110.いっそ『放任』の域
貴族が多い王都。当然貴族をターゲットに事業展開をする商人は多く、であれば貴族を客層とする高級宿のセキュリティやプライバシーは厳重に。他の領からも“箔付け”として学園に通う子達も居るので、高級な宿はほぼ埋まっているそうな。
それはヤマトが選んだ宿も同様。『高級宿』に相応しく各部屋に魔道具のベルが置かれており、そのベルは対になるイヤーカフへ音を伝える。イヤーカフは、各部屋担当のスタッフが交代で装着。
「このベル、鳴らし方によっては暗号として使えますね」
朝食の配膳中。
食事は注文時に担当スタッフへ料金を支払い、部屋に配膳。アイテムボックスを使えるシェフが交代で常駐しており、いつでも出来立てを提供可能。
つまり。食堂や厨房の稼働時間を気にせず、24時間いつでも注文出来る。食いしん坊のヤマトとしてはとても有り難いシステム。素晴らしい。
ふと思考に浮かんだその活用法を口にすると、担当スタッフは見事なきょとん顔を披露。しかし直ぐに営業スマイルを浮かべ、それは疑問による問い掛けなのだろうと答えを口にした。
「通信具が開発される前に、戦場で使用されていたそうです」
「なるほど」
やはりこちらの世界でも、軍事用に開発された物が一般へ転用されてきたのだと。理解。
担当スタッフの言葉からして、過去――戦争が頻発していた時代では、膨大な魔力を消費する『通信具』は使用されていたらしい。戦争の頻発……時代背景から考えても理解出来る。
今では通信具を使える程の稀少な魔法士を戦場へ行かせる愚者はおらず、現代の戦場では通信具は使われていない。音が鳴るこのベルを、未だに偵察やスパイで使う筈もない。
ならば今は……『文字』を送れる魔道具を戦場で使っているのだろう。冒険者ギルドの支部が本部から魔物解体の資料を取り寄せているので、恐らく合っている。
だとしたら……
レオが『文字での通信具』を教えてくれなかったのは、私との連絡は『声』でしたいから……とかかな。単純に、軍事品だから今は教えられなかっただけの可能性もあるけど。
まあ、その『軍事品』が解禁されたら直ぐに教えてくれるだろうね。いい子だし。
確信。他の者達よりも逸早くヤマトに情報を伝えたいと、レオンハルトならばそう考える筈だと。心から信頼して。
「恋文のやり取りが活発になりそうですね」
近い内に『ポケベル』のように小型化された魔道具が、先ずは王侯貴族を中心に普及するのかもしれない。膨大な魔力が必要とされる通信具とは違い、誰にでも扱える魔道具が。
だとしても『携帯電話』のような魔道具の実現は、使用する魔力量を考慮するとまだまだ先。単純に考えても『個人で膨大な魔力が必至の通信具+魔石を使用した文字を送受信する魔道具』――ひとつの魔道具内に、互いに干渉せず独立させたふたつの魔力回路が必要とされる。その上での小型化。
これこそ大賢者にしか開発出来ず、研鑽を積んだ魔法士団にすら使用することは不可能だろう。魔力量の観点からも、使用出来るのはエルフ族くらいか。
誰かが、より汎用な『電波』を発見出来ることを祈る。下手の横好き程度で専門知識が乏しいヤマトが『携帯電話』の開発に手を貸すことは無い。現状でも特に不便ではなく、そもそも面倒臭い。
この世界の技術は、この世界の技術者が発展させていくべき事象。それが筋だ。と。
「?……それは、つまり……?」
「いい。こいつの独り言、一々気にするな」
「あ、ひどい」
そう言いつつも一切傷付いていないのは、いつもの事。不思議がりながらもデザートまで配膳を終えたスタッフにも、特に説明はしない。これもいつもの切り捨て。
ヴォルフが気になるのなら説明するが、そのヴォルフは興味が無い様子。なので、この予想は一応思考の端へ置いておくだけ。
後々この予想が必要になるかは知らない。ヤマトは技術者でも有識者でもないので、どうでもいい。
改めて。
「ご注文の料理はお揃いでしょうか?」
