貴族
マーベラス・メッシー男爵
ガゼル将軍の右腕的存在で副官を務めた人物。トワイル戦役の功績から、男爵家を賜った。領地はトワイル国との国境であり、国の防衛の為に抜擢されたという見方が強い。
第一王子派。
サジタリア伯爵
財務大臣。普段は好々爺然としているが……。本人曰く、出っ張ったお腹が悩みの種。第一王女派。
モンロー伯爵
伯爵領は穀倉地帯として有名。トワイル国との国境ながら、それ故国防費の大半を割いて防衛に当たっている。本人は根っからの貴族のため、軍を率いて戦場を駆け巡ることはしない。羽振りが良いとのことで、最近奥様達の中でも注目の人物。第二王子派。
ルドルフ侯爵
第二王子派。アイリスを夜会に誘ったが、アイリスからは見事に断られた。
ミモザ・ダングレー侯爵令嬢
アイリスの学園での友人。少し垂れ目がちな可愛らしい顔立ちをした少女。婚活をしつつも上手くいっていないことが最近の悩み。街にお忍びで出かける時はミーシャと呼ばれている。
ドランバルド伯爵夫人
メルリスと親しい女性。柔らかな金色の髪と、朗らかな表情で人を和ませる。メルリスにセンスが良いと称される人物。中立派。
レメディ・カルディナ伯爵夫人
ドランバルド伯爵夫人の茶会にて、アイリスは知り合った人物。噂話が大好きで、結構情報通。中立派。
ドーラ・ダナス伯爵夫人
ドランバルド家で知り合った人物その2。中立派。服飾には目がない。
サリナ・ミネス男爵夫人。
ドランバルド家にて知り合う。中立派。
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「……横の繋がりが大切とはいえ、人を覚えるのって大変よね。ルディもそう思うでしょう?」
「確かに。アイリスはどうやって覚えてるの?」
「貴族図鑑で家系を予習をして、後はパーティで顔を覚えるって感じかしら?」
「ああ、まあ大抵そうだよね」
「後は最悪ターニャを潜り込ませて、後ろからそっと囁いて貰うこともあるわね」
「……俺、いつも思うんだけどさ。ターニャって、何者?」
「あのスペックの高さは確かにそう思うわよね」