表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の大切なたからもの  作者: 黒猫マグカップ
PR
16/40

食器洗い

【16】



らいと5歳

こーや2歳



私が熱を出すのは5年ぶりくらいだ。

平熱が低いから38℃はかなりキツい。

はぁはぁ言いながら、

「らいとー、こーや遊んであげれなくてごめんね」

「いいよー。はやく元気になってねー」

「...。」

こーやはまだお話ができないから無言。


2人はいい子で遊んでる。


それでもお昼ごはんは作らなきゃ、と作っては寝る。

らいとに盛り付けなどは頼む。


夜ご飯も作っては寝る。


そんなこんなで、食器がシンクに貯まっていく。。

(下のほうの食器、壊れないかな。。)

布団から這ってシンクを見る。

(あ。山盛りだ...)


旦那が帰って来てから、食器が壊れちゃうのではないかと話をすると...

「熱が下がって元気になったら洗えばいいじゃん!」

「...。」

この人は洗ってくれる気は全く無いようだ。

こんだけ真っ赤な顔して動けないのに、協力を求めた私がバカだった。

ケンカする気力もない。

別に根に持つわけではないが、この言葉は一生忘れないだろう。

(かなり根に持っている)



無駄な話しはしたくないので、諦めて熱を下げることだけに専念する。早く子供たちと遊びたい。薬もなかなか効かないなー。



───カチャカチャ

───ジャー


何かがぶつかる音と、水の音で目が覚めた。

もう夜中なのか?


ドアを開け、キッチンを覗いてみると、らいととこーやがシンクに立っている。こーやは背が足りないので牛乳パックで作った八角形の私が作ったイスに立っている。


2人で、というか、らいとが小声でこーやに話している。

「ママ具合悪いからね。お皿心配してたもんね」

「んー」

「ぼくたちが洗ったら喜んでくれるかな」

「んー!!」

「こーや、しーっ、だよ」

「...んー」



泣いた。こんなにちっちゃいのに。。

洗い方もわからないのに。


ふらふらしながら子供たちに近づき、後ろから2人に抱きついた。

「ママー!ダメだよ寝てなきゃー」

「らいとありがとう、こーやもお手伝いしてえらいね」

「あともうちょっとだからね。ね!こーや」

「んー!」

「お任せしていいの?」

「大丈夫だよ!」

「じゃあありがとう。お願いします」


布団に横になりながら、子供たちの優しさと成長を見ながら、少し眠りについた。


は!と目が覚めて、子供部屋を見るとふたりがスースー寝ている。

さらにキッチンを見ると、びっちゃびちゃのシンクと水切りカゴに、こんもり盛られた食器。

床もびちょびちょ(笑)

頑張って洗ってくれたんだね。ありがとう。

もう明日からは大丈夫だからねー。



寝ている2人の頭を撫でながらありがとう、と何度も心のなかで呟いた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