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異世界行ってもチーム・グリフォン!  作者: 財油 雷矢
MISSION:騎士団を鍛えよう

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ルビィと話をしよう

え~と駆け込み投稿です。

そろそろこの章も締めに入らねば。

 結局、夕飯の準備があるから、とアイラは店に戻っていった。ちょっとウキウキしていたが、気のせいじゃないだろう。気を付けて見てたら、あれからずっとあの星のついたマドラーっぽい棒を持ち歩いていた。

 それはともかく。


(ラシェルの中に魔力が無いわけじゃないの。そうじゃないと、ルビィもいられないの。)


 え~と、もしかして、だけどさ、ルビィがいるからそっちに魔力を取られている、ってことない?


(あ…… なの。)


 そうか。そういう理由か。


 それなら仕方がない。微妙に忘れかけていたが、ルビィはあたし達を召喚した魔法の代償で自分の「存在」が消えかけているらしい。それでたまたま波長が合ったあたしの中に意識を飛ばして消滅を免れているらしい。あたしもその辺の理由がよく分かってないけど。

 おそらく、あたしの魔力とかそーゆーのを使って色々維持しているのだろう。

 まぁ魔力が使えなくても別に構わないし、それでルビィが困るよりはずっとマシだ。


(ごめん、なの……)


 別にいいよ。どうしても申し訳ない、って言うなら…… 早く元気になって欲しいかな? どうやったらいいか分からないけど。


(…………)


 ん? なんだろ? もしかしてだけど、ルビィは戻りたくない理由がある?


(…………)


 コッソリ考えたってルビィは筒抜けなんだから気にしなくていいか。

 ルビィはきっと自分が戻ると、また周りが危険な目に遭う、なんて思ってるんでしょ? あ、返事はいいよ。そういう人、たくさん見たから。

 自分さえいなければ家族は安全と思ってたけど「敵」のせいで残酷な再会を迎えたこともあれば、その家族に悲しい知らせを届けなきゃならないこともあったし、ハッピーエンドになったこともあったっけ。

 全部が全部は無理だったけど、結構ねじ曲げたよ。

 いつもこんな感じだったなぁ。


『ねぇ…… どうにかならないの?』

『ふむ、確かに小悪党の三流シナリオ通りに進むのは実に面白くないですな。』

『なら脚本の変更だな。』

『おう、ここからは俺たちが主人公のアクション活劇だぜ!』


 ただまぁチームグリフォン(あたしたち)が主役に抜擢されると、一気にカートゥーンみたいになるのよね。不思議不思議。

 あ、そうだ。どこぞのボンボン騎士団との模擬戦もあったわね。それが終わってからかなぁ?


(……何が、なの?)


 いや、そろそろルビィの件もどうにかしたいな、って。


(え……?)


 たぶんね、今回の騎士団のゴタゴタ解決したら、多分あたし達、王都に行かなきゃならないと思うのよ。これまでの流れを考えるとね。で、おそらくだけどルビィの「本体」があるのは王都じゃないの?


(……返答は拒否するの。)


 ま、いいけどね。


 でももう気づいてるでしょ? 少し前なら無理だけど、今ならきっとルビィに近づける。そうだよね?


(う、うん……なの。)


 その為には、って言い方は打算的だけど、今回のボンボン騎士団との対戦は負けられないのよねぇ。負ける気はこれっぽっちも無いんだろうけど。

 まぁ、よくよく考えると、魔法が使えるかどうかは急がなくてもいいか。少なくともルビィがいるってことは、あたしにも魔力が使えるようだし気長に考えよう。

 あれでしょ? それこそ適性が無くて魔法が使えない人の方が世の中多いんでしょ?


(そうなの。魔法の適性があっても、外まで出せる人はもっと少ないの。だからアイラはビックリなの。)


 そうね。正直あたしも驚いた。今まで見た魔法使いの中で三人目だったし。でもアイラは冒険者になって富や名声を欲しがっているわけでもないだろうし。


(あれだけ使えるなら、訓練すれば魔法使いとして大成できそうなの。)


 人ってね、意外と要らない物を持たされるんだよね。ルビィもさ、本当はさ、召喚魔法とか肩書とか、欲しくなかったんだよね。


(…………)


 あ、独り言よ。


 これでも元の世界に戻れば、こちらの貴族って程じゃないけど、大商人の令嬢くらいの肩書があるのよね。まぁ、ジェルのせいかおかげで「そんなこと」って思えるようになったんだけどさ。

 だってさ、ジェルに心底本気でお願いしたらさ、きっとあたしをそんなしがらみから全力で逃がしてくれると思う。少なくとも最後に逃げる場所がある、って分かればそれなりに頑張れるんじゃないかな、って思うんだよね。


(…………)


 あたしが約束するのも不安だろうけどさ、もしもルビィが「戻った」として、それでも本気で逃げたくなったら言って。あたしが全力をかけてジェルたちに頼んであげる。


(……他力本願、なの。)


 自分が無力なのは分かってるからね。あたしにできるのは頼むことくらい。

 だからさ、約束して。逃げない、って。今すぐじゃなくてもいいけど戻る、って。

 声だけじゃなくて、生身のルビィに会いたいよ。


(うん、ルビィも…… ラシェルに会ってみたい。触れてみたい。)


 じゃあ、必ず会いに行くね。約束だからね。


(うん!)


 よし、邪魔なボンボンどもはサッサと片付けて、ルビィに会いに行こう!


 あたしは何もする予定が無いが、決意を新たにするのであった。

お読みいただきありがとうございます。

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