「はい。ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ」
満足そうに。褒めるようにも見える、緩められた目元。
ヤマトに礼を示し退出するスタッフは、閉じたドアに向かい合ったまま――「……やっぱ貴族」との呟きをひとつ。
実質個人Sランクでヒトの気配に敏感。故にその聴覚が呟きを知覚したヴォルフが瞬時に口元を隠し肩を震わせたので、なんだろう?とヤマトは首を傾げる。
その事実は、ヤマトもスタッフも知らなくて良い事。“貴族疑惑”は今に始まったことでもなし。
恐らく。昨日の夕食の注文か配膳の時に、既に何かをやらかしたのだろう。根掘り葉掘り聞き出す気は無いが。
ヴォルフが食べ始めたので話す気は無いと判断したヤマトも、食事をとる為に手を動かした。
本日の予定の確認の為に、口も。
「この王都も、割の良い恒常依頼が?」
「貴族多いからな。学園も、食材や素材必要」
「ではダンジョンですね。スポット、発生させましょうか」
「お前そろそろ“ヒト”に戻れ」
「ヒトです。リクエストするだけですよ」
「だから。『ダンジョン魔物説』を前提にすんな」
呆れた表情。ドン引きの表情ではないので、ヴォルフも『ダンジョン魔物説』を受け入れ始めているらしい。その真偽が判明する瞬間は、果たしていつになるやら。
少なくともヴォルフが生きている間は来ないだろう。別にどうでも良いと思っているので、特に問題は無いが。
ふふっ。可笑しいと笑うヤマトは自分から振った話題なのに、その後は食事に集中。いつも通りのマイペースである。
のんびりと。プルもラブも、デザートまでしっかりと完食。ヴォルフは、デザートは一口。すっかり“日常”とさせられた。
「依頼の後、ランツィロットさんと飲みに行きますよね。ここの料理気に入ったので、一旦戻って昼食を食べたいです。ヴォルフさんは?」
「ん」
「お酒に専念する気だこの酒飲み。塩辛、食べられないの可哀想」
「ゲテモノ食わそうとすんな」
「お米と食べたら最高なのに。ゴボウは食べれたじゃないですか」
「は、……あ?」
「きんぴら――『きんぴらごぼう』。『神の雫』と相性良くて、気に入ってましたよね」
「……ハァ」
「ふふっ。ゴボウ料理を見たことが無かったからこそ、ですね。先入観を除外してしまえば、その程度のことですよ。次は納豆を忍ばせてみます」
「1ヶ月無視する」
「残念」
くすくすっ。可笑しいと笑うヤマトは、流石に納豆は忍べないなと。誰よりもそれを理解しているので、これはヴォルフを揶揄っただけ。
しかし何かを忍ばせる気は満々。きっと、次は山芋を忍ばせるのだろう。ヴォルフが気に入ったお好み焼きに忍ばせれば、少量ならバレないと予想して。今後の楽しみが出来たと、上機嫌。
テーブルに頬杖を突くヴォルフは、……こいつ。
別のゲテモノ忍ばせる気か。どうせ、俺相手なら許されると思ってんだろ。
まあ……許すけどよ。俺が本気で嫌がるモンは食わせねえだろうし。
好きにすりゃあ良い。美味ぇもんに限りで。
その確信と、甘やかし。ヤマトの“娯楽対象”が自分でも、その結論は変わらない。文句は言うが。
食事の序でに頼んでいた新聞を手に、食休みを始めたヤマト。それを確認してから、ヴォルフも装備の点検で時間を潰し始めるのだった。
「学園祭の前に学園の敷地内に入れるの、ちょっと嬉しいです」
「良かったな」
「はい」
恒常依頼とは別に、高ランク冒険者限定で冒険者ギルド職員が直々に紹介する『特別恒常依頼』。これも、この王都特有のもの。
静謐と陰謀。漠然とした青春。それらが混ざり合う、貴族の子供が通う学園。
その敷地内に在るダンジョンの脅威度調査。全10階層と小規模のダンジョンだが、子供達の安全の為に王家と学園連盟での依頼。王家が絡んでいるので、当然ながら報酬は高額。
「ヴォルフの、こーゆー『貴族だから』って突っぱねないとこが好きなんだよなあ」
