-第8章-
ホワイトサンズから発射されたミサイルは、迎撃網を鮮やかに突破しながら目標地点に向かって一直線に飛翔した。
瞬く間に目標座標へと吸い寄せられるようにして着弾したかと思うと、冷たい空気を裂いて閃光が地上を包み込み巨大な爆発が地表をえぐるようにして巻き起こった。
その衝撃は凄まじく、地平線を超えて広がり空間そのものを震わせる轟音が響き渡った。
しかし爆発の壮絶さはそれだけに留まらなかった。
爆心地から膨張するように広がるEMP(Electromagnetic Pulse)が見えない波となって日本全土を覆い尽くす。
電磁波の襲来により電子機器は次々と命を失い、通信インフラは闇に沈み、電力網は音もなく断絶した。
都市は瞬く間に電力を奪われ、交通網は混乱に陥り、文明の心臓が静かに止まるかのようにその機能を失った。
爆心地から半径50km以内の地域では爆発の衝撃波がすべてを無に帰した。
コンクリートの建物は紙のように引き裂かれ、鋼鉄の構造物は灰と化し、地上に存在していたすべてが蒸発してしまった。
荒涼とした大地にはただ、かつてそこに何があったのかを思い出すことさえ困難なほどの静寂だけが残された。
この未曾有の被害は日本国民に甚大な犠牲を強いた。
政府は即座に緊急事態宣言を発令し国内外からの支援を求めざるを得なかった。
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