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第二十羽
実希は決心した・・・
もう一度ホルマリン漬になることを・・・。
(そしてえら呼吸をすることを。)
ホルマリン漬けなった実希はまたよし男の家の玄関に置かれることになった。
しかし、よし男の妻が黙ってそれを見ているはずはなかった。
実希のホルマリン漬けが玄関に置かれて四日目・・・
とうとうよし男の妻が動き出した。
よし男の妻は実希のホルマリン漬けをもって車に飛び乗ると海へと車を走らせた。
海に着くとよし男の妻は実希のホルマリン漬けを海へ流してしまった。
実希のホルマリン漬けはユ~ラユ~ラと流れていった。
ホルマリンの中の実希は
「あーあー、やっかいなことになったなぁーー。」
と、思ったが
「ま、沖縄にいけるかもしれないし、いいかなー。」
と、ポジティブに考えた。
実希は沖縄にいけるかもしれないし、という淡い期待で胸がいっぱいになった。
海に流されて三週間後――――
―――ホルマリン漬けの中にいた実希はもう死ぬ寸前まで衰弱していた。
そんな時、実希の目の前に何か島らしきものが見えてきた。
実希はなんだか分からないが、目から涙があふれてきた。
「はぁー。 たすかったー。
あー。 腹減ったー。」
作 O・M




