▽クロエは前世を思い出した
温かく見守って下さると嬉しいです。
その日、グレートウォア国内では多くの困惑が生まれた。
しかし、元々グレートウォア国は戦によって領地を拡大させ、今に至った国なので、領地が広くその困惑が他国までに漏れることはなかったが。
そして、ここ公爵家の屋敷内にも大きな困惑が響き渡ったのだった。
中でも最も困惑を招いたのは、その公爵家のただ1人の一人娘のイキシア・クロエだ。
確かに、やはり一人娘だからと甘くしたいた部分があったが、今まで、散々使用人を奴隷のように扱い、そしてそれを両親に咎められても知らん顔だったそんな彼女が突然、
クロエ:「屋敷の皆様を集めて下さいませ。」
といい、今度はまたどんな無茶振りをさせるのだろうかと周りがざわめく中集まり、そして集まって最初の一言目が
クロエ:「今まで、散々皆様にわがままをしてしまって本当にすみませんでした。でも、今後からは悔い改めます。」
ーそしてその後に起きた混乱も含め、なぜこうなったのだろうと彼女は回想をするのだった。
わたくしはいつものように侍女に髪をとかしてもらっていたの。
いつものように鏡を見て、そしていつものように自分に見とれていたのですわ。え?自惚れするな?痛い子ですって?うるさいですわね。
とりあえず、その辺は放って置いて欲しいのですわ。
とりあえず、いつものように自惚れて可愛い子いるな…儚げな美少女とかまじで罪だなと…?ってえ?まじってどういう意味ですの?
…痛い…その理由を考えようとすると頭に鈍器で殴られるような痛みが走りましたわ。でもわたくしはそれの意味をなぜか知っていますの。
そしてこの意味を知っている意味を知らなくてならないと直感的にそう思いました。
そうして私は鈍器に殴られるような痛みと共にこの前世を思い出しました。
ぶっちゃけ、最初は自分の前世の記憶と今世の記憶が混じることになるし、困惑することになるんじゃとかなんとか思ったのだけど、全然そういうのもなく、ただ、私は私みたいな感じで元から決まっていたかのように違和感なく、同化?ができたという感じかな。
正直それだけでもう、驚きの連続という感じなんだけど更に、私は自分の顔をどこかで何か見覚えあるなと思って…
そして、私は前世の俗にいう乙女ゲームの悪役令嬢キャラをしていたキャラクターになっているということに気がついてしまいまして。
なので、バットエンドを避ける為にもまずは謝らなくてはいけないということで皆を集めて謝った訳なんだけど、なぜか微妙な空気になっていた。
ちょっと遅いかもしれませんが、流行りの転生です。
後、感想とか書いて下さったらとても嬉しいです。