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私の大切なたからもの  作者: 黒猫マグカップ
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10/40

出前一丁

【10】



らいとが生まれて8ヵ月。

ミルクも離乳食もそこそこ。。あまり食べない。

おいしくないもんなー。

でもすくすくおっきくなってるから大丈夫かな。

うん。問題ない。


らいとは、お昼ごはんを食べ終わりいつものように遊んでいる。

変わったのは、ハイハイやゴロゴロして遊ぶのではなく、おもちゃで遊んだり、絵本を見る遊びになった。

しかもつかまり立ちも出きる!

成長したなー。


中でも絵本がお気に入りで、15㎝角の厚さ1㎝くらいの小さな本。

『やさい』の本には1ページに1個の野菜の絵と名前が。

『くだもの』には1ページに1個のくだもの。

『のりもの』には──以下省略。

一緒に見ながら

「これは、トマトだよー」

「これはきゅうり」と教えながら読む。


本を見ているときは本当に静かで...いや、静かじゃないか。

「あー」とか「うー」とか言ってまるで読んでいるようだ。


──ぐるぐるぎゅ~ぅぅ


お腹すいた。。

「ごめんね、らいと。ちょっと遊んでて。ママご飯食べるね」

「うー」


今日はラーメンが食べたいな。

棚を色々見てみる。

お。あったあった。前に買っておいた『出前一丁』!

ささーっと作って卵を割り入れ、どんぶりに移し変える。

テーブル(こたつだけど布団かかってないやつ)に持っていって...


「いただきまーーーす!」

うん!やっぱこの味好きだなー。

おいしい♪



あと2、3本で食べ終わりそうな時、、気がつくとらいとがぴったりとくっついて横にいる。

「なんだ?」


じーっとラーメンを見ている。

「らいとはまだダメ」

「んー!」

「ダメだよー」

「んー!!!」

「ダメだって!」

「んーー!!!」


どうも食べたいらしい...

大丈夫かな?

まだ8ヶ月。でも旦那も8ヶ月でカレー食べたって言ってたし。


横でうるさいらいとに、ちょっとだけ麺をちっちゃくしてスープと一緒にあげてみた。

もぐもくごっくん。

「...!? んーー!!!」


もっとくれ、と言ってきた。え?マジで?

またあげてみる。

ぱくっ

「んー!!」


おいしいらしい。

結局残りの2、3本はらいとが全部食べた。

「もう、ないよ;;」

「ん~!!」

──泣き出す。


もう無いんだもん...。

また買ってあげるから、ね。

らいとは泣き止んだが、何かを思いながら空っぽのどんぶりの中を見つめている。

「今まで、味のうっすーいご飯やおいしくもないミルクばっかでさ。こんなおいしいのあったじゃん!なんでくれなかったの?」と思ってるんだろうな。


この日を境に、らいとのお昼ご飯は乾麺をめっちゃ砕いて、めっちゃ煮込んで、すこーーし薄めのラーメンとなった。




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