンは大きなブランドバッグを手に取った。


片眼鏡で鑑定する。


「……やはり。」


「どうしたの?」


真央が尋ねる。


「このバッグ。」


「魔力を少し流すだけで、四次元収納の媒体になりそうです。」


「本当?」


「完全な四次元ポシェットほどではありませんが、大容量収納の魔道具なら作れそうです。」


ポルガンは店員を見る。


「この一番大きなバッグをください。」


「研究用ですか?値段からして、馬車一台くらい入りそうですね。」


橘が笑う。


「異世界の物流が変わるかもしれません。俺の一番小さな別邸くらいならなんとか、入ると思います。」


店員は愛想笑いを浮かべた。


「……大きなお屋敷なんですね。」


ポルガンは静かに頷く。


「はい?それ程でも。一番小さな別邸ですので。」


橘は静かに天井を見上げた。



続いて美しい風呂敷売り場。


「これは面白いですね。」


ポルガンが広げる。


「布そのものが空間魔法と相性抜群です。」


「包むだけで収納魔法を付与できる可能性があります。」


真央は目を輝かせた。


「風呂敷まで魔道具になるんだ!」


「沢山買いましょう。」


ミカエラも頷いた。



宝石。


腕時計。


漆器。


包丁。


茶碗。


箸。


陶器。


職人が作った品々を片っ端から鑑定する。


「これは魔力が強い。」


「これも。」


「こちらもですね。」


照明担当は夢中で撮影していた。



買い物を終え、一行はレストラン街へ向かった。


「今日は和食にしましょう。」


橘が案内した店では、寿司、天ぷら、刺身、うどん、蕎麦、ローストビーフ、茶碗蒸し、デザートが並ぶ。


「いただきます。」


ミカエラは天ぷらを口に運ぶ。


「美味しい……。」


「衣まで魔力を感じるわ。」


真央は寿司を頬張る。


「幸せー!」


ポルガンは茶碗蒸しを食べて目を丸くした。


「この滑らかさ……。」


「異世界でも再現したいですね。」


橘は微笑む。


「日本は料理人も職人ですから。」


照明担当は食事風景もしっかり撮影していた。



最後に会計。


店員が伝票を見る。


「本日のお会計ですが……。」


「合計、七千五百万円になります。」


橘は固まった。


「…………。」


「レオン様に怒られるーーっ!」


真央は笑いながら言う。


「吹き飛んだ商品も全部買ったからね!」


ミカエラは満足そうに頷く。


「京都の名品も沢山手に入ったわ。」


「魔道具として役立ちそうね。」


ポルガンも大きく頷く。


「今日だけで研究は大成功です。」


橘はレシートを見つめながら肩を落とした。


「お願いですから……。」


「次の買い物では、誰も魔力を使わないでください……。」


その言葉に三人は顔を見合わせる。


「善処します。」


橘は天井を見上げた。


(それ、一番信用できない返事なんですよ……。)


照明担当のカメラは、その瞬間までしっかり撮影していた。



帰り際、そごうの店内を歩いていると、真央がふと足を止めた。


「わぁ!」


その視線の先には、買い物を楽しむ一人の女の子。


白いフリルのブラウスに、レースをあしらったふんわりとしたスカート。リボンの付いたヘッドドレスまで身につけた、まるでお人形のような可愛らしい服装だった。


「ポルガン君! 見て見て! あの娘の服、すっごく可愛い!それに魔力もかなり高いよー」


真央は目を輝かせる。


ポルガンも振り返り、感心したように頷いた。


「本当に美しい衣装ですね。」


ミカエラも興味深そうに見つめる。


「細かい刺繍まで丁寧ね。職人の技術も高そうだわ。」


橘はスマートフォンを取り出し、少し調べてから答えた。


「あれはロリータファッションですね。残念ながら、千葉には専門店がほとんどありません。有名なお店なら、原宿に何軒も集まっていますよ。」


「原宿!」


真央の瞳がさらに輝く。


「行ってみたい!」


橘は時計を確認した。


「現在二時前です。これから向かえば、三時頃には到着するでしょう。数軒でしたら、今日中に十分見て回れます」


「じゃあ、今から行こう!」


「もちろんよ!」


ミカエラも目を輝かせる。


ポルガンは微笑みながら橘を見る。


「では、原宿まで案内していただけますか」


「分かりました。ただし、今度こそ魔力は使わないでくださいね」


「善処します」


三人の返事を聞き、橘と照明のカメラマンは小さくため息をついた。



原宿。

ロリータファッション売り場。


真央が突然叫ぶ。


「ママー!」


「これ着て!私はこっちのにする!」


「えっ?」


数分後。


フリルたっぷりのロリータ服とヘッドドレスを纏ったミカエラと真央が試着室から現れた。


「どう……かしら?」


ミカエラ。


真央が拍手した。


「ママ、可愛いー!」


ポルガンは目を潤ませる。


「……。」


「ポルガン君?」


「二人ともとても似合っています……。」


真央が笑う。


「ほら!」


「魔力が漲るでしょ!お買い上げね!」


「このパラソルも買いましょう。魔王真央。」


「いや、それは関係ないと思います。」


橘が苦笑した。






パンダにゃ!

そこう千葉店と原宿なら、パンダも行きたかったにゃー!

狡いにゃ狡いにゃー!

パンダはジジイ3人とつまらないSkype会議だったにゃ!

ぷんぷん。


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