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新春異種格闘技バトル 月vs水

逃げようとした。


しかし


私たちは捕まった。


私たちは今、当主の前で床に座らされている…


「あなたたちは私たちに挨拶もなしにここを出て行こうとしたのですか!?」


「…」


すごいお叱りを受けていた。


「あれだけのもてなしを受けておいて、非常識にもほどがあります!!」


まぁそうだ…

それを言われてしまうと何とも言えない。


「恐れながら当主様」


そこへ言葉をはさんだのが幸助さんだった。


「これはすべて私の責任であります。」


「ほぉ~そなたがいくら私の父であろうとそれは許しがたき問題ぞ」


この家の当主はすでに香奈江であり、幸助も自分の娘に低い姿勢でいる。


「して。なにがあった?」


「彼女らは悟志さんや利江さんに対して、恐れをなしております。

あの方たちがここで好き放題していることにドン引き通り越している状態なのです。

私は客人に被害がある前に緊急避難として逃がそうと考えました。」



「ほーん。」



「勝手なことをしたことはお詫びします。

そしてこの件の全責任は私がとります。どうか穏便に…」



「まぁいいだろう…仕方ない…

月城の長女にこれを使わす。」


香奈江は鍵みたいなものを出してきた。


長女って?私?長女じゃないんだけどな?


「どうした?」


「あ、はい…こちらは…?」


「あの部屋の内カギだ。あのドアのドアノブのやや下の方にカギ穴がある。就寝時などにつかうといい。」


つまりは…


内カギを使って、あの二人からの被害を防げと。


「お心遣い。ありがとうございます。」


「まぁ見周りも一応はつけてはおくが、何分人間ゆえに限度があるからなー。

4日の日に帰るまで、これで何とかなるとはおもうがどうだ?」


一応、これでも私たちのことを考えてはくれているらしい。


「まぁあの二人には私たちも手を焼いている。

そういう事情なら分からんでもない。ああでも確か他にもゲストいたか……


宮本!他のゲストにも同じように内カギを配布しておくように!」



「はい!当主様!」



当主になった初日だというのに、香奈江はかなり拍が付いていたのにはおどろいた。

まだ16歳の少女だというのに…


お説教はこれで終わったと思った。


「さて…」


「あの…」


「あの二人のことは我々一族の非ではあるが、

そなたたちが勝手に逃げようとしていたことは、やはりこちらとしてはたいへん不愉快であった。」


「当主様、そこのところはどうか…」


「ならば、私たちを楽しませてもらおうではないか!」


「…え?」


それでも私たちは幸助さんに助けを乞うしかなかったが、幸助さんも「詰んだ」と言わんばかりな顔をしている…


これホントにヤバい奴?


「その娯楽として…

そなたたちのうちの一人を代表決めて明日、新春異種格闘技バトルに参加してもらう!」


「え?」


格闘技って…?

私…経験ゼロなんだけど…?


例によって二央は知らん顔で、ユキとキキはおびえまくっている。


なんでこんな時に限ってしのぶちゃんがいないのー!?

な状態だった。




幸助さんはもう頭を抱えている…

さすがに幸助さんもこればかりは助けられないようだ。


「こればかりは決まりだ!

そもそも、そなたたちが何も相談しないのはそちらの無礼ではないか?」


まぁそうだけど…


「以上!もう下がってよい。明日は楽しみにしてるぞ!!」



もう完全に決まってしまったようなものだ。



「どうしよう?二央、あんたなんかできるの?」


「できるわけねぇだろ!」


「じゃあユキは?」


「私ができることといえば…」


これは期待できそうか?


「リングの外から、タオル投げることぐらいね。」


「…」


意味ない…


キキはすでに「いやだいやだいやだ」と言って泣くばかりであった。


「ねーねーこのルールによればさー、この勝負泣いたら負けなんでしょ?だったら最初からキキが出れば、始まる前からすでにこれなんだから、不戦勝であっちに勝ちをあげればいいじゃん」


とユキがの一言。


「あ、それいいかも。それなら、始まる前に平和的に終わる。」


と言っていたら、幸助さんが


「あの…負けたら罰ゲームを相手から命令されるのですが、それ何でも飲める自信ありますか?」


「え?別によくない?」


「よくないと思いますよ。それはここにいるあなたたちなら、それはよくわかっているはずです。そんな簡単に飲めるようなことを罰ゲームに出すとは思わない方がいいかと」



幸助さんが言うことはもっともだ。


「それもそうね…。」




「でも、誰が対戦相手になるんだろ?」


そこである。



「おそらく利江ちゃんだろうね。」


「えーーーーーっ!!?」




「あの変態女かよ!?俺絶対パス!」


「そんな、私だってイヤよっ!!」



もうそれは私だってイヤだ。

なんでよりにもよってあの子なの!?


