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異世界行ってもチーム・グリフォン!  作者: 財油 雷矢
MISSION:騎士団を鍛えよう

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魔法を見てみよう

なんか色々あって一日遅れです。

……ウィンドウズの「更新して終了」って次に起動するときにチマチマインストールするのをやめて欲しいw

 ミーティングらしきものが終わると、テオ達にヒューイとカイル、そしてリリーとミスキスまで訓練に出ていったので、一気に「雄牛の角亭」は閑散となる。

 どこからか汎用箱型作業機械キューブが現れて、床下からテーブルと椅子を取り出すと、テキパキと並べていく。あれよあれよという間に元通りの店内に戻った。


「改めて。私はジェラード。特に肩書はありませんが、ある種の研究者と思ってください。

 魔法に関しては使えない関係もあって、あまり詳しくありませんので、色々聞かせてください。」

「「「サー、イエッサー!」」」

「いや、色々聞きたいからそれは良いです。」


 と、ジェルが残った四人に席を勧める。

 そこへリーナちゃんが人数分のハーブティを持ってきた。……そろそろコーヒーや紅茶がちょっと恋しくなる。シルバーグリフォン号に戻ればあるっちゃあるけど、こっちにはお茶とかコーヒー無いんだろうか。


「まずは魔法の使い方を教えてください。できるかどうかは別にして。」


 四人はお互い顔を見合わせてから、お互い譲り合いをした上で、一人が手を上げた。


「では自分から説明させていただきます。」


 手を上げた若者が説明を始めた。

 ちなみに彼の名はモス。テオの部隊の得意としているのは治癒ちゆ魔法で、後少しの戦闘用な魔法を使えるらしい。


「まず魔法使いとしての基本知識として、魔素マナと魔力のことを習います。ご存知かもしれませんが、お聞き願います。」


 前にジェルとルビィに聞いたこととさほど変わらなかったが、一応再確認。

 この世界のありとあらゆる物、それこそ空気に至るまで魔素マナというものが存在する。生物・非生物を問わず、魔素を取り込んでその性質を変化させる。

 ちょっとややこしいのだが、魔素は飽くまでも燃料に過ぎず、魔素がエネルギーに変化したのが魔力だ。この世界の万物は魔素から魔力を引き出して、様々変化をもたらす。

 動物や植物は強靭な肉体や、魔法的な能力を。鉱物もありえない強度や性質を持ったりする。

 じゃあ、空気や水も変貌するのか、という疑問が残るが、ジェルの予想では金属――つまり「自由電子」を有している物――が魔素の影響を受けやすいらしい。と言うことは、魔素と電子は似た物なのだろうか、という訳の変わらないことを言い出したので、とりあえずモスに説明の続きを促す。


「魔素を魔力に変えて、その魔力に方向性を与えるのが『魔術』となります。」


 魔術と言っても色々ありすぎて、分かりやすく手から火の玉とか吹雪とか出すものをあれば、筋力や速度を増加したり、傷や病気を治したり、それこそお酒を熟成させたりできるわけだ。そういうのを全部ひっくるめて「魔法」という。魔術とごっちゃになりそうだが、ほとんど同じ意味で使われているらしい。


「……ん~ こう言ってはなんですが、節操がないというか、法則性が全く感じられませんな。」

「その通りです。それこそ同じように炎を出すとしても、何十、何百もの方法があります。一応、ある程度の『形』はありますが、最終的には一番得意なやり方を見つけていくのが『魔術』のあり方だと思います。」


 ふ~む、とジェルが口元に手を当てて唸る。シンキングタイムに入ったので、モスたちにちょっと待ってもらうように手で示す。


「魔力を魔術に変えるルール(・・・)はなんだ? ただ『魔法使い』という言葉がある以上、『術』ではない『魔法』もあるということか。」

「……!」

(今、なんて……?)


 今まで黙って聞いていたルビィも、ジェルの言葉が気になったのか、思わず声を上げる。


「動物や、それこそ植物まで『魔法』を使えるということは『意思』『本能』が関わっている、と言うことか? でもそれなら無生物は…… そういう世界(・・・・・・)って言う言葉が当てはまる、というこか?」

「「…………」」

(え? この世界に来てこの短期間でそこまで理解したっていうの……?)


 なんか驚かれてる。


「まぁ検証は後でいいか。」


 あ、戻ってきた。


「まずは魔法の発動を見せてください。」

「サー、イエッサー!」

「……カイルはどんな教え方してるんだ。」

「サー、それでは自分の治癒の魔術をお見せいたしますサー。」

「…………」


 なんかジェルがツッコミ入れるのも面倒そうな顔している。

 その間にもブツブツと何か呟いたモスの手に何かが…… あ、『右目』に意識を集中させると、心臓から右手にモヤモヤが伸びていって、手の中で形を変える。

 隣にいた仲間の手を掴むと、その手の甲にあった小さな傷にもう片方の手をかざす。手から出たモヤモヤが傷よりも大きく広がって、白っぽく輝く。実際に白っぽく柔らかい光を放った中で、手の甲の傷が少しずつ薄くなっていく。


「……ふぅ。」


 やや疲れたようにモスが息をつく。


「これが治癒の魔術です。……見ての通り、これだけの傷を治すのでも、結構疲れますので、実戦では……」

「なるほど。ちょっと失礼、」


 ジェルが傷が見えなくなった手を取ってジロジロ観察する。眼鏡のフレームをトントンとたまに叩いているので、拡大したりモードを切り替えたりしているんだろう。


「時にラシェル。どう見えました?」


 お、良かった。見てなかったら後で役立たずとののしられるところだった。

 とりあえずあたしの説明できる範囲で「視えた」ことを説明すると、なるほど、とジェルが頷いた。


「いや、ラシェルがいて助かりましたよ。」


 頭をポンポンされる。レディの頭に気安く触るな、と言いたいところだが、珍しくジェルにできないことをやって褒められたので、ちょっとした優越感。


「ん~ ちょっと実践してみるしかないですかね?」


 嫌そうな顔をするジェルだが、すぐに理由が分かることになる。


 ……確かに「実践」てこうするしかないよな。うん。

魔法に関しての理論は諸説紛々があるのと「魔術」「魔法」の呼び方はごっちゃになってると理解してくださいw


お読みいただきありがとうございます。

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