第1話 召喚
「ようこそおいでくださいました勇者様」
いつも通り迅とその取り巻き後バカと一緒に学校から下校していたとき、突然視界を覆う光に包まれた。そして、それが晴れたと思えば目の前に鎧を着たおっさんがいる。勇者、まぁこれは迅のことで間違いないな。現状把握のために思考を巡らせていると迅がみんなよりも前に出た。
「ここはいったいどこなんですか?勇者とはなんですか?」
「すいません。王女様がもう少しで到着しますので少々お待ちください」
「迅怖いよ」
「大丈夫だよ愛美、俺がついてるから」
いきなりイチャついてくれるなぁ。そんな迅達を見つつ他に呼び出された奴を見てみた。会長さんは俺と同じように何か考えているようでうつむいているが、他の二人は現状についていけてないようで、口を開けたまま棒立ちしていた。もう一人一緒に帰っていたはずのバカがいない、まぁあんなのは居なくてもいいか。
おっさんに言われた通り待っていると向かいにある多いなドアが開いた。ドアから入ってきたのは金髪の美少女だった。おっさんが言ってたことからすると、今俺たちがいる所の王女なのだろう。
さて、始めますか。
「いきなり召喚してしまい申し訳ありません勇者様方。私は「ぜひ、俺と結婚してください王女様」・・・え?」
「あなたの美しさに一目惚グハァッ・・・なにすんだよ愛美!」
「あんたは黙ってなさい光季!話がややこしくなるから」
「は~い」
第一印象は決定だな。姫さんは突然のことに戸惑っているようだが周りの騎士たちは気安く姫に触れた俺に対して嫌悪感を示しているようだ。そう、それでいい。好かれていては自由に動きずらいからな。
「光季は変わらないなぁ。それで、王女様ですよね。話の続きをお願いします」
「はい。私はベアール王国第一王女セレナ・ベアールと申します。突然このようなところに及びしてしまったことについてはお詫び申し上げます。そのうえでお願いがあるのです」
「勇者様方、魔王討伐にどうかお力を貸してはいただけませんか」
王女から言われた一言に他のみんなは思考が止まっているように固まっていた。それにしても、やっぱり迅と一緒にいて正解だったなぁ。まさかこんな楽しいことことになるなんて。
本当楽しいな、君といると。




