表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ってもチーム・グリフォン!  作者: 財油 雷矢
MISSION:騎士団を鍛えよう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/620

講義の続きをしよう

性懲りもなく1時間ほどオーバー。どこで計算間違えたかなー?


前話ですが、よくよく考えるとジェラードが医者っぽいことしたの、って本編含めて初めてなんじゃないだろうか?w

「リリー、助かりました。

 一応、汎用箱型作業機械キューブに頼んでいたのですが。」


 サボりですかね? と皮肉めいた顔で言うが、キューブに限ってそんなことは無いだろう。おそらく。


「うん。飛行訓練してたらさ、いつも連れてるキューブ君が騒ぎだして、そっちに向かったら荷物もったキューブ君たちがいて……」


 なるほど。


 キューブは便利とはいえ、移動が無限軌道クロウラーなので、思ったよりも遅い。舗装されている道路なら車輪が使えるが、この世界に舗装道路なんてないわけで。

 誰が考えたか知らないが、ホバーボードに乗ってるリリーにお願いしたのはいいアイデアだった。

 それにしても中身の入った箱二つを乗せて普通に飛んでこれるんだから、相変わらず無駄に高性能だこと。それと同時に、結構な重さの物を乗せて、バランスを保ちながら高速で飛んできたリリーの技量も大したものだ。すっかり乗りこなせているらしい。……どっかにリミッターつけておかないと、この、どこまでも飛んでいくんじゃないだろうか? 不安だ。


「ハカセの役に立てたならいいよ。……少しでも恩返しできたかな?」

「そんなのはいらないんですけどねぇ。」


 若干渋い顔をしているジェルだが、あれは照れ隠しだ。そう思ってニマニマ見ていると、すれ違いざまに小さくチョップされた。暴力反対!


 ま、それはさておき。


 遅ればせながら、というか、キューブが三体ほどやってきた。


「わーい、キューブ君たちー!」


 喋る機能はないので、いつもながらに無言でリリーの前後に置いてあった箱を自分たちの頭、というか上、に積んでキュルキュルとクロウラーを鳴らして去っていく。箱は二つなので、去っていったのも二体。もう一体はどうやらリリー付きのキューブらしく、迎えに来たんだろう、たぶん。

 なんか異世界こっちでキューブを随分と沢山活用しているが、妙な経験値を得たのか、随分と変わった進化をしているような気がする。

 キューブはそれぞれが違う個体であり、必要に応じて自らを改造しているらしいが、それでもキューブ同士のネットワークがあり、機能や知識を平均化しているそうだが、リリーの所もそうだし、領主のジェニーさんの所もそうだし、今は遠くに行ってるカエデたちの所もそうだし、「専用」のキューブができつつある。というか、なんか「懐いて」いる。

 あたしたちが使っていた時は、こーグリフォンやパンサー達が遠隔操作していた感じなので、それこそ「機械的」に見えたような気がした。今は基本的に自立行動させているためか、なんかそれぞれ「性格」が出てきているような気がする。

 リリーの所のキューブはなんか見ていると大型犬っぽく見えてくるし、ジェニーさんとこのキューブはなんか秘書っぽくキビキビ動いているような気がする。


 ……まぁ、今度気が向いたらジェルに聞いてみるとしよう。



 とりあえず治療が終わった男性は、病院に当たる治療院へと連れていかれた。命の危険はなくなったとはいえ、小さな傷までは治してないし、血を大量に失っているので安静が必要である。横倒しになった馬車は破損していたが直せないほどではないが、馬は無理させたこともあってか、すでに手の施しようが無かった。

 あちこちへの報告や後始末はバモンさん達に任せて、あたし達は「雄牛の角亭」に戻ることになった。リリーはキューブをホバーボードに乗せて、そのままテオ達の訓練へと戻っていった。


「そんなわけで、と言いますか、おそらくは治癒魔法の効果が上がったことでしょう。」


 大きな手ごたえを感じていたのか、モス達四人が力強く頷く。


「魔法はおそらくイメージに左右されます。呪文や文字を使うのもイメージを補強するものと思われます。」


 そうなれば、より具体的なイメージを強く持てば、それだけ効率的に魔力を使える、と言うことなのだろう。


 もしかしてもしかすると、あたしも魔法使いになれるチャンスが?!


(それはどうかな、なの。)


 頭の中のルビィに何となく否定された。


(その人によって魔法が使えるかどうかの特性があるの。ラシェルにもあるかもしれないし、無いのかも知れないの。)


 う~ん、そういう意味だとあたしって「普通」だから、無い可能性が高そうだ。まぁ、自分に扱えないきれない力があったところで、ロクなことないか。


(ちょっとビックリなの。人は誰しも力が欲しいんじゃないの?)


 う~ん、難しいところだ。


 力はあるに越したことないだろうけど、自分に過ぎた力は身をほろぼすからね。物理的な力でも、社会的な力でも。


(結構実感がこもってるの。)


 力に溺れて自滅、ならまだいいけど、最強と思ってた力が、それ以上の力で叩き潰されるの、って見ちゃうと哀れよぉ。


(ううっ、なんか怖いの。)


 あたしがルビィと会話している間にも、更に詳しい解剖学の話が進められている。とりあえず今回は怪我のことに気をつければいいので、ただ治すだけでなく、後遺症が残らない対策と、身体の傷だけではなくメンタルヘルスのことにも触れている。

 まぁ、講義時間も数日しか取れないので、どこまで深く説明できるかは分からないが、それでもジェルのことだから十二分に効果的な講義ができることであろう。

 途中トラブルはあったが、今日の所も無事に終わったようだ。外から大人数がドヤドヤやってくるのが見えてきた。


「メシだー!」

「めしだー!」


 恐るべき食欲魔人二人が「雄牛の角亭」のドアを開け放った。


 さぁ、またこれから騒がしくなるな、うん。

お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