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98/98

98.高笑いしなかっただけマシ

美術品に黒魔法をぶち込んだ人造人間かと疑惑を向けてしまう程の、完成された容姿の“黒髪黒目”。


その『洗練された美』は外側だけで、内面は壊滅的な中にも僅かな気遣いを有するタチの悪い依存体質――なのだと、どれ程の者が把握しているのか。初対面で察する者は皆無だろう。




顔に似合わず武力もえげつねーな。相変わらず。




最早一種の感動の域に達し、腕組みで深く頷くヴォルフ。現実逃避かもしれない。


しかし肩を揺すられる感覚により我に返った。


「おい。おい、あれ。良いのか、止めなくて。やべーんじゃねーの」


「“黒髪黒目”に喧嘩売る方が悪い」


我に返ってもそこは譲らない。この国――“黒髪黒目”を渇望する国に生まれた者の、不変の常識。


事の始まりは、約――







10秒前。


フレデリコの領地。温泉街。


大豆茶の大量買いを済ませたヤマトは、納豆の大量買いをしようと。店に到着したと同時に、恐らく……他国からの観光客か。


「なにが名物だよ! こんなゴミ食う奴いねっつの!」


そう、店先で笑いながら納豆を足蹴にする男3人。彼等を視認したヤマトは秒で地面に沈めた。いつ動いたのかも分からない程の早業だったので、ヴォルフもランツィロットも数秒程感心してしまった程。


周りの領民が「ぉおーっ」と反射的に拍手を送ったのは、見間違いではないだろう。それは『名物』を足蹴にされた怒りからなのか、それとも“黒髪黒目”の早業に歓喜したのか。


恐らく、後者。“黒髪黒目”の能力を見れて満足。目にも留まらないどころか目にも映らなかったが、満足。くろ、かっこよ。







――っと、いう訳で。


「食文化は国によって様々。常識です。観光先の“食”をゴミ扱いし足蹴にするなんて、喧嘩を売っているのでしょうか。時には食文化の違いで争いが起こるというのに、何故その考えに至らないのか……お里が知れますね。――あぁ。思考能力すら無いからこうなっているんですっけ。それとも貴方達の国は、食べ物を粗末にしゴミだと足蹴にして許されるのですかね。だとするなら、“食”への執着心が強い私が貴方達を足蹴にしても許されますよね」




ぼ……暴論だーっ!!




ほぼ同時に周囲の全員が心の中で叫んだ。どう聞いても暴論。極論。


しかし地面に沈む男達の、ひとり――納豆を足蹴にした男の頭を踏み付けるヤマトが、正真正銘の『暴君』にしか見えないので黙る。目が笑っていないので全力で黙る。


あと、“黒髪黒目”の暴君ムーブ……格好良い。すき。支配されたい。すき。


我々にとってはご褒美です。ありがとうございます。


「お前それ、そいつらのこと『ゴミ』っつってるだろ」


「だとしたら?」


「好きにしろ」


「はい」


ぐりぐりっ。足蹴にする男の顔を砂まみれの納豆に擦り付けているのは、粗末にしているのでは……


そう思ったが、食べさせようとしているのだと察する。食べ物を粗末にした責任を取らせているのだろう。手段が野蛮過ぎる。治安が悪い。


騒ぎを聞き付けた、ひとりの憲兵。何故あのお方があんな事を……?とこの状況に困惑し、しかしヴォルフを視認したので駆け寄り説明の要求。どことなく助けを求める表情をしている。


基本的に憲兵は庶民の出。貴族出身者は表に出ない上官なので、巡回途中に駆け寄って来たこの憲兵は貴族ではない。


なのでヴォルフは気を悪くせず、簡潔な説明をすれば「なるほど」と。納得。……するしかなかった。


ヤマトの“納豆愛”はとっくに広まっており、そもそも『“黒髪黒目”』の『ドラゴン・スレイヤー』なので下手に止める事が出来ない。こわい。


「ぅ、ぐ……手前ぇ! なにしやがっ!?」


勢いよく頭を上げた男がヤマトを見上げ吠えるが、どがっ――!