「あの子。あの年で柔道1級でね。

格闘技バトルとなると多分そうだろうね…。」


そんな…よりにもよって利江…

それも武道まで長けているなんて、誰もあの子と簡単に止められないわけだ。


「これも私が悪いな。

本当に君らには早いとこ逃げてほしかったんだけど、失敗してしまった。


本当にすまない…。


私が変わってあげたいのはやまやまなんだけど…香奈江が格闘技バトルを言い出すと私も止めようなくてね…」



なんでよりにもよって格闘技バトルなのよ?


「いや本来正月なら、百人一首バトルやコマ回しバトルや羽根つきバトルとかが2日目に開催されるんだけどね。

今年はどうも香奈江の趣味嗜好の問題だろうねこれは…香奈江は格闘技観戦が趣味でね…


まさか、あの子が当主になって初年度から、格闘技バトルを見せろと言ってくるとは思わなかった…。」



何それ?まだ百人一首の方がよかったわ。それなら全部覚えてるから、絶対に勝てるのに…



「あの、どうしても格闘技しないとだめですか?」


「だろうね…」


「あの…今まで、あの子と対戦して勝てた人っていますか?」


「まぁ相手は子どもなんだけど難しいだろうね…

何分すばしっこいし、柔道もできるし、ずるい手なんか当たり前のように使うし、それにあの子のキャラからして、とてもじゃないけど…」


「あの私、格闘技なんて未経験なのですが、その格闘技の中身って何でもありなのですか?」



「まぁあくまで殺し合いではないので、殺しとか男性への金的攻撃はなしではあるね。」


なるほどね…



「あ、あとあえて言えば、試合中のコスチュームのことはしっかり選んだ方がいい。」


「どういうことですか?」


「実はあの子との試合にレスラー風のレオタード選んで、試合中にポロリしてしまった子もいるし、普通にジャージ来て参加したら、パンツ事ジャージ脱がされて下がすっぽんぽんにされた人もいたんだよね。」


「なんだよそれ?マジで変態やん!あの女!」


「じゃあ妥当に柔道着にした方が無難なわけか?」


「いいやそれも無理だよ…あの子の特技を忘れたか?そんな格好じゃ、あの子の投げたい放題だ。」


そうでした…



もうこうなったら…


「二央!あんた男でしょ!?ホントにあんた出る気ないの!?」


「無理!」


無理って…ホント情けない!!


「もういい!あんたには頼まない!!」



さすがにあきれた。


「あのさ、いくら変態でも俺、女殴る趣味ない!」


「そっちかよ!!?」


「だからそれは女同士で解決してもらいたい。」



女を殴る趣味はないと言われてしまうとやってくれとはいいがたい。


もう…これ私が出るしかないのか?



はっきり言ってホントに関わりたくない。


そう思いながらも結局その時はきた。



私のコスチュームは動きやすいようにやっぱりレスリング用のユニフォームの上から、Tシャツとハーパンを上から重ねるスタイルを選んだ。こうすれば、仮に脱がされる事故があっても安全だという考えだ。


そして、相手はやはり利江であった。

その利江のコスチュームをみて、驚きしかなかった…。

これまたとんでもないことに上は一応Tシャツを着ているが、下がなんと相撲のまわしだった…

ほとんどふんどし状態で…


何ナノこれ?


「えへへ。とひちゃん色っぽいでしょ?

色っぽさではずぇーーーたいに負けないよん。」


あんたそんなで恥ずかしくないの?


と言いたかったが本人は恥ずかしがっている様子など全くなかった。


「ふふんふふん。このまわしきつく締めてあるから、ずぇーーーったいに取れなくてよーーーー。」


そういうことかよっ!!


