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冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第3章 アルゴ進化への道

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第3章 アルゴ進化への道 第28話 核へ

第28話です。


いよいよルーヴェンハイムのもとへ辿り着きます。

決戦前の静かな緊張感を感じていただけたら嬉しいです。


ここから一気に物語はクライマックスへと向かいます。

アルゴの装甲には、はっきりとした傷が残っていた。


動作自体に支障はない。


だが、明らかに消耗している。


修一はそれを見て、小さく息を吐いた。


「……このまま行くのはきついな」


アルゴが応答する。


『戦闘継続は可能。しかし性能低下を確認』


無理はできない。


次に相手にするのは、ルーヴェンハイムだ。


グラディウス以上に厄介な存在。


ここで判断を誤れば終わる。


ノクスが壁にもたれながら言う。


「外を見てくる」


「頼む」


短いやり取り。


ノクスはふらつきながらも歩き出す。


無効化の負担は相当なものだった。


残された空間に、わずかな静けさが戻る。


カイゼルがグラディウスを見る。


「……どうするの?」


修一は少しだけ考え、首を振る。


「起きたら聞く」


だが期待はしていない。


洗脳されている以上、素直に話すとは思えなかった。


しばらくして、ノクスが戻ってくる。


息は荒いが、目ははっきりしていた。


「……片がついた」


「リオンたちは?」


「無事だ。外で合流できる」


修一はうなずく。


これで戦力は揃う。


あとは――場所だ。


「問題は、どこにいるかだな」


この建物の中にいるのは間違いない。


だが、アルゴの探知には反応がない。


『高濃度魔力反応、検出不可』


異常だった。


ここまでの存在が、完全に隠れている。


カイゼルが眉をひそめる。


「……おかしくない?」


「ああ」


修一も同意する。


「ここを離れてるとは思えない」


ならば――


隠している。


完全に。


修一はゆっくりとグラディウスに近づいた。


まだ意識は戻っていない。


だが、その顔にはわずかな緊張が残っている。


「こいつ……何か知ってるはずだ」


カイゼルが警戒する。


「でも、洗脳されてる」


「だろうな」


修一は腕を組む。


考える。


何か方法はないか。


そのとき、ノクスが口を開いた。


「……一瞬だけなら」


修一が顔を上げる。


「できるのか?」


「完全には無理だ。だが、ほんの一瞬だけ、洗脳を外せるかもしれない」


負担は大きい。


それは表情を見ればわかる。


だが、それしかない。


修一はうなずいた。


「やるぞ」


ノクスがゆっくりと近づく。


グラディウスの額に手を当てる。


「……いくぞ」


空気が歪む。


無効化。


対象を絞った、強制的な解除。


グラディウスの目が、開いた。


焦点が合わない。


だが――


次の瞬間、意識が戻る。


「……ここは……」


短い時間。


修一がすぐに詰め寄る。


「ルーヴェンハイムはどこだ」


一瞬の沈黙。


グラディウスの表情が歪む。


「……地下……奥……核……」


そこで、意識が切れた。


ノクスが崩れる。


「……っ」


カイゼルが支える。


「大丈夫!?」


「……時間切れだ」


荒い呼吸。


それでも、情報は得た。


修一が顔を上げる。


「地下か」


アルゴが反応する。


『再スキャン開始』


これまでとは違う解析。


通常の魔力ではなく、“異常値”を探る。


そして――


『検出』


空間の一部に、わずかな歪み。


見えない何か。


だが確かに存在する。


「そこか」


修一が歩き出す。


壁の前で止まる。


何もない。


だが――


アルゴが手をかざす。


『干渉開始』


空間が揺れる。


そして、ゆっくりと開く。


隠された通路。


地下へ続く道。


冷たい空気が流れ出す。


カイゼルが息を呑む。


「……これ」


ノクスが小さく言う。


「間違いない。中心だ」


修一は振り返る。


アルゴ。


カイゼル。


ノクス。


全員が限界に近い。


だが、ここまで来た。


引く理由はない。


「行くぞ」


誰も止めない。


一歩踏み出す。


暗い通路。


奥へ、奥へ。


進むたびに、空気が重くなる。


やがて――


広い空間に出る。


巨大な魔法陣。


そして、その中心。


一人の男が立っていた。


振り返る。


その目が、こちらを捉える。


「……来たか」


ルーヴェンハイム。


ついに、対峙する。


}

第28話を読んでいただきありがとうございます。


ついにルーヴェンハイムとの対峙まで来ました。

ここまでの積み重ねがすべて試される戦いになります。


次回は決戦開幕です。

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです

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