再び。勢い良く頭を踏み付けられ、再び砂まみれの納豆に顔からダイブ。鼻血が出ており、恐らく歯も折れただろう。


次は頭を上げられずに呻く男は必死に顔を動かし、横目で『ヤマト』を視認。……ヒト、か?


思わず。その絶対的な造形美に怒りを忘れてしまった。


「煩いですよ。ほら、買ったのなら食べなさい。食べたいから買ったのでしょう? 独特な香りがしているので、忌避するのなら買う前に分かっていた筈ですもんね。それとも――まさか最初から、足蹴にする為に買ったとは言いませんよね」


「……っ手前ぇには、」


「『てめぇ』?」


「、……ぁ……あんたには関係無いだろ!!」


「ありますよ。このお店は私のお気に入りで、納豆は好物ですから。無碍にされては悲しいです」


「だからってこんな……傷害罪だ! おい憲兵っなにやってんだよ! こいつ捕縛しろ!」


男のその言葉で初めて憲兵の存在に気付いたヤマトは、視線だけを憲兵へ向ける。温度が感じられない、“黒”。


どくりっ――心臓が跳ねた気がした。捉えて来る“黒”にはいつもの柔らかさは無く、痛烈な鋭さに背筋が凍ったような感覚。『動くな』と命令されているのだろうか。


追撃に。


「私には『仕事中の憲兵さん』には見えないのですが。どうされます?」


「、――自分は休憩中であります!」


「良かった。『仕事中の憲兵さん』が来る前には、終わらせておきますね」


びしっと敬礼をしてから人垣を縫って姿を消した憲兵は、明らかに仕事中。巡回中。


なのに『休憩中ですよね?』との、強要。例え休憩中だとしても捕縛をして当然なのに、『捕まえるならお好きにどうぞ』との脅迫。更に『これが終わるまで憲兵を近付けるな』――その、“黒髪黒目”から直々の命令。




こんなの叶えるしかない。




相変わらず。この国は“黒髪黒目”に狂っている。


「は、――なん……おいっ!」


「無駄ですよ」


「ぅぐっ」


「この国に限り。“黒髪黒目”で在る私は、王家の不利益とならないのなら何をしても許されますから。なにをしても(・・・・・・)、ね」


ぐりっ――


靴の底が皮膚を擦る感触。また横目で見上げると、温度を伴わない冷たい“黒”。なのに綺麗に弧を描く口元。


なにをしても……それこそ、殺しても。“黒髪黒目”ならば赦される。




それ程の深い洗脳を受けている狂気の国。




不意――に。視界に映るほぼ全員が恍惚の表情で陶酔している。その現実を、踏み付けられたままの男は気付いてしまった。


……っは、


「はは……た、べ……食べたら、殺さねえ?」


「今後。食べ物を粗末にしないのなら」


「し、ない……しません! すみませんでしたっ助けて下さい! 殺さないで下さいっ!」


「……っとの事ですが。そちらのおふたりは?」


すっ――と向けられた冷たい“黒”。大袈裟な程に鳴った肩。視界に違和感があるので、恐らく涙が溜まっているのだろうな……と。しかし、がちがちと鳴る歯にはどちらも自覚が無い。


そのふたりの視界には、その絶対的な“黒”の向こうで腕組みで見据えて来るヴォルフ。生粋の貴族嫌い故に他国の庶民にすら名を知られており、加えて実質個人Sランクとの噂も……普通に恐ろしい。


「あれ、店内でやってたら『賊』認定で殺せたのにな。残念だったな、ヴォルフ」


命を奪うことに慣れている、正真正銘個人Sランクのランツィロット。何の感慨もなく笑っていて、純粋に怖い。


視覚と聴覚から齎されたその情報。気付けば何度も首を縦に振っていたのは、最早防衛本能だったのかもしれない。


すっ――


足を退けたヤマトは満足と目元を緩め、


「地面に落ちた食べ物は身体に毒ですよ。ちゃんと掃除しましょうね」


今迄の無慈悲さが幻だったかのように。そう言ってから、納豆の店へ入って行った。……たべなくて、いい?


