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お熱はないですか?

ゼロさんのリクエスト頂きました~。

 蓮の横で、花音は無邪気に微笑む。

世界が危険に晒されているなんて、微塵も感じさせない笑顔だ。

 蓮は可愛い妹が出来たのは嬉しかったが、数奇な運命を背負ってしまったことと、家族になんて言えばいいのだろうと考えていた。


「花音、あのさ~、そろそろキャビンアテンダントの格好やめないか? その姿じゃ、目立つだろ?」


「それも、そうね。それじぁ、メイド服に戻るね」


「それも、待った!」


「え~。これ気に入ってるのに~。それじぁ、お兄様が何か妄想してよ」


「わ、わかった」


――何か無難な格好は……やっぱり、アレかな? ――


 蓮の妄想が炸裂すると花音は、光に包まれ制服姿になった。


「ぶっ――! めっちゃ可愛いじゃん!」


「本当? 良かった~」


 花音は、制服のスカートをひらひらさせながら喜んだ。

その姿をなめ回すと、蓮は考えていた一つのことを花音に言った。


「それはそうと、家族になんて言おう。いきなり女の子を連れて来たら、母さんびっくりするよ」


「大丈夫! 私が記憶をすり替えておくから」


「そんなこともできんの? 他には?」


「ちょっとの間だったら、時間を止めれるよ。でもね、妄想力が強い人の力がないと、ただの女の子なんだ」


「それで俺の力が必要な訳か~って、妄想力が強い人って……。否定はしないけど」


 蓮はさりげなく毒を吐く、花音に惹かれていた。

兄妹なら、あってはならない行為。

そんなことを思うと、背中にゾクゾクと何とも言えない快感が走った。


「とりあえず、友達の家に行く途中だったんだけど、花音もいかないか?」


「行く行く~。あ、お兄様。でも用心はしてね。またいつ追っ手が来るとも限らないから」


「そうだな……」


 空間の狭間が塞がれた今、花音にもとの世界に帰る術はなかった。

とりあえず二人は、ジャックナイフの追っ手を警戒しながら、蓮の友人『誠』の家に向かった。

 誠の家は、ここから程近い閑静な住宅街だ。

蓮は隣にいる花音を見るたび、鼻の下が伸びていった。



ピンポーン



 誠の家に着くと、蓮はインターホンを鳴らした。

ドカドカと音を立てながら、誠が玄関の扉を開く。


「蓮~! 遅かったじゃないか。お、今日は、花音ちゃんも一緒か? お前らホント仲いいよな~。ていうか、実は二人に見せたいものがあるんだ。ささ、上がって」


 誠はそういうと、男臭い部屋に案内した。


「見ろよ、スゲ~だろ? 55インチの4Kだぜ! これで見るアニメは最高だぞ! ちょっと、待ってろよ。今ジュース取ってくるから。そしたら、三人で新作のアニメ見ようぜ」


「お、おう」


 誠はそういうと、ジュースを取りに部屋から出ていった。


「ね、言ったでしょ、お兄様。誠君だって、私が妹だと思ってるでしょ?」


「ああ」


 蓮は、記憶をすり替えられてたことにホットすると、誠のベッドに座り込んだ。

その横に花音も寄り添う。

白いブラウスからチラリと見えるブラに、短いスカートからは、柔らかそうな太もも。


――いかん、いかん。仮にも妹だ。余計な妄想はやめよう――


 蓮はムクムクと育った股間を押さえ、それ以上育つのを堪えた。


「しかし、誠の家は金あるな~」


 蓮が気をそらそうと、テレビを眺めるとそこから、空間に切れ間が入り、得たいの知れない魔物が現れた。


「ここにいたのか? 表へ出ろ! このジル様がなぶり殺してやる!」


 花音の居どころを嗅ぎ付け、ジャックナイフの一員であろう魔物はやって来た。


「お兄様!」


「一丁やってやるか」


 三人は、窓から屋根に飛び移り、戦闘体勢に入った。

蓮は直ぐ様、妄想に入る。


――もしも、可愛い妹がナースなら……あぁ、こんな風に介抱された~い――


 光に包まれると花音の制服は溶け、ナース姿になった。


――う~ん。エロい。このデッカイ注射器が武器だ――


「あなたの白衣の天使、花音参上! 一本いっとく? 必殺シリンジ攻撃~」


「たかがそれほどの妄想、跳ね返してやるわ! このジル様を舐めるなよ」


 ジルは、花音のシリンジ攻撃を受け止め、跳ね返した。


「いや~ん……」


 跳ね返ってきたシリンジの針が、花音のナース服を切り裂く。

露になった胸元と、純白のパンティ。


「おぉ! 真実の白衣の天使だ! いかんいかん。花音を手助けする妄想をしなくては……」


――ナースと言ったらこれだろ! デッカイ体温計!――


花音は体温計を剣に見立て、ジルを叩き付ける。

ジルは、花音の攻撃をまともに受け、その場に横たわった。


「やったな、花音!」


「お兄様~怖かったよ~」


 あれほどの戦いをしておきながら、花音は拍子抜けするほどの声で蓮に抱きついた。

蓮は、密着する身体の温もりを感じながら、ここぞとばかりに抱き締め返した。


――や、柔らかい。そして、いい匂い――


 蓮は、戦いが終わっても、妄想力を高めていた。



 一方その頃……。


「あの二人何処行っちまったんだよ。せっかくジュース持ってきたのに……」


 誠は、二人が居なくなった部屋で、ゴクゴクとジュースを一気飲みしていた。

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