表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/78

第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ 第36話 理由

第36話です。


前話で見えた出来事の裏にある「理由」が、

少しずつ明らかになります。


物語の核心に近づく回となっていますので、

ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

拠点。



映像は消えている。



静かな空気。



誰もすぐには口を開かない。



セリナ

「……あれが……」



小さくつぶやく。



「この街のやり方……」




カイゼルは拳を握っている。




何も言わない。




だが、


その震えは止まらない。




修一は腕を組む。




しばらく考え、


ゆっくり口を開く。




「……あれ、ただの金稼ぎじゃねえな」




セリナ

「え……?」




修一

「もっと別の目的がある」




沈黙。




カイゼル

「……じゃあ、何のために……」




そのとき。




ノクスが低く言う。




「……マスター選定」




全員が見る。




セリナ

「マスター……?」




ノクスは壁にもたれたまま、


静かに続ける。




「ノースガルドの頂点だ」




「三人の大賢者から選ばれる」




沈黙。




カイゼル

「……そんな存在が……」




ノクス

「形式上は“選定”だ」




「だが現実は違う」




少し間。




「影響力がものを言う」




修一が小さく笑う。




「……なるほどな」




アルゴ

「資金流動 分析結果あり」




「短期間での資金集中 確認」




「外部への供与、または取引の可能性」




修一

「つまり――」




一拍。




「金で選ばれようとしてる」




空気が変わる。




セリナ

「そんな……」




「人の命を……」




カイゼル

「……利用して……」




ノクスは何も言わない。




だが、


否定もしない。




修一は静かに言う。




「全部つながったな」




「カプセルも」




「競売も」




「数を絞ってる理由も」




短く。




「全部、金だ」




沈黙。




セリナの目が揺れる。




「じゃあ……」




「助かる人は……」




修一

「金があるやつだけだ」




その言葉は、


重く落ちる。




カイゼルは歯を食いしばる。




「……ふざけるな……」




低く。




だが、


はっきりと。




ノクスが小さく言う。




「それが、この街の現実だ」




冷たい言葉。




だが、


否定できない。




修一は前を向く。




「だったら壊すだけだ」




短く。




セリナ

「……壊す……?」




修一

「仕組みごとな」




一拍。




「止めるだけじゃ足りねえ」




「同じことが繰り返される」




空気が変わる。




カイゼルが顔を上げる。




「……じゃあ……」




修一

「根こそぎだ」




静かに言う。




「全部ひっくり返す」




沈黙。




誰も反対しない。




ノクスは目を閉じる。




ほんの一瞬の迷い。




だが、


何も言わない。




修一は最後に言う。




「やるぞ」




その一言で、


全てが動き出す。


読んでいただきありがとうございます!


今回は競売という仕組みの裏にある目的や、

ルーヴェンハイムの狙いが見えてくる回でした。


単なる金儲けではなく、

マスター選定という大きな目的のために、

人の命が利用されている構図がはっきりしてきたと思います。


そして修一たちの中で、

「止める」だけでなく「壊す」という決意に変わったことも重要なポイントです。


ここからはいよいよ行動に移る段階になります。


面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価をしていただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