呆然と。脱力してしまった男達。


その聴覚が認識したのは、ヴォルフとランツィロットの会話で。


「なにあれ。まじ暴君」


「ウケる」


「言葉がえげつねーのよ」


「可愛いもんだろ」


「そりゃ狂信者の処刑ん時よりは“かわいいもの”だろうけどさ。これ、大丈夫なのか?」


「領主が上手くやんじゃねーの。一応にも『名物』足蹴にされたんだし、ヤマトに非はねえって肩持つだろ。……来そうだな、領主」


「ごしゅーしょーさま」


「ハァ……最悪だ」


「ははっ!――おーいっ、憲兵ー。もう良いぞー」


ランツィロットの言葉にそろそろと人垣を縫って姿を現した憲兵達は、腰を抜かしたままの男3人の方へ。これから事情聴取を受け、騒ぎを起こした罰金刑が科されるのだろう。


殺されるよりマシだな……そう安堵する彼等は無言で紙袋を渡されたので、黙々と砂まみれの納豆を掃除し始めた。手がとても納豆のニオイ。


二度と食べ物を粗末にしないと誓った。くろ、こわい。







「あっははははは! 情報は回っていたが、本人から聞くと尚更面白いな!」


「キアラさん?」


「あぁ、すまない。食べ物を粗末にしたことは笑っていないよ。単純に、ヤマトの暴君さが面白いだけだ」


「なら良いです」


「良いのかよ」


呆れた声のランツィロットは、しかししっかりと楽しんだので注意はしない。暴君ムーブが様になっていて、とても愉快だった。


旅館で合流し温泉を堪能した後の、昼食。


豪華絢爛な料理を出されるかもと思っていたが、並べられた料理は中流のレストランに準じたもの。食材自体は高級なものだが、旅館の品格と冒険者の好みとを擦り合わせてくれたのだと。その心遣いは純粋に評価出来る。


「ランスロットも厄介な男に目を付けられたな。好みのタイプではないだけ、まだマシだろうが」


「ヤマトの性格まじ最悪だしな。娯楽としては最高だけど」


「これは褒められているのでしょうか」


「半々?」


「では、ありがとうございます」


「いや貶しはスルーかよ」


「性格が悪いので。明白な事実ですし、流石に性悪(それ)は否定しませんよ」


「変に潔いの謎過ぎんだよなー。――キアラ達は良いのか? この性悪で」


「ヤマトは良い男だよ」


「騙されてんな」


「騙した覚えは無いですが、きっと騙されていると思います」


ふふっ。可笑しいと笑うヤマトに、呆れの笑みを向けるランツィロット。ヤマト同様に可笑しいとくすくす笑うキアラ達。羞恥は無く、存分に“恋”を楽しんでいるらしい。


ヴォルフとプル、ラブは黙々と昼食を楽しんでおり我関せず焉。ボアの角煮が美味しい。


「そういえば、カラシ。薬なのに角煮には付けていて、皆さんも普通に食べるんですね」


「お前が前にここ泊まった時、リクエストしたからだろ」


「……そうでしたっけ?」


「お前にとって常識なら覚えてねえだろうな」


「お味は?」


「合う。『神の雫』出せ」


「恐喝を受けている気がします。今は無いので、また探しておきますね」


「ストックしとけよ」


「毎回1本しか見付からなくて。それに、工房への報酬を先に探さないと」


「チッ」


「お行儀が悪いですね」


くすくすっ。愉快と笑うヤマトの聴覚に入る、「これ、カラシ……」とのいくつかの声。この黄色いものが何かは分からずに、しかし確かに合うので普通に食べていたらしい。


そんな他愛もない会話と各々の近況報告をしながらの昼食を済ませ、いつも通りの食休み。


キアラが予約した利用時間は3時間で、入浴から食休みまでで1時間半。残りの時間でもう一度入浴することは決めている。それを伝えたら「なんで?」と全員が純粋に首を傾げたので、ちょっと面白かった。