「分かります。忌み嫌っている“貴族”だとしても、子供にはちょっと優しいんですよね。ヴォルフさんって」
「ヤマトの世話焼く程だしな」
「貴族じゃないですよ」
「“子供”も否定しろー」
「童心は大切にしていますから」
胸に手を置き、誇らしげな表情。どう見ても貴族“らしい”所作なので、ちらほら居る生徒達は困惑。
敷地内と言っても校舎からは距離がある。授業でダンジョンに入るのは騎士や魔法士を志望している生徒に限りで、普段はダンジョン周辺に生徒は来ない。
なので。今、周囲に居る生徒達は「個人Sランク冒険者が来る」と聞き付けた子達。授業を抜け出したのか。もしくは、そういう融通が通る家格なのか。
どちらにせよ。子供に優しくとも“貴族嫌い”のヴォルフからすると、『見世物』のようであまり面白くはない。
「つーか。なんでヴォルフも来たん? 俺に来た依頼なのに」
「お前、美術品を貴族から守れんのか?」
「ふかのー」
「なぜか私の所為になりましたね」
予定は合わせていなかったが、冒険者ギルドで合流したランツィロット。職員が彼へ『特別恒常依頼』の受注を頼んでいる場面を、ヤマトが視認してしまった故の現状。
即座に同行を決めた上、ランツィロットも「良いぜ」と軽く返した。
その会話は受注完了しギルドから出る瞬間だったので、職員が割り込む隙も無く……確実に、タイミングを狙っての同行宣言だった。抜け目ない。
となれば。まだ子供だとしても貴族の性質故に『美しいもの』を好む者達の巣窟へ、美術品を放り込む事は出来ず……無意識でも“騎士”の性が出てしまい、不機嫌になりながらもヴォルフも同行した。と。
確かに王侯貴族との関係を程々の円滑さで保っているランツィロットには、彼等からヤマトを守ることは不可能だろう。“あの国”から遠いこの国ですら『貴族嫌い』と有名なヴォルフだからこそ、貴族に対しても敵意と警告を向けて『美術品』を守ることが出来る。
そもそも「やめろ」と言えば良いだけなのに。ヴォルフの心情を尊重するヤマトなら、同行を取り下げる筈なのに。
なのに。それを確信しているのに。頭を抱えながらもこうやって好きにさせるのだから、ヴォルフも本当に面倒臭い性質をしている。
「早く潜んぞ」
「ファンサービスは良いんですか?」
「なぐる」
「ふふっ。すみません」
貴族嫌いで有名でも。嘗て『孤高の獅子』と称され、現在は実質個人Sランクの実力者。そんなヴォルフへ憧れを持つ者は、貴族の中にも存在する。
その人数は正真正銘ソロSランクのランツィロットには及ばないが、野次馬に来た生徒達の中にも居るのだろう。ヴォルフに憧れている、騎士志望の子が。
単純に“厳つい年上男性”を好む女子も、少なからず。
不機嫌オーラを全開にダンジョンへ入るヴォルフに続き、ヤマトとランツィロットも入場。がらりと代わる空気。10階層の小規模ダンジョンだとしても警戒は怠らない。
通路の端でスライムがぽむぽむとバトルをしている光景に、可愛らしい弱肉強食だな。と雑な感想を持ちながら足を動かすヤマトは、ふ――と。
「授業に使っていると言っても、国の中――しかも学園の敷地内にダンジョンが在るなんて、よく許容されていますね。冒険者の国ではないのに」
「『安全』を天秤に掛けても『資源』を取ったんだろ」
「小規模ダンジョンから出る資源を?」
「稀にバグドロップ」
「ばぐ」
「お前が売ったダイヤ。原石じゃなく加工済み出んのも、バグ」
「ダンジョンの好奇心とチャレンジ精神ですかね」
「だから、……いい。面倒臭ぇ」
「諦められました」
「受け入れたんじゃね?」
可笑しいとニヤつくランツィロット。ヴォルフは否と答えないので、本当に受け入れたらしい。いくら言っても『ダンジョン魔物説』を根底に話すのなら、毎回指摘する方が面倒臭い。と。