今までさんざん他人を脱がせて辱めてきたから、次やられるのは自分だと思ってそこまでやるかよっ!!?


上等じゃないかっ!!


なら、そのまわし引きはがす勢いで勝つっ!!



「赤コーナーーー!約104ポンドーーーー!キンキンセイコーーーーーー!!」


はーーーーーっ!!?


いきなり私のことが紹介されたが、なんでそのリングネームなんだ!!?

いつの間に私がキンキンの姉だってことがバレてるんだってーーーーっ!!?

というか、ここでは琴金という苗字ですら名乗ってないはずないのに…



なんかイヤだなその名前…まるで曜子じゃないか!?



「にーーーしーーーーっ、とーーーしえーやーーーまーーーっ」


は?利江のコスチュームに合わせて…それ…?

私が赤コーナーで紹介されたんだったら、普通青コーナーで紹介されません?

と突っ込みを入れたいぐらいだったが、そこまで気にしていたら、試合前にエネルギーを全部使ってしまいそうなので我慢…


試合前からいろいろ萎えたが、ここで萎えるわけにはいかない。


勝利条件

ルールは先に3ポイントとる(なんでもいいので技を決める)

相手を泣かせる

相手を場外へ出す

相手に戦意を無くさせる


他ルール

敗者は勝者からの命令及び罰ゲームを三つ聞く事



つまり、ここで萎えるということは試合に負けるという意味だ。

そういうわけにはいかないのである。




「試合開始っ!」



とうとう試合が始まった。


もうこれ何でもいいから、なんか技を決めてさっさと勝てばいいのよね?

なら、先手必勝っ!始まりの合図とともに私は動いた。


「うぉりゃーーーーーーっ!」


リーチなら絶対に私の方が有利、ならばこいつの顔にグーパンかましてやる!

よし!これなら決まると思ったら…




だーーーーんっ!!



「一本!」



ふいに腕を取られ、利江の一本背負いが決まってしまった。

すごい勢いで体を投げつけられて、ものすごく痛い。


つまりは初っ端から、利江に1ポイントとられてしまったのだった。


「ふーん、はじまりの合図とともに攻撃ねー。

結構お粗末な攻撃ですこと…。」



思いっきりバカにされてしまった。

こんなクソガキから、ここまでバカにされるなんて、すっごい屈辱的だ。

今までになかったほど、プライドがズタズタだった。



「おい!バカか!?それはあまりにも考えなさすぎだ!」


リングの外から、二央の声が聞こえてきた。


が


いかんせん格闘技。考えている暇などない。


ある格闘映画曰く「考えるな!」とか言われてるがまさにそれだ。


「つぎ!はじめっ!!」



つべこべ言ってる場合じゃなかった。本当に次のターンになってしまった。


ホントどうしよう?


今はひたすら、利江からの攻撃を避けるしかなかった。

絶対に利江からの攻撃を食らうわけにはいかなかった。


「おらおらおらおらおらーーーー。

逃げてばかりじゃ勝てないよん」


とはいうものの、どうすればいいかもわからない…


「ぐへへへへへっ…なーんかあんたのおしりってさー、なーんかおばさんくささがあって、まーたおもしろいケツしてるのねーーー。もう、初めて来た時から、他の若い女にはない興味そそるケツ思ったわーーーー。」



何それ!?

まぁそりゃ確かに私はすでに経産婦ゆえに骨盤やヒップラインの歪みはあるかもしれない。

でも、そのケツがそそるってなに?マジキモいんですけど?


後ろをふと見ると利江はやっぱり私のお尻を狙っていて、顔をかがんだ状態だということに気が付いた。



あ!そうだ!!


私は目の前のロープに思いっきり飛び込んで、その反動を使って。


ダーーーーン!




「ヒップアタック!決まったーーーー!1ポイント!!」


私はロープの反動を使った攻撃で、利江の顔に座る状態となっていた。


そしてもう一発!



