上映会
「スゴいね!このアニメ、わざわざ作ったの?お金いくら掛かったの?」事務所で5戦士の出会い。
女神の戦士選抜大会のアニメの上映会があった。
第二次世界大戦の戦争前に建てられたと言う100年ビルディングの5.6階が元推し配信者の事務所だ。
5階はオフィスや配信ブースがあるが、6階は推しの自室と大勢で企画やる為のスタジオがある。
今日は、そこで戦士の選抜大会部分でアニメを制作したのを配信前に見せられている。
「どうかな?」上映会後、推しに感想を聞かれる。
「えーと、スター・ウォーズ1にソックリな気がします!」と琴子が元気に答える。
「良いんだよ!分かりやすい人間関係を目指してるの!できるだけ皆が知ってる設定が良いんだよ!」推しがキレてる。琴子はクックックとほくそ笑む。
「社長!すごく面白かったですよ!色んな人が興味持ってくれると思います。」金髪の戦士役の恭弥が感動してる。琴子のケチつけが腹立たしいのだろう。
「そうそう、配信に興味ない大人にもアピールすると思いますよ?」青髪の戦士役の隆史もうなづく。
「映画とまたジャンルが違うし、良いと思いますよ。
すでにSWは古典だし。」主役クリスタ役の太一が熟慮しながら社長のアニメを後押しする。
「う〜ん、僕の描かれ方が嫌かなあ〜そんなに女好きじゃないし。」赤髪の戦士役の保坂が女を侍らせてるアニメの表現に文句があるようだ。
酒は確かに強いが女癖は悪い訳では無いらしい、本人は。
「笠原君は、どう?」推しが笠原に聞く。
「法律的には問題無いと思いますよ?だいたいダースベイダーはルークの養父を直接殺してませんし、弟ですしね。」と冷静に語る。
「それより、僕はクリスタの能力がキューティーハニーの「空中元素固定装置」のパクリだとバレるのが恐いんだよ。」推しが心配してるのはそちらのようだ。
「キューティーハニー?なんですか?それ?」皆、若いので知らないようだ。推しもなぜ知ってるのか???
「まあ、皆知らないなら良いか?」社長がホッとする。
「とにかく配信と言うジャンルは、まだまだメジャーじゃないので、取っ掛かりになれば良いと思いますよ。」と笠原こそ、琴子に引きずり込まれるまで全く興味も無かったジャンルなので、人が良く知ってるジャンルと被るのは必要だと感じてる。
「僕があのダースベイダー役になるわけですね?
分かりやすくて良いと思いますよ。」とアニメが良かったと感想を言う。
「金掛けた事が良いとは言わないが、設定を知ってもらうのは各配信者にも良い結果になると思うんだ。
設定に縛られるのではなく活かしてもらえれば良いなあ〜と思う。」と上映会を締めくくった。
部屋が明るくなってからスタッフの女性にこの建物の話しをする。
「エレベーターが手動で毎日不便じゃないですか?」前から気になっていたのだ。
「あ〜、私は怖くて乗れないんです。健康のためにも階段使ってます。」と会釈して本当に1人階段の方へ消えた。
他は物珍しさにたった1階下がるだけなのに順番待ちして乗ってる。戦士達は喜んでダイヤル合わせや扉の明け閉めや金属の柵の開け締めを「これ。ほんとゲームでしか見たことない奴!スゲーよ!」と言いながら乗っている。
初島の時もワチャワチャと楽しそうだったが、この5人は仲良しだ。