受け入れたのなら良いかと。あっさりと思考の端に置いたヤマトは、短い1階層を突っ切り問題なく2階層への階段へ。調査なのに突っ切って良いのかとも考えたが、ダンジョンの造詣に深い冒険者ふたりの判断なので指摘はしない。
気になるので質問はするが。
「そもそも。ダンジョンの調査って、何を調査するんです?」
一応、“指摘”にならないように言葉を選んで。
その質問に答えてくれたのは、ランツィロット。ヴォルフよりもダンジョン調査の経験があるからだろう。ヴォルフも説明を丸投げする気満々。
「色々あるけど、大抵は下層の魔物が上層に来てないかだな。――あ。先言っとくわ。スライムは下層から上がって来た魔物取り込む……自浄作用?って感じだから、1階層はスライム居たらスルー。でも気配探りながらのスルーな」
「それが出来るの、高ランク冒険者だけですね」
「だから『特別恒常依頼』」
「あぁ、なるほど。“信頼出来る実力者”の証明」
「そゆこと」
こつりっ。2階層へ下りたと同時に壁の穴から突っ込んで来た、ホーンラビット。難なくツノを握り止めたランツィロットは、取り出したナイフでホーンラビットの喉を斬ってからマジックバッグの中へ入れる。
アイテムボックス内は当然ながら。マジックバッグ内も、物同士は互いに干渉しない。保護膜のようなものに包まれているらしい。
相変わらず、その原理は不明。そういうもの。
「2階層からホーンラビットって、難易度的にどうなんです?」
「ちょい難しめ。易しめは小型の虫型が多いな」
「私にとっては高難度になりそうです」
「そういや虫ダメなんだっけか。でも砂糖と蜂蜜大丈夫って、基準何」
「虫自体を食べる訳ではないので。その切り替えは出来ます」
「わからんのよ」
砂糖と蜂蜜――シュガーアントとハニービー。それぞれの体内で精製され吐き戻されたもので、それは幼虫の栄養源。元の世界での蜂蜜と同じ。であれば、シュガーアントが作り出す砂糖にも抵抗は無い。
その意識の切り替えは、ランツィロットにもヴォルフにも理解出来なかったが。「虫の体内で作られてるのに」と困惑の表情。
なので、とても納得感のある理由を。
「甘いものは人体にも、脳を回す為にも必要ですから。あとスイーツ食べたい。好き」
「あー。理解したー」
「ちょっと複雑です」
流石に『ゲテモノ食い』と認識される程の食いしん坊。説得力も納得感も違う。解せない。
この会話の間にもホーンラビットの特攻は受けており、三者三様で対処している。ヤマトが討伐した分はギルドには卸さず、アイテムボックスでストック。個人的に、ホーンラビットはハーブ風味の唐揚げがお気に入りらしい。
プルにより血抜きは完璧。宿で厨房を貸してもらうことを決めた。断られるなんて一切考えていない辺り、傲慢さが迸っている。
危なげなく2階層の調査を終了。3階層へ続く階段を下りながら、とんっ――ヴォルフの横へ。
同時に、向けられた視線。
「んだよ」
「なんとなく?」
「あそ。……――おい。こっち」
「そっち? なぜ」
「知らん。なんか落ち着かねえ」
「……ふふっ。はい」
ヴォルフの左隣。いつもの定位置とは逆。ヴォルフが剣を抜いたら、ヤマトが傷付くかもしれない位置。
確かに『騎士』からすると落ち着かない。己の剣が『主』を傷付ける可能性は、徹底的に避けて然るべき。
これで自覚無いなんて、本当に不思議な生態だなー。いやヴォルフさんが『ヴォルフ』で在る為なんだろうけど。
ロイドさんに話してみよっかな。頭良くて口も固いから、ロイドさんと話すの楽しいんだよねえ。
これ言ったら調子に乗ってヴィンスにマウント取りそうだから、『話すの楽しい』は言わないけど。ヴィンス、絶対拗ねて面倒臭い絡み方して来るし。
いやその面倒臭い拗ね方も面白いけど。でも序でに“言質”取ろうとしてきて疲れるから、やだ。
ヤマト自身が一番『面倒臭い拗ね方』をするのに。その自覚が無い、棚上げ。無自覚なので仕方ない。