「ブーーーーーーっ!!」


利江の顔の真ん前で、思いっきり屁をかました。



「おい…。」


「…せんせ……」


「え?」


「…あちゃー」


幸助さん含む、応援席の4人はあっけに取られていた。


もう、こいつには頭に来てたからやけくそな攻撃だった。



「うぉええーーーーーー。」


利江はさすがにうめいていた。


「ねぇねぇ。これも攻撃のうちで1ポイントにならないの!?」



と審判に問いかけてみた。



「…んーーーー……。」


審判は真剣に考えていた。


「ほーひ!0.3ポイントーーーーー!!!セイコー1.3ポイントゲット!!」


1ポイントとれなかったが、0.3ポイントは取れたらしい。



なんだ?その0.3ポイントって?

イミフだけどまぁいいか。


それにしても我ながら、プラウドも恥も外聞もない情けない技で点数稼ぎしたのは生まれて初めてだった。それでもこの勝負は負けるわけにもいかない。



「うわぁーーーーーーーーーっ!!!」


利江はもう狂わんばかりな勢いで叫んでいた。



「もう、おこっちゃったもんね。おこっちゃったもんね。


とひちゃん怒らせたら、ただじゃすまないこと判らせてやるーーーーーーーっ!!」


すごい血走った眼をして睨みつけてきた。

ものすごく恐ろしい形相であった。


「再度はじめ!」



どこから出してきたか判らないが、いつの間にか利江の手にはヌンチャックが握られていた。


「え?こんなのありなの?」


と思わず口に出した問いにすぐ、


「ありです!異種格闘技バトルなので。」


と審判からの冷静な答えが返ってきた。


って、あんなのに当たったら、私やばいじゃん。いったいどうすれば??

絶対近距離戦からは無理となる。


おちつけ


どうすれば…


と思っていたら…



「いったーーーーっ!!」


その声とともに、利江の手からヌンチャクが宙に浮いていた。


え?



「あ」


ヌンチャクはそのまま場外へと飛んでいった。



「くっそー!」


利江は悔しがっていたのを「ざっまー」っと思っていたら、すかさず足元に何か音が聞こえてきたと思ったら、利江は私にタックルをかましてきた。

早めに気づいたので、なんとかうまいこと飛んでよけた。


もうこの際何でもありな試合なので、もうそのまま足を踏んでやろうとすら思った。

そしたら、いつの間にか利江はすでに視界にはいなかった。


「どこに行った!?」


と思ったら、いきなり



「かんちょーーーっ!」


「きゃっ」


後ろから指浣腸を食らった。



「指浣腸!1ポイント!利江2ポイントゲット!!」



なにそれ?


指浣腸でもありなんか?


いや、私がかました放屁でもありな滅茶苦茶な格闘技戦だ。

ない方がむしろおかしい。


それも利江の指浣腸は、利江なりに考慮してか何なのかはわからないが、審判目線では命中はしていたものの痛みは適度に弱く、ホント力にかげんはしていたのが何とも言えんかった。


私はとうとう2ポイントとられてしまった。



「リーーーチ!!」



利江はキャッキャッ言って喜んでいる。



「もう勝ったも同然だもんねー。あっかんべーっ!!」


なるほど…まわしの堅さや形じゃこっちが物理的に指浣腸しようにも…


考えただけで気持ちが悪くなってきた。


「さぁこれでファイナルラウンドになるのかーーー!?はじめっ!!」



これ…いっきに決めないと厳しくなってきた。


んーーー。


以前、ユキの同級生にキスして油断させたこととかあったけど…


さすがにこいつとだけはしたくない…考えただけでキモすぎる…


とにかく…こいつがされて困ることを考えるんだ。


そう思っていたら、その前にとんでもないことが起きた。それは…



「ぺっ!」


利江は私の顔めがけて、唾を飛ばしてきた。



それが見事なぐらいに私の頬に命中!