「――あぁ、そうでした。キアラさん達にお土産があって。ドワーフの国の職人が厳選した砥石で、人数分ありますよ」


「砥石か。半年後に買い替える予定だったから助かった。ありがとう」


「ドワーフ厳選なら長持ちするしねー! ありがとう、ヤマトくん。大切に使うっ」


「喜んで頂けて嬉しいです。装飾品は、またの機会に」


「やめてくれ。前回の分で満足している」


「残念です」


「前回? 通信で言ってた“貢ぎ”ってやつ?」


「はい。この国を発つ前にデートに誘って頂いて。美女達に貢げて満足しました」


「へー。金額えげつなさそう。いくら貢いだ?」


「さあ?」


「……キアラ」


「知りたくないから調べていない。訊かないでくれ」


「ドラゴン・スレイヤー、えっぐ」


「今度ランツィロットさんにも貢ぎますね。賄賂として」


「まじで要らねー。ヴォルフに貢いでろ」


「分かりました。――ヴォルフさん」


「『神の雫』」


「本当に好きですよね。お酒以外でも良いんですよ」


「ねえ」


「無欲なのか、強欲なのか」


そう呆れて見せるヤマトだが、『神の雫』をリクエストする時点で強欲だなとは思ってはいる。しかしポーションや武器をリクエストしない辺り、無欲だなとも同時に思った。


それだけ『神の雫』を心底から気に入っているのだと、理解。


「いやヤマトの隣望んでるから強欲だろ。普通に考えて」


そのランツィロットの言葉に、うんうんと頷くキアラ達。ここで『“黒髪黒目”の隣』と言わなかった辺り、『ヤマト』を特別な生物だと認識しているという事か。


ランツィロットはこの国の生まれではないので『“黒髪黒目”の価値』を重視せず、単純に『ヤマト』と口にしただけの可能性もあるが。


どちらにせよ。満足と笑むヤマトと、自覚があるので特に気を悪くすることも羞恥も覚えないヴォルフ。互いに望み望まれての関係性なので、その指摘は寧ろ心を満たすものでしかない。


「ヴォルフさんは私のこと大好きですからね」


「お前も」


「はい。勿論」


ぽふぽふと花が咲く幻覚が見えた気がしたので、全員が呆れと共に小さく笑ってしまった。ヤマトの過去は知らないし訊かないが、自分達では想像も出来ない“なにか”があったのだとは察しているらしい。


取り敢えず娯楽として愉しめるならそれで良い。冒険者は娯楽に目敏い。


改めてこの趣味の悪い関係性を見せ付けて来るふたりに『はいはいごちそーさま』と内心笑っている、中。


こんこんっ――響いたノック。


ドアの向こうから聞こえる言葉は、当然予想していたもの。


「ヤマト様。フレデリコ様がご挨拶を、と。ロビーでお待ちです」


「通してください」


「畏まりました」


深く礼を示したのだろうな。それは、見えなくても全員が確信できた。当然だなとも思っている。


一体、ヤマトは何だと思われているのだろうか。『流れ者です』と毎回きちんと口にしているのに。


当然のこと――故に誰も口にしなかったので、ヤマトが皆の考えを知れる瞬間は無かった。


数分もせずに開いた、ドア。ノックをしなかったのはフレデリコの“甘え”だろう。面白いので許した。


「邪魔してしまったね」


「いえ。お会いできて嬉しいです」


「来んな」


「ヴォルフも変わらないようで安心したよ」


「チッ」


「ん、ふふっ……席を用意させますね」


「ありがとう。このままだと、ヤマトくんの膝に座ることになりそうだった」


「面白いのでそうしましょう」


「やめろ」


盛大に眉を寄せたヴォルフからの静止。


『“黒髪黒目”に乗らせるな』――そう言っているのだろう。価値を守る為に。


それならば応えないとなと判断したヤマトは、一応視線だけでフレデリコを確認。可笑しいと笑いながら椅子の追加を指示している。悪巫山戯は楽しんだらしい。


直ぐに追加された椅子。ランツィロットが「隣どうぞー」と椅子毎移動したので、空けられたヤマトの隣に有り難く腰を下ろす。


流石、Sランク。貴族の顔を立てている。純粋に感心。


それでは。と、早速。


「一応、確認なのだけれど。今回はお土産は無し?」


「試行錯誤してもらってます。ドワーフの叡智なので、期待しても良いかと」


「たのしみ」


真っ先に確認する事が土産(それ)なのか。


そのツッコミは、フレデリコにとっては最優先事項だと察したので誰も口にしなかった。言ったところでどうせきょとんとされるし、先程の件は今から確認すると分かっているから。