3階層。下り立つと同時にヴォルフの右隣へ移動したヤマトは、愉快そうなランツィロットが右隣に来たので少し笑ってしまった。ランツィロット自身、ヤマトを傷付ける抜剣の仕方はしないとの自負があるのだろう。この大陸唯一のソロSランクなので当然か。
改めて。調査の為に足を動かし、――あ。
「ランツィロットさん」
「んー?」
「スポット。どの魔獣が良いです?」
「……」
「うん?」
「……オークで良いんじゃね」
「いえ、ランツィロットさんが楽しめる魔獣を」
「あー。ヤマトとヴォルフ居るし、ミノタウルスで。でも今度な。学園内のダンジョンからミノタウルスなんか出たら、大パニックで宿に使者来んぞ」
「それは面倒ですね。では、無難にボアのスポットにしましょうか」
「おー」
こいつダンジョンにリクエストする気だ。――そう瞬時に察したランツィロットだが、何かを言ったところで“リクエスト”することは決定事項。それも察したので、「やめろ」と言うことすら放棄。
ランツィロットもヤマトを甘やかしているのだろう。恐らく「もう……好きにすれば良いんじゃねーの」の、諦めに近い甘やかしで。
しかし。ヤマトはそのリクエストを声に乗せず歩き続けるのだから、
「まじ不気味」
「何がです?」
「さあ?」
愉快。不思議そうに首を傾げるヤマトに、心底愉しんでいます。と口角を上げ、本日のこの“娯楽”を存分に愉しむことにした。
依頼完了後に約束通り飲む酒も楽しみに思うランツィロットは、依頼達成処理の後――ヤマト達が泊まる宿に拉致られることをまだ知らない。
閲覧ありがとうございます。
気に入ったら↓の☆をぽちっとする序でに、リアクションやブクマお願いしますー。
ソロSランクを拉致る流れ者にウケてる作者です。どうも。
ヴォルフも宿で食べると言ったので「じゃあランツィロットさんも」との、拉致。
ちゃんと宿には許可を貰ったし、態々許可貰ったと聞いたランツィロットはアホかと思った。
奢りなので有り難くお高い料理を堪能したよ。
そのお高い料理の後に冒険者向けの酒場で飲むと云う、明らかにミスマッチのちょっと意味が分からない体験。
ウケた。
ヴォルフに憧れてる貴族の子達、ヴォルフが“貴族嫌い”と知った上で憧れてるので軽率に話し掛けに行きません。
めちゃくちゃ話したいけど、憧れのヒトを不快にさせたくはないですからね。
地位が高くてもその辺りは弁える。
“貴族”としては兎も角、“個人”としては嫌われたくないからね。
ちゃんとヴォルフの精神面を考えることが出来る、いい子達です。
ゲテモノを忍ばせる主人公、鬼かな???
食べ物はやめて差し上げろ。
いやヴォルフは許すんですけども。
甘やかされてるから許されると確信した上での、忍ばせ。
忍ばせる主人公が悪いのは事実として、その上で甘やかしてるヴォルフも悪い。
めちゃくちゃ仲良しなので、大丈夫だ。問題無い。
『携帯電話』に似た魔道具、カメラ付きなら更に開発は困難でしょうね。
主人公はちゃんとそれを分かっていますし、本当に現時点で特に不便が無いので欲しいとは思わない。
疑問を直ぐに検索出来なくて、もやもやはするけど。
それでも“なにか”に駆られずのんびり出来る、このスローライフを心底気に入っています。
元の世界の現代文明。その技術の進歩が異常過ぎただけだと、ちゃんと理解していますからね。
この後。
7階層でボアのスポットを発生してもらったので、主人公満足。
大体三等分で討伐して、ヴォルフとランツィロットはギルドを介して学園優先で王侯貴族に納品。
主人公は4体分の肉だけストックしてから、残りは市井に流しました。
顔見知りの冒険者パーティーが「ここでも『貴族の施し』してんのウケんだけど」と言ったので、それを聞いた冒険者達が酒場で話したから一気に市井に広まったよ。
冒険者は声が大きい。お酒の席なら更に大きい。
次回、貴族は『美術品』に目がない。
ショッピング。
答え合わせ。




