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実希story  作者: M3O
12/24

第十二羽

ホルマリン(これからカッコはつけません。)は、やがて実希を放した。


(・・・ふぅ~ 汗)


実希はホルマリンのテンションについていけなくなってきた。


実希はなんとか“ホルマリン好き”という誤解を解こうと頑張った。


(あの時焦ってYesって言わなきゃよかった……。)


「あ、あの………実は私、ホルマリン漬け、そんなに好きじゃ―――――」


「スキ!? ヤッパリネ!!♪ Come on!!!!」


強引に手を引かれ、渋々ついて行くと、今まで言ったことのない階段を下りていく。


地下へと続くようだ。


階段を下りるとほとんど真っ暗で、目を凝らさないとホルマリンの背中は見えない。


ちゃっかりホルマリンは懐中電灯をもっていた。


(てか、廊下長いなー。)


五分ぐらい歩いただろうか、他のドアより一際ひときわ大きく立派なドアに行き当たった。


懐中電灯がドアに書いてある字を照らす。


英語だ。


【ホルマリン漬研究室】


英語が読めない実希は知るよしもない。


ホルマリンは字を見て頷くと、ドア横のパネルに親指を当てた。


―――ピッ…… 指紋 検証 が できました―――


―――どうぞ お入り 下さい―――


機械の声? が廊下に反響する。


(なんでここだけ日本語なんだよ。)


実希は心の中で突っ込んだ。


   ギィィィィ―――


ドアが軋みつつ開いていく。


中は暗いせいで、色々なところにある水槽が青く照らされているのは、みていてなんとも言えぬ気味悪さを感じられた。


一見したところ、かなり広くホールのような感じだ。


(何だここ!!?)



作 M・N


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