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覚えてない?

完結します。


書き溜めてたものです。

あれから数年後。私は母校の社会科の教師になることができた。でも教師生活は3年目のまだまだ未熟者。しかし、曲がりなりにも教師だ。しかも去年からは担任を持たせてもらってる。わたしの担任クラスではいじめられている子がいて、中学生時代の私と同じように保健室登校中。その子に私がかけられる言葉は何か考えた時、真っ先に出てくるのは、上田先生がかけてくれた言葉だった。そして、その子の立ち上がる手伝いをしていきたい。私と同じような境遇の子を助けたい。ゆっくりでも良い。自分のペースでいい。でもいつかは、立ち上がれ!そんなことを伝えていきたい。


上田先生とあれから1度も会えていない。運命ならば、仕方がない。そんなことを考えていた時。

「ガラッ」振り向くと、教頭先生が立っていた。「皆さん。ちょっといいですか?今日から、社会科に先生が1人加わります。どうぞー」招かれた先生は、私より10歳ぐらい年上に見えた。「上田先生です。」「どうも。上田です。満37歳です。教師になって10年近くたちますが、この学校は初めてなので、学校の設備等、教えていただけたらと思います。」「誰かに、校内を案内してもらいたいんだけど。伊藤先生、お願いしてもいいですか?卒業生ですし。」まさかの指名?!そんなこと言えないか。「はい。まだまだ未熟者ですが、私でよければ。」「上田先生。伊藤先生は、この学校の卒業生です。学校のことなら、聞いても大丈夫だと思いますよ。では、失礼しますね。伊藤先生、あとよろしくね。」え??は??何言ってるの?私が?案内?とも思ったけど。仕方がない事。しかも、上田って聞いたら、思い出しちゃうじゃん。「伊藤先生?お願いしてもいいですか?」ま、今は仕事!「はい。行きますか。まずは、各学年の教室から案内しますね。」


しばらく案内して、人気のない体育館裏に来た時。「伊藤先生。実は私、この学校初めてじゃないんですよ。と言うより、伊藤さんに会ったことありますよ。運命なら会えるって言葉と、上田靖昂って名前、覚えない?」

読んでくださり、ありがとうございます。よかったら、感想を教えてください。

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