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異世界行ってもチーム・グリフォン!  作者: 財油 雷矢
MISSION:騎士団を鍛えよう

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新たなトラブルの予感を感じよう

なんか来週・再来週が激烈に忙しくなりそうな予感

外れてくれ、その予感!(笑)

 ドアが乱暴に開かれ……あれ? 開かない? なんか外からガンガン蹴っているような音が聞こえる。

 しばらくそうやっていたように見えたが、諦めたのか急に静かになる。わずかに結構な人数が動いているような音が聞こえた。


 ……あ~ そういやぁこの店、無駄に防音性能が高かったな。店の中の音が漏れないように、外の音も良く聞こえない。

 まぁ、周囲はいつも監視しているので、脅威という訳ではなかったのだろう。


「……今の何?」

「さぁ。少なくとも店のドアを足で開けようとしたバカにはアイラさんの料理は食べさせられませんよ。」


 うん、それなら納得。


 自動ドアではないが、良からぬ輩が入らないように自動でロックする機能はついているようだ。そして無駄に丈夫にできているのは共通らしい。


「…………」


 あ、ジェルが摩訶不思議な科学的な方法で外見てる。


「……なんか見慣れない人が沢山いますな。って私が知らないだけかも知れませんが。」


 とは言うが、たぶん根拠があって「見慣れない人」と言ってるな。しかもたくさん。はて? 何かあったんだろうか?


 チリンチリン。


 入り口のセンサーに今度はまともな人が引っかかったようだ。


「こちら…… 食堂ですよね。」

「あ、いらっしゃいませ!」


 若い男性が恐る恐るといった感じで入り口から顔を覗かせていた。年のころはあたし達と同じくらいかな?


「どうぞこちらへ。」


 アイラがすかさず案内しようとすると、その若者は後ろをチラチラ気にしながらゆっくり入ってくる。


「あ、いや、あと二人ほどいまして……」

「これくらいでオドオドしてどうする。お前さんはもっとガツンと行かんとワシみたいに女にモテんぞい。」

「何言ってるんですか!」

「おうおう、照れるな若造。」


 若者の後ろから小柄なお爺さんが入ってくる。小柄とはいえ、背筋はピシっと伸びて、鎧に隠れて見えないが、おそらくは鍛え抜かれた肉体があることだろう。……鎧?

 若者の方はこの町の衛兵のような皮の鎧を身に着けている。老人の方は金属製の鎧を全身に身に着けているが、あんまり物音を立てていないので気づくのが遅れた。

 鎧自体の出来が良いのか本人の技量かは分からないが、ただ者じゃ無さそう。


(……!)


 そしてどっちを見た時か知らないが、頭の中のルビィから心底驚いたような感情が伝わってきた。


「邪魔をする。」


 続いて、それこそりんとした、表現したくなるような声が聞こえてきた。


(……!!)


 ルビィの驚きの気持ちが強くなる。

 声と共に現れた女騎士は美人であること以上に目を引くところがあった。


 背が高い。

 人類の限界を超えたカイルほどではないが、ヒューイと同じくらいの身長があるだろう。だからと言ってヒョロっとしているわけでなく、均整の取れたスタイルに長い銀髪、豊満な胸部装甲…… さっきのお爺ちゃんと同じように全身鎧を着ていて、そのいでたちはまさに戦乙女ヴァルキリーを思わせる。


 ……羨ましい。その一言だ。


 アイラはあたしと同じような憧れ方面の視線。ミスキスはいつものぼんやりと焦点の合わないような目なので何を考えているか分かりづらいが、どこか値踏みと言うか力量を見定めているような気がする。

 ふと気になってジェルの方を見ると、さほど気にした様子もなく、いつも通りの微表情だ。サクさんもいつも通り窓際の風景だ。

 反応が薄いことに女騎士さんがキリッとした雰囲気が崩れて、どこか女の子らしい表情でキョトンとする。身長や雰囲気で年上だと思い込んでたが、もしかしたらあんまり変わらないのかも知れない。


「アイラさん、お客さんです。」

「あ、えっと、はい、すみません。三名様でよろしいですか?」


 ジェルに言われてアイラが慌てて「お客さん」の応対を思い出す。


「少々お待ちください!」

「はい、水。」


 そしていつの間にかに厨房に戻っていたミスキスが三人分のお冷を用意していた。


「どうぞ。」


 素っ気ない口調はなかなか変わらないけど、それでも一生懸命接客しようしているのは分かる。ミスキスが氷水の入ったカップをテーブルに並べると、ペコリと頭を下げて、壁際で待機をする。


「これが氷……?」」

「聞いたときはまさかと思ったが。」

「氷…… 初めて見ました。」


 若者・お爺さん・女騎士さんが相変わらず氷水に驚きを隠せないでいる。

 ……なんかこう、この異世界での鉄板ネタなんだろうか?


「さっき、なんか変なの来てたろ? 入れなかったようだがな。

 ……ありゃぁ、わしらと無関係とは言いたいが、ちょっとばかり面倒くさい絡みがあってな。」


 金属鎧のお爺さんが微妙に済まなそうな顔で頭をかく。


「詳しい話は後にして、なんか旨いものを食わしてもらえるかな? ジェニーちゃんに聞いたが、この店には外れが無い、とな。」


 ジェニーちゃん。


 そんな呼ばれ方はちっとも想像できないが、おそらく領主のジェニファーさんのことなんだろう。ルビィの反応もあるし、この人たちは一体……?

 今度こそ、本格的にトラブルの予感がヒシヒシと感じられた。

新キャラ登場の予感……!


……名前がまだ決まっていないのはキミとボクとの秘密だ!


お読みいただきありがとうございます。

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