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冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ

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22/102

第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ 第11話 広げる方法

第11話です。


前回の出来事を受けて、

それぞれがどう動くのかを決める回になります。


静かな展開ですが、

ここから先に繋がる大切な一歩です。


ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

夜。



アルベルトの家。



重たい沈黙が流れていた。



昼間の出来事。



“ヴァルディア様の意向”。



その言葉の重さが、


まだ残っている。



アルベルトが口を開く。



「……やめろ」



短く、低い声。



修一は椅子にもたれたまま答える。



「だろうな」



アルベルト


「軽く言うな」



「相手が誰かわかっているのか?」



修一


「ヴァルディア」



アルベルト


「そうだ」



「直属が動いた意味が分かるか?」



修一


「目をつけられた」



アルベルト


「それ以上だ」



「次は“排除”だ」



空気が凍る。



カイゼルが小さく言う。



「……でも」



「助かっていました」



アルベルト


「だから危険なんだ」




その言葉は重かった。




修一は少し考える。




「じゃあ、やめるか」




エリシアが顔を上げる。




「……やめるんですか?」




修一は天井を見る。




「表ではな」




沈黙。




アルベルト


「……何?」




修一はゆっくり体を起こす。




「正面からやるからダメなんだろ」




「じゃあ、見えないところでやる」




カイゼル


「それは……」




修一


「それに」




一拍置く。




「俺一人じゃ無理だ」




アルゴ

「事実」




修一は小さく笑う。




「だろ?」




そして続ける。




「だから増やす」




「やり方を教える」




空気が変わる。




最初に動いたのは、


セリナだった。




「……私がやります」




アルベルト


「セリナ……?」




セリナは静かに前に出る。




「私は戦えます」




「土魔法も、火も、水も」




「中級魔道士としての力はあります」




一瞬、間を置く。




「でも――」




視線が揺れる。




「目の前の人を、救えない」




沈黙。




「回復魔法が使えないから」




その声には、


悔しさが滲んでいた。




「だから」




「別の方法で救えるなら」




「私は、それをやりたいです」




静かだが、


強い意志。




修一は少しだけ目を細める。




「いいのか?」




セリナ


「はい」




迷いはなかった。




その横で、


エリシアが口を開く。




「……私も」




アルベルト


「エリシア」




エリシアは少しだけ視線を逸らす。




「できるかはわかりません」




「でも……知りたいです」




修一を見る。




「助かるなら」




沈黙。




カイゼルも続く。




「私も手伝います」




「これは必要なことです」




全員の視線が、


アルベルトに向く。




アルベルトは深く息を吐く。




「……本気か」




修一


「まあな」




しばらくの沈黙。




やがて。




「……やるなら徹底的にやれ」




アルベルトが言った。




「中途半端は一番危険だ」




修一は少し笑う。




「頼りになるな」




アルベルト


「勘違いするな」




「監視するだけだ」




少しだけ空気が緩む。




修一は立ち上がる。




「まずは場所だな」




セリナがすぐに言う。




「……作れます」




全員が見る。




「土魔法で」




「地下に空間を作れば」




「外からは見えません」




アルベルト


「……地下?」




セリナはうなずく。




「出入り口も隠せます」




「簡単には見つかりません」




修一は少し笑う。




「いいな、それ」




アルゴ

「合理的 秘匿性:高」




カイゼル


「……都市外縁の集落なら」




「人の出入りも多く、目立ちません」




修一


「決まりだな」




静かに、


だが確実に決まる。




エリシアが小さく言う。




「……助かる人」




「増えますよね」




修一はうなずく。




「増える」




その言葉は、


静かだった。




だが、


確かな始まりだった。




夜は深く、


静かに流れていく。




その裏で――



新しい“仕組み”が、


動き出していた。


読んでいただきありがとうございます!


ついに動き出しました。

一人ではなく、仲間と共に広げていく形へ。


そして、セリナの決意や、

地下という新たな拠点の構想も生まれました。


まだ小さな一歩ですが、

ここから大きな流れになっていきます。


面白いと思っていただけたら、

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