表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/50

第36話 6億年前の山登り

「わぁぁ〜!」

「す、すげぇー!!」


二人の目の前には、広大なパノラマが広がっていた。

カンブリア紀の澄んだ空気の中、エメラルドグリーンの海がどこまでも続き、その彼方には、生命の息吹を感じさせる深い緑の大地が広がる。真夏の太陽が、雲ひとつない空から降り注ぎ、大地を黄金色に輝かせている。


「す、すごいっし……」

ハルキは、息をのんで見入っていた。

ハルキが生まれた水中の世界とは、全く異なる光景。生命があふれかえり、息づいている。


「だろ?ハルキ、お前が生まれた場所とは比べ物にならないだろう?」


「うん♪」

ハルキは、満面の笑みを浮かべて言った。


「ここも悪くないよな」

蓮姫は、ハルキの横顔を見ていると、かつて一緒に遊んだ親友のアミュリタの姿が重なった。


もし、あの時喧嘩別れをしていなくて、今も一緒に遊んでいたなら、今頃、二人はどんな未来を夢見ていたのだろう?

そんなことを考えながら、蓮姫は複雑な気持ちになった。


「カムっち、もしかして泣いてるっしか?」


「う、うっせぇ!

ちげえよ……」

蓮姫の涙は悲しみから出てきたわけではなかった。

ただ、新しい世界の奇跡を見て、未来への希望を感じている。そして、あの日アミュリタと交わした約束を思い出したのだ。


「カムっち、あの遠くに見えるのは、一体なんだっし?」

ハルキは、遠くの山脈を指さした。

「あれか?あれは、きっと私たちの新しい冒険が始まる場所さ!」

蓮姫は、そう言って、力強く拳を握りしめた。


二人は、山頂でしばらくの間、夕焼けを眺めた。

そこには、永遠に続くような、静かな時間が流れていた。

そして、二人は心に誓った。この新しい世界で、たくさんの思い出を作ろうと。


【掲載に関するお知らせ】

いつもお読みいただきありがとうございます。

今後の運用方針に伴い、当サイトで公開中のエピソードは、予告なく非公開とする場合がございます。

公開されている今のうちに、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。

尚、当内容については、憮然野郎のnote 掲示板にて詳しく告知しています。

https://note.com/buzenguy/n/n9517e6b198fc



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