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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。ギャグと哲学とファンタジーをぶち込みました。スマホ勢にも優しい小説です  作者: ヘタレパンダ


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済 第52話 ウニクロの特注夏用ローブ



法王庁の宿屋――。


教会から戻ってきた深雪たちを待っていたのは、パンダ一家と、まき、桜子、フェイ太郎だった。


「深雪! 生き返ったな!」


レオンが笑顔で駆け寄る。


「良かったぁ!」


まきは深雪へ飛びつき、嬉し涙を浮かべた。


「見て!」


そう言って、妊娠検査薬を差し出す。


「陽性だったの!」


「やっと、二人目が出来たよ!」


深雪は優しくまきを抱きしめた。


「本当か。」


「嬉しい。」


桜子も深雪の足へ抱きつく。


「パパぁ……。」


「もう死んじゃうなんて嫌だよぉ……。」


深雪はしゃがみ込み、桜子の頭を優しく撫でた。


「ごめんな。」


「もう心配させない。」


そして、まきを見つめる。


「まだ病院には行ってないのか?」


「うん。」


「明日は一日休もう。」


「一緒に産婦人科へ行こうな。」


「うん!」


まきは何度も頷いた。


深雪は辺りを見回す。


「ナル君、映してる?」


「リアちゃん、音録ってる?」


ナルはカメラを構えたまま答えた。


「うん!」


「ちゃんと撮ってるよ!」


リアもマイクを握って笑う。


「音も大丈夫!」


パンダは照明を持ちながら微笑んだ。


「バッチリにゃ。」


「深雪!なんかいつもより綺麗だミャ。」


フェイ太郎がパンダの背後に恥ずかしそうに隠れる。


深雪は照れくさそうに身体を隠した。


「おじさんさぁ……。」


「この服、ちょっと恥ずかしいから、あんまり映さないでくれると嬉しいな。」


レオンは深雪を見つめたまま、生唾を飲み込む。


「……凄く似合ってるぞ。」


まきは思わず吹き出した。


「もう!」


「裸より恥ずかしい服じゃない!」


「そのタンバリンは?」


「踊り子にでもなるの?」


深雪は顔を真っ赤にした。


「なったんじゃない。」


「されたんだ。」


「審判の神様にな。」


タンバリンで胸元を隠す。


その姿を見たレオンが、どこか艶っぽい視線を送る。


「深雪。」


「今日は早く寝よう。」


「体力回復しようぜ。」


深雪はその視線に気付き、小さくため息をついた。


「……もしもし。」


髪につけたヘアピンを左手で触りながら話しかける。


「ポルガン。」


『はい。』


「そっちへ飛んでもいいか?」


『もちろん。』


『どうしたんです?』


「朝になったら戻る。」


「じゃあな。」


その瞬間。


深雪の姿は白い光に包まれ、宿屋から消えた。


高橋が苦笑する。


「レオンさんが、あんな目で三角ディレクターを見るからですよ。」


「神様から授かった神聖な衣装なのに。」


照明スタッフが機材をパンダから受け取った。


「ナル君。」


「リアちゃん。」


「パンダさん。」


「今日はありがとうございました。」


「カメラも照明も音声も、明日の朝まで止めて大丈夫ですよ。」


音声スタッフも頭を下げる。


「ありがとうございました。」


高橋も続いた。


「俺達も寝ます。」


「レオンさん、みなさん、おやすみなさい。」


────────


その頃――。


ポルガンの自室。


「うわ!ごめん! ポルガン!」


突然、上から深雪が降ってきた。


ポルガンは慌てて両腕を広げ、そのまま深雪を抱き止める。


「危ない!」


「どうしたんですか?」


深雪は大きくため息をついた。


「どうしたもこうしたもない。」


「レオンの奴がさ。」


「エッチな目でジロジロ見やがるんだよ。」


そして、ポルガンの着ている茶色いローブを指差した。


「そのローブ、ウニクロで作ったやつだよな?」


ポルガンは嬉しそうに頷く。


「そうなんですよ。」


「ウニクロに特注してもらった夏用ローブです。」


「冷感素材で、とても涼しい。」


「紫外線も九九・九パーセントカット。」


「魔力も宿っているみたいですよ。」


深雪は目を輝かせた。


「俺もそれ欲しい!」


「それ着たい!」


勢いよくポルガンへ抱きつく。


ポルガンは少し照れ笑いを浮かべた。


「試作品ですけど……。」


「色違いとサイズ違いなら何着かあります。」


「持って来させますね。」


そう言うと、ポルガンは深雪の唇に軽く口づけをした。


深雪は驚いて目を丸くする。


「いきなり何すんだよ!」


ポルガンは笑った。


「その踊り子の衣装も似合っていますけど、深雪にはウニクロのローブの方が似合うと思います。」


振り返って部屋係へ声を掛ける。


「ウニクロの夏用ローブ。」


「Lサイズを持ってこい。」


「かしこまりました。」


しばらくすると部屋係が四色のローブを運び、静かに部屋を後にした。


ポルガンは鮮やかなブルーのローブを広げる。


「俺はXLです。」


「深雪ならLで丁度いいと思います。」


そっと広げて肩へ掛けた。


深雪は踊り子の衣装の上から、鮮やかなブルーの夏用ローブを羽織った。


「おっ。」


「着心地いいな。」


鏡を見ながら腕を動かす。


「少し袖は長いけど……。」


「まぁ、既製品ならこんなもんか。」


ポルガンは優しく微笑んだ。


「とても似合っています。」


「俺としては、少し残念ですけど。」


深雪は満足そうに笑った。


「ポルガン!」


「これ最高だ!」


そのままベッドへ飛び込む。


「今日はここ借りるぞ!」


「おやすみ!」


ポルガンは苦笑しながら肩をすくめた。


「はいはい。」


「お好きにどうぞ。」


「俺は後でソファで寝ます。」


「直ぐにでもウニクロへ受注生産を頼んでおきます。」


「おやすみなさい、深雪。」


深雪は返事をする前に、小さな寝息を立て始めていた。







レオンです。

深雪ー!!

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