第2353話 お客さんがいてもカオスな宴会
弥生の誕生日パーティーを楽しむ亜美達。
☆亜美視点☆
今現在、弥生ちゃんの誕生日パーティーが「皆の家」のリビングで行われているよ。
参加出来る人は皆来ているよ。
三山君は残念ながら明日もお仕事という事で来れないが、姫百合さん同様にビデオ通話で参加して話に加わっている。
明日もお仕事なのに、弥生ちゃんを直接祝う為にやって来た武下さん。
愛だねぇ。
「なるほど。 それじゃあ、風花さんのバーチャル体をデザインしてるのが紗希さんなんですね?」
「そゆこと。 紗希ママって呼ばれてるわ」
「紗希ママ、夏に水着衣装があるからデザインよろしくお願いします」
「水着あるの?! 頑張ってデザインするわよん!」
「Vドルって水着衣装とかも着たりするもんなの?」
「まあ、あまり際どいのはNGらしいんですけど」
「普通に露出控えめな感じならセーフらしいです」
「なるほどなるほど。 デザインする時の参考にするわ」
「また、紗希ママの会社に正式な依頼が行くと思うから、よろしくお願いします」
「うむうむ! 今から色々考えとくわ」
花風風花さんは紗希ちゃんがデザインを手掛けているVドルだ。
既にデフォルト衣装とライブ衣装の2着を紗希ちゃんがデザインしており、水着衣装は3着目になるね。
「紗希さん、本当に凄いデザイナーなんですね」
「きゃはは! まあね」
「明日、私のチャンネルでオフコラボ配信をやるんですよ。 良かったら是非見てください」
「おお。 明日はゆっくりする予定だし、是非見させていただきます」
リアルアイドルとVドルの交流も行われており、非常に良い日である。
いずれ、姫百合凛と花風風花さんや祭火つづみさんのコラボなんかも行われる日が来るかもしれないね。
◆◇◆◇◆◇
少し時間が経つと、いつものカオスタイムが始まった。
紗希ちゃんの例のアレも飛び出しており、Vドル2人は顔を赤くしている。
「紗希ママ、脱ぎまぁす!」
「だから脱ぐなっての! 風花さん達が見てんぞ」
「さ、紗希ママって酔うと脱ぐんですか?」
「だねぇ。 もはや風物詩だよ」
「男性もいるのに……」
「紗希はそないなん気にせぇへんからなぁ」
「紗希ママ……」
「きゃはは!」
「やっぱり簀巻きにしとくかぁ」
と、遥ちゃんが手慣れた様子で紗希ちゃんを布団で巻いて縛るのであった。
ああなると紗希ちゃんは服を脱ぐ事も出来ないからねぇ。
「すまないなぁ。 紗希ママのこんな情けない姿を見せる事になって」
「あ、あはは。 でも、楽しいですよ」
「こんな風に集まってパーティーって中々無いですからね」
「きゃはははは!」
紗希ちゃんは簀巻きにされながらも大爆笑しながら横たわっているよ。
紗希ちゃんは本当にお酒をコントロール出来ない人である。
外では絶対に飲まないっていうのは徹底してるらしい。
「あちらも酔ってらっしゃるんですか?」
と、今度は奈央ちゃんの方を見ながら言う風花さん。
奈央ちゃんはというと、幼児退行モードになって遥ちゃんの背中におぶさっている。
「そうだね。 あれも酔ってるよ。 奈央ちゃんは酔っ払うと幼児退行するんだよ」
「はるかー、はしれー」
「お前も簀巻きにしてろうか?」
遥ちゃんは、やはり手慣れた様子で奈央ちゃんを布団で巻いて縛る。
簀巻きが増えたよ。
「いつもこんな感じなのよ」
「カオスやろ?」
「は、はい」
「2人はお酒で酔ってもあんな風にはならないの?」
「ならないですね」
「ある程度セーブして飲むので」
「偉いね」
「だはは。 ウチはセーブした事あらへんけどな」
「大丈夫なんですか?」
「弥生ちゃんは酔わないんだよ」
「ええ……」
「だははは! よほど度数の高い酒ガブガブいかん限りは酔わへんよ」
「ザルってやつですね」
「どんな身体してんだか……」
奈々ちゃんは、チューハイをちびちびと飲んでいる。
奈々ちゃんもあまり飲み過ぎると酔って暴れ出すよ。
ただ、本人はその時の事は覚えてないらしい。
私が動画に撮って見せた後からは、飲む量をセーブしているよ。
「明日のオフコラボ配信って、内容は決まってるんですか?」
モニター越しに姫百合さんが質問を投げかけてくる。
いつもはお絵描きやゲーム配信なんかをしてるけど、オフコラボとなると何をするんだろう?
「あ、それは明日までの秘密です」
「是非明日見て下さい」
「おー、期待してます!」
一体どんな配信をするんだろう。
オフコラボでしか出来ないような何かをするんだろうか?
楽しみに待つとしよう。
◆◇◆◇◆◇
今日はお客さんがいるという事で、いつもよりはカオス濃度低めで進む宴会。
先程、私達から弥生ちゃんへの誕生日プレゼントを渡し終えたところである。
紗希ちゃんと奈央ちゃんは簀巻き状態で眠りについているよ。
「すー」
「あの状態で寝れるて何やねん」
「カオスだねぇ」
「麻美っちは今日は大人しくしてるわね?」
「なはは。 今日はお客さんいるからお酒ちょっとしか飲んでないー」
「そんな分別つくんやな、麻美」
「渚、私を何だと思ってるのかー!」
「遥、麻美も巻いて良いわよ」
「おう」
「何でなのかー?! のわー!」
「うるさいからよ」
「麻美巻き完成だぜ」
「ぬわー」
「だはは!」
「や、やっぱり何というかカオスですね」
「いつも通りよ」
Vドル2人にとってはここのカオスな宴会は初体験ばかり。
さすがにちょっと引いてはいるようだけど、多分その内に慣れるだろう。
「そうだ、この後はお風呂入るけど2人も一緒に入ろう」
「昨日入らせてもらいましたが、まるで銭湯みたいでした……」
「一緒に入りましょう!」
「きゃは……私も入りたいわよーん……」
「うお?! 紗希が反応して起きたぞ?」
簀巻きにされて寝ていたはずの紗希ちゃんが目を覚まして、お風呂の話に反応しているよ。
しかも器用に転がって移動までしている。
「はぅ……怖いよぅ」
「だはは!」
「ワハハ!」
ゴロゴロ……
「け、結構酔っ払ってるけど大丈夫なの?」
「へーきへーきー。 私も風花ちゃん達とお風呂入りたいじゃーん。 きゃはー」
ま、まあ他に人が居れば万一何かあっても大丈夫だろう。
「わ、わかったからその状態で動き回らないでね」
「りょー」
さすがに今解放すると、また脱ぎ出しかねないという事で、パーティーが終わるまでは簀巻き状態で居てもらう事に。
たまに遥ちゃんから食べ物を運んでもらいながら、パーティーを楽しむ紗希ちゃんであった。
あの格好でも楽しめるって相当凄いよ。
「良い感じにカオスですね」
「うわはは!」
この環境に慣れきっているメンバーは、面白がりながらこの光景を見ているが、やはりVドルの2人は少し引いているようである。
紗希ママがこんな人でちょっとびっくりしてるだろうねぇ。
やはりやはりカオスになる宴会。
「紗希よん! きゃははー!」
「ダメだねぇこれは」