改めて。


「先程の件。ヤマトくんから要望はある?」


「特にありません。フレドの裁量で大丈夫ですよ」


「分かった。罰金刑と、感想文で済ませるね」


「良いですね。ああいう者達にとって読書は苦痛なので、今後は軽率な行動をとらないと思います」


「ヤマトくんの対応だけで充分だと思うよ。僕も見たかったな」


「恥ずかしいです」


「え」


「え?」


「……ヤマトくん、羞恥心あったの?」


「あります。なぜそんな誤解が」


「“美術品鑑賞”で堂々としていたから」


「完璧な肉体美だと自負しています」


胸に手を置き誇らしげなヤマト。確かに彫刻のような肉体美だったので男性陣は呆れもない。紛れもない事実。


反してキアラ達は呆れているが。見ていないので仕方ない。鑑賞出来るかはヤマトの意識の変化次第である。


「この後も入るよね。貸切に出来るかな」


「“黒髪黒目(わたし)”が頼めば出来ると思いますよ」


「うーん……流石に、ヤマトくんのイメージを落とさせたくはないかな。一応、挨拶と確認のために来ただけだし。次に来る時は前日までに連絡をお願い。ここの連絡先、登録して良いよ」


「分かりました。楽しみにしています」


旅館の連絡先登録の許可。嬉しいと上機嫌なヤマトに満足するフレデリコは、


「残念だけど下がることにするよ。またね、ヤマトくん」


「はい。また」


あっさりと部屋を出て行った。恐らく、貴族嫌いのヴォルフへの気遣い。ヤマトの“友人”として、ヴォルフの顔を立てて。


従業員がお茶を運んで来なかったのはこれが理由か。と、全員が理解。


“友人”としての立場を理解し、緩急と折り合いを付けているフレデリコ。その見極めに、キアラ達は純粋に感心したらしい。


「良い“友人”を得たようだな、ヤマト」


「はい。とても純粋で優しいヒトです。ご紹介する時間が無くて残念です」


「いいよ。忙しい中で来たと分かってる。いつか懇親会で会えたら、あちらから声を掛けてくれるさ」


「フレドは欲が薄いので、きっと穏やかな関係を築けると思います」


「それは有り難い。早く交流を持ちたいものだ」


「伝えておきますね」


ほわほわと柔らかいその笑みは、魔物討伐で殺伐とした日々を過ごしていたキアラ達の癒やしとなっただろう。やっぱり、すき。




閲覧ありがとうございます。

気に入ったら↓の☆をぽちっとする序でに、リアクションやブクマお願いしますー。


忙しくさせたのは『ヤマト』なんだよなー……な作者です。どうも。


結果論だとしても、あの観光客は“黒髪黒目”に喧嘩を売ったようなものだし。

そんなの領主としては事態把握と事後処理、国王への報告もしないといけなくてめちゃくちゃ忙しくなる。

『ヤマト』に会う口実が出来たけど、忙しくなったから短時間しか言葉を交わせなくてちょっと複雑……っていうね。


フレデリコ、次回の懇親会にキアラ達が参加することを確認してから参加しました。

お互いに「良いヒトだな」と、主人公の予想通り穏やかな関係を築いていくと思います。

まあ何ヶ月も先の事ですが。


舌打ちヴォルフは“貴族嫌い”を徹底していただけです。

フレデリコは貴族でも『ヤマトの“友人”』なので酷い忌避はしませんし、それはフレデリコも察していたので揶揄いのような悪巫山戯をしてみただけ。

ヴォルフが止めると確信して。

当たり前ですが、本当に“黒髪黒目”の膝に座ろうなんて思ってなかったよ。


性格の悪さを自覚している主人公、最高ですよね。

自重も反省も改心もしないところが高ポイント。

まじ最悪だなこの主人公(しみじみ)


食べ物を踏み付けるなんて万死に値する。極刑。

主人公は許してはいません。

只、これ以上この件に関して感情を割きたくないので穏便に終わらせただけです(※穏便ではない)


大の大人を思いっ切り足蹴にする主人公を書けたので、作者は満足。

我々の業界ではry


次回、滝壺のあれこれ。

水泳。

ナマズって美味しいらしいよ。


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