「つば飛ばし‼0.5ポイント!!」



なんと、利江のその攻撃が決まってしまった。


「利江‼2.5ポイントゲット!!」



という判定となってしまった。


私の「放屁」も、もはや格闘でもなんでもないけど、「指浣腸」にしても「つば飛ばし」にしても、もはや滅茶苦茶判定だ。


私はよりにもよって利江のつばが顔に当たってしまって、顔からショックを隠せなかった。


「てか、あんたが悪いのよ。屁をこくなんて汚い手を使うからよ!」


言われてみればその通りかもしれない。

天に吐いた唾が自分にかえってきただけだ。



もうショックでなんにもできない…



「フンざまぁないわね!何をしても無駄よ。とひちゃんはねー。無敵なんだからーwひゃひゃひゃっ」


ぼーっとしたままだ。




「ねねね。審判さーん。この人もう戦意ないみたいよーーー。だから、もうとひちゃんのかちでいいよねーーー?」



利江は審判に私に戦意がないとか言いつけに言っていた。



「まだ駄目ですよ。10カウントするまでです。ワン。ツー。スリー。フォーー。」



審判がカウントしだした。やばい…



「ファーイブ。シックス。セブン…」


でも全然気持ちが切り替えられないどうしよう?


そこへ…




「がんばれーーーーっ!!そんな奴に負けないでーーーー!!」



どこからか声が聞こえてきた…


観客席からだ。


今まで全然話もしなかった召使の女の子からの声援だった。


「そうだがんばれーーーーっ!!」


「えいとーーー」



「がんばれーーー」


「がんばれーーー」



その子をはじめとして、いろんな方向から声援が飛んできた。


「ないん」


といったとたん私はファイティングポーズをとった。


「おおーーーーーっ!!」



私への声援はなぜかすごかった。



「いいぞーーーーー!!」



「ひゅーひゅーーー!!」



私は半ば、キレていた…



「今度こそファイナルラウンド‼?開始ーーーっ!!」



私はこの後何をしたかは本当に記憶がない…

利江に対して、本気でキレまくっていた。


もしかしたら負けたか?と思っていた。


「キレてばかりじゃなんもできないわよーーー。」



利江は相変わらず煽ってきていた。


何かないか?どこか隙らしきもの…


こいつはとにかく後ろに回ることが多い。ならば私も後ろに回れるようにしないと…



「ハーン。私のマネか…いいでしょう。とひちゃんの攻撃は後ろからじゃないということだけを見せつけてやるわん。」


と言って利江は背中を向けたままだった。

いったい何をするの?



と思った瞬間いいことひらめいた!


利江は大股開きのまま、下は隙だらけだった。


そこへ…



「ドカッ!!」


大股開きの利江の股間に思いっきり蹴りを入れた。

利江はそのまま思いっきり飛び跳ねた。


え?これまるで男の子みたいだけど?

利江って女の子よね?



「あうっ…」


「マ〇蹴り1ポイント!セイコー2.3ポイントゲットーーーっ!!」


とりあえず利江はやっぱり女の子らしい…

正直あれで女の子いうのも信じられないが、やっぱりいつもの服装通り女の子らしい。







「いったーい!」


利江は床に倒れていた。



「え?」



「うわーーーーーーーーん‼いったいよーーーーーーっ‼‼」



利江は倒れたまま泣いていた。



ん?待て?泣いた??



となると…



「勝者!セイコーーーーっ!!」



と審判に手を取られ、私の勝利はここで確定した。

土地会えず、最後ぐらいは一応格闘技らしくしめることができてよかったとは思った。


正直もう3発ぐらいお見舞いしたいぐらいムカついていたが…

利江が泣いたせいで利江の負けで試合終了らしい…。



ギャラリーからの声援もすごかった。






あとから聞いた話によると利江は水谷家雇われ人からは、嫌われ者だったらしい。





私は利江に



「いい!

今後一切、私たちや月城家の関係者には関わらないこと

水谷家に雇われてる人や雇われた人たちに変なことしないこと


あと一つは…いざいう時のためにそれまで取っておくわ。


いい!絶対に守ってね!」


と契約書に指紋まで押させた。


本当は利江に「全人類に迷惑をかけるな!」と言いたかったが、罰ゲームはあくまでお互いの家同士の問題までしか有効ではないらしく、それはできなかった。

利江は基本、香奈江さんをはじめとする水谷ファミリーには攻撃しないらしい。利江が攻撃するのは、主に水谷家の使用人をはじめとする雇われ人といった自分より立場の弱い人しか狙わないらしい。

ホントに卑怯な奴である。


こうして、残りの水谷家で過ごす時間は平穏に過ごせた。

ホント新年早々から、全く経験なかったことを体験してしまった年であったw

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